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地域金融の経済学 小倉 義明(著) - 慶應義塾大学出版会
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書店員向け情報

地域金融の経済学 人口減少下の地方活性化と銀行業の役割

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四六判
272ページ
上製
価格 2,700円+税
ISBN
978-4-7664-2757-8   COPY
ISBN 13
9784766427578   COPY
ISBN 10h
4-7664-2757-2   COPY
ISBN 10
4766427572   COPY
出版者記号
7664   COPY
Cコード
C3033
専門 単行本 経済・財政・統計
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年7月30日
書店発売日
登録日
2021年6月14日
最終更新日
2021年7月20日
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紹介

多様化する取引、激化する融資競争

「消滅論」さえ囁かれ、苦境が取り沙汰される地銀・信金信組など地域金融機関は、半面、人々の生活の基盤となる地域経済を守り維持する支柱でもある。収益力の低下や熾烈な
融資競争、激甚化する自然災害と疫病など困難な環境を克服し、リスクをとりながらも
地域社会とともにいかに生き延びてゆくかを、経済学的手法を用いて丁寧に解説した
注目の一書!

▼ミクロの金融ビッグデータを用いた精緻な実証など最新の研究成果をふんだんに取り込んだアカデミック・アプローチをとりながら、専門家以外の読者や地方金融機関に勤務する実務家など幅広い層にもわかりやすく現状を伝える画期的な意欲作!

▼フィンテック技術など多様化する金融サービスへの適合、激化する融資競争、金融機関同士の経営統合など現在地方金融機関が超克しなければならない喫緊の課題への対応策を丁寧に分析するとともに、激甚化する自然災害や疫病など、地方が直面する困難な環境を克服していくためには何が必要かを、きめ細やかに解説する。

▼「地銀は生き残れるか?」などを標題とする他の多くのビジネス書とは異なる、本格的
アプローチ!

目次

第1章 人口動態と地域金融市場
 1 人口オーナス時代の金融市場①――市場規模
 2 人口オーナス時代の金融市場②――長短金利
 3 自然利子率の低下圧力は地域により異なる
 4 地域金融行政の現状
 5 現状認識のまとめと問題設定

第2章 変容する金融ビジネス――収益源の多様化と他業との緊張関係
 1 フィンテックの勃興
 2 銀行業と商業――銀商分離
 3 曖昧化する銀行業の境界と適切な規制の模索
 
第3章 銀行業の金融経済学的理解
 1 決済、預金、融資の補完性「資産変換機能」
 2 与信管理=「情報生産」――情報の非対称性とエージェンシー問題
 の軽減
 3 企業と銀行の長期的取引関係――リレーションシップ・バンキング
 4 情報生産と融資競争――情報独占と競争戦略
 5 リレーションシップ・バンキングの流動性保険機能
 6 組織構造と融資行動――集権か分権か
 7 負債と株式

第4章 データで見る各地の融資競争――地域により異なる生産年齢人口減少のインパクト
 1 貸出利鞘の要因分解
 2 都道府県ごとの貸出利鞘の傾向
 3 競争の度合いをどのように測るか
 4 データから見える各地の融資競争の厳しさ
 5 2035年の資金需要

第5章 利鞘縮小が迫るリスクテイク――「利回り追求」と「リスクシフティング」
 1 海外での実証結果
 2 金利低下が銀行にリスクテイクを促すメカニズム 
 3 日本での「利回り追求」と「リスクシフティング」

第6章 地域金融機関の経営統合
 1 経営統合の利点
 2 経営統合のコスト
 3 統合の組み合わせと費用便益
 4 データから見るこれまでの経営統合の効果
 5 地域金融と競争政策
 6 経営統合の是非

第7章 地域に寄り添う地域金融――自然災害と疫病からいかにして地域経済を守るか
 1 金融機関による危機対応融資
 2 どのような企業を支えることが地域活性化につながるか
 3 どのように支援するべきか
 4 地域金融機関と政府系金融機関の協働
 5 地域経済の活性化に向けた新たな協働の可能性

 おわりに
 参考文献

著者プロフィール

小倉 義明  (オグラ ヨシアキ)  (

1973年生まれ。95年、京都大学法学部卒業。99年、京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。2005年、コロンビア大学大学院博士課程修了(Ph.D. in Economics 取得)。一橋大学経済研究所任期付講師、立命館大学経営学部准教授、早稲田大学政治経済学術院准教授を経て、現在、同教授。2017年、第5回日本ファイナンス学会丸淳子研究奨励賞受賞。
主な業績
“The Objective Function of Government-Controlled Banks in a Financial Crisis,”
  Journal of Banking and Finance 89, pp. 78-93, 2018.
“Lending Competition and Credit Availability for New Firms: Empirical
Study with the Price Cost Margin in Regional Loan Markets,”
  Journal of Banking and Finance 36, pp. 1822-1838, 2012.
“Interbank Competition and Information Acquisition: Evidence from
the Interest Rate Difference,”
  Journal of Financial Intermediation 19, pp. 279-304, 2010. ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。