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「格差の時代」の労働論
ジョン・ロールズ『正義論』を読み直す
発行:現代書館
縦200mm
245ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2014年9月
- 登録日
- 2016年9月10日
- 最終更新日
- 2016年9月10日
紹介
一九七一年に出版されたジョン・ロールズ『正義論』は、二〇世紀政治哲学の名著であるだけでなく、近年のテレビや出版におけるサンデル『白熱教室』での正義論ブームの中で新たな注目を浴びている。本書は、そんな大著を先導役にしながら、仕事、結婚、家庭、教育などいくつもの格差が循環的に絡まりあう現代の「格差社会」で働くことの意味を考えていく。ヘーゲルなどを参照した哲学・倫理学的熟考を出発点とし、ロールズの構想していた「財産所有の民主制」という社会政策の検討を経由しながら、最後は本書なりの「正しい労働」を導き出していく。
目次
序章 「格差の時代の正義論-働かないのは不正義なのか?」
第1章 ロールズ『正義論』の提示した問題の重要性とその背景
第2章 『正義論』を取り巻く思想潮流
第3章 「格差」と正義論-ロールズならどう考えるか
第4章 『正義論』と労働
終章 ロールズの正義論は現代社会で有効なのか?
上記内容は本書刊行時のものです。