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曳家・家起こしの技術 曳家研究会(著) - 建築技術
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曳家・家起こしの技術 (ヒキヤイエオコシノギジュツ)

工業・工学
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発行:建築技術
B5判
110ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7677-0140-0   COPY
ISBN 13
9784767701400   COPY
ISBN 10h
4-7677-0140-6   COPY
ISBN 10
4767701406   COPY
出版者記号
7677   COPY
Cコード
C3052  
3:専門 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2013年10月
書店発売日
登録日
2013年10月31日
最終更新日
2013年11月15日
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紹介

 東日本大震災の被災地に佇み,何もなく撤去だけが進む光景を幾度も見た。これまでより,撤去される建物が多く,別な世界の光景が現れる予感がする。何故に,これほどまでに撤去されなければならないのか,都市の歴史も習慣も,災害を契機に無残にも断絶してしまう。
 もともと私たちは,壊れたものを直して長く使う習慣があり,遠い時代からものを大事にしてきた。建物を長く使う技術も長い年月を経て洗練させてきた。
 曳家(曳舞)は建物を新たな場所に移し,生き返らせる当り前な技術であった。地震や風で家が傾けば,家起こしで元に戻した。しかしこの知識経験は,今では限られた人の伝承技術になってしまった。
 私たちのグループは偶然のきっかけから,古い建物を再生できる技術を知り,多くの場所で応用してきた。この手法を秘伝にしてしまうのではなく,建築に関わるすべての人に知らせることは,現在では意義あることと思うようにもなった。

目次

第Ⅰ章 重いものを動かす
1.石を動かす
2.山車を回す
3.家を動かす
4.重いものを曳く職業
5.現代の家曳き
6.曳家の概要

第Ⅱ章 曳家の実施例
1.昔の重量鳶による曳家
2.鳶と近代技術の融合
3.名古屋市の戦災復興事業
4.宿舎に居住しながら移動
5.建物保存のための曳家Ⅰ
6.新幹線建設に伴う曳家
7.都市再開発による移動
8.平屋建を2階建に改築
9.建物保存のための曳家Ⅱ

第Ⅲ章 家起こし
1.家起こしの技術
2.家起こしによる民家修復方法
3.家起こしの実施例
4.伝統的な安全性の維持の技術
5.重量建築物のレベル修復技術

著者プロフィール

岡部 則之  (オカベ ノリユキ)  (

941年福島県生まれ。1966年東京大学工学部建築学科卒業。株式会社交通建築設計事務所勤務。1967年デンマーク王立建築大学大学院留学修了。ロレンツアンドピアス建築事務所入社。1968年株式会社大谷研究室入社。1989年株式会社大谷研究室取締役。1996年一級建築士事務所有限会社岡部則之計画工房設立。現在、一級建築士事務所有限会社岡部則之計画工房代表取締役

才上 正則  (サイジョウ マサノリ)  (

1955年山口県生まれ。1978年近畿大学工学部建築学科卒業。株式会社間瀬コンサルタント入社。1985年間瀬建設株式会社入社。現在、間瀬建設株式会社取締役工事部長兼技術部長

宮崎 貴重  (ミヤザキ タカシゲ)  (

1975年群馬県生まれ。1999年長岡造形大学造形学部環境デザイン学科卒業。一級建築士事務所有限会社岡部則之計画工房入社。2012年長岡造形大学造形学部非常勤講師

上記内容は本書刊行時のものです。