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1989 下
ベルリンの壁崩壊後のヨーロッパをめぐる闘争
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年3月5日
- 書店発売日
- 2020年3月6日
- 登録日
- 2019年8月9日
- 最終更新日
- 2020年3月6日
紹介
1989年は「歴史の終わり」だったのか
世界秩序のスクラップ・アンド・ビルド――
EC拡大を企むミッテラン、NATO拡張を目論むブッシュ、
ソ連崩壊の屈辱を味わうプーチン。
権謀術数渦巻く闘いの真の勝者は誰だったのか。
1989年は、「歴史の終わり」だったのか――。
もし東ドイツが中国共産党政権と同様に、
市民の抗議デモへの武力鎮圧を強行していたならば、
もし西ドイツが東ドイツの編入を拒否していたならば、
もし西側諸国がゴルバチョフの「ヨーロッパの共通の家」構想を
受け容れていたならば、ヨーロッパにはいかなる未来が待ち受けていたのか。
KGB諜報員として東ドイツで壁の崩壊に立ち会い、
やがてソ連崩壊の屈辱を味わったプーチンは、その時、何を心に誓ったのか。
冷戦後の世界秩序をめぐる大国間の覇権争いを鮮やかに描き出し、
数々の学術賞に輝いた歴史ノンフィクション、遂に刊行。
目次
第4章 プレハブ型の勝利
安全保障問題の解決策――二と四を合わせるとNATOとなる/ 政治的
解決策――ドイツ連邦共和国基本法第二三条/ 経済的解決策――通
貨統合/ 選挙キャンペーンと政界ボスの地方運動員のやり方/ 三
月一八日の結果/ ヨーロッパ近隣諸国の不安を取り除く/ おわり
に
第5章 建設許可を手に入れる
最初のアメ――資金提供/ ワシントン首脳会談/ 次のアメ――NA
TO改革/ ロシアで飛躍的な進展/ どんな代価も払え/ おわりに
結 論 一九八九年から一九九〇年の遺産(レガシー)
別の可能性/ さまざまな結果
新版のためのあとがき―― 一九八九年から一九九〇年への再訪とNATO拡大の起源
色褪せる記憶/ ありがたくない便りを届ける/ 一九九〇年、東欧へ
のNATO拡大についてのゲンシャーの考え/ ブッシュとベイカーの隔
たり/ コールとゴルバチョフ/ キャンプ・デイヴィッドの結果/
好ましい記憶の温存
「壁」をいかに乗り越えるか――訳者あとがきに代えて
参考文献
原註(第4章~新版のためのあとがき)
索引
上記内容は本書刊行時のものです。