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子どものこころに寄り添う営み
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年10月15日
- 書店発売日
- 2019年10月5日
- 登録日
- 2019年9月4日
- 最終更新日
- 2019年10月4日
紹介
子どもは、純粋に他者を思う大人との出会いを切望している
日常生活を通した子どもとのかかわりの数々のエピソード。
そこには対人援助職者に限らず、育児にかかわる者が見落としがちな「眼差し」がある。
そして、「養育」の本質が、子どもを育むという営みに通底することに気づくだろう。
▼子どもとかかわる臨床家や対人援助職の真髄を伝えるエッセイ集。
▼臨床家以外からも強い支持を受ける村瀬嘉代子ワールドが広がる。
虐待、不登校、発達障害、うつ病―。様々な問題を抱える子どもとの関わりのなかで、問題行動の背後に潜む心情にどう辿りつき、そのもつれた思いをいかに解いていくのか。
稀代の臨床家が、子どものこころの治癒・成長をめざす全ての人に、その真髄を伝えるエッセイ集。
◎「連載・瞬息のきらめき」(『教育と医学』2006年7月号~2008年6月号)も収録。
目次
第一章 子どもの育ちを支える
さまざまな人に支えられる子どもの育ち
「呼び名」をめぐって
成長変容の密かな願い
見守る眼差し
徳之島の子どもたちに出会って
自分の図書館カードを持つ赤ちゃん
「本物」に出会う
食を通して伝えられるもの
第二章 子どものこころを支える
子どもの不安
こころの〝しなやかさ〟と〝勁さ〟
マニュアルやプログラムを活かす
クライエントと向き合う基本の関係
受け継がれるものと変容するもの
書くこと・話すこと
紆余曲折の道が実りへと至るために――養育過程の振り返りとよき展開
を求める
子どもにとっての別れの悲しみを支える
人の真価とは――高齢者施設でのこと
想像力のちから――相互似顔絵法を創案して
自律、その人らしく生きる
第三章 施設で出会った子どもたち
こころに届く言葉と行為
かけがえのない小さな宇宙、あそびごころ
似て非なるもの
自然を感じ取る暮らし
ゆったりと機敏に――高橋田鶴子先生を偲んで
出立それぞれ
ある日韓交流
それぞれの春
時間感覚と将来の展望
第四章 「養育」から、すべての子どもの「育ち」を考える
もの、こと、人との関係性の中に立ち現れる感性
自分や世界を信じること、親を受けとめること
養育を担う人
施設と社会性
心理的支援の理論と技法について
第五章 講座:子どものこころの治癒と成長
講座1:生きる糧の基盤をつくる
講座2:子どもの心理的再生を支える
講座3:子どもの存在の根幹に纏わる事実を分かち合う
講座4:「生活」を基本におく専門的支援とは
おわりに
初出一覧
上記内容は本書刊行時のものです。