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なぜフィクションか?
ごっこ遊びからバーチャルリアリティまで
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年1月30日
- 書店発売日
- 2019年1月24日
- 登録日
- 2018年12月13日
- 最終更新日
- 2019年1月24日
紹介
なぜ人はフィクションを楽しみ、忌避するのか
フランスを代表する文学理論家・美学研究者であるシェフェールが一九九九年に発表した本書は、その後のフィクション理論に多大な影響を与えた。
「なぜ」フィクションかと問うことは、「なぜ」人間がフィクションに身をゆだね、喜びを感じるのか、あるいは逆に、ときには「なぜ」フィクションを忌避するのかと問うことを意味する。
物語論、哲学、人類学、心理学、認知科学等の観点から、文学や映画からビデオゲームにいたるあらゆるフィクションの形式を分析し、フィクションを人類に普遍的に備わる「心的能力」としてとらえなおす。
目次
序論
第一章 模倣なんかこわくない
1 模倣する狼からバーチャルの狼へ
2 プラトンⅠ――「する」から「あたかも~のようにする」へ
3 プラトンII――模倣することと認識すること
4 遊戯的模倣の二つの系譜
5 プラトン、それでもなお
第二章 ミメーシス――模倣する、装う、表象する、認識する
1 古くからの混乱について
2 ミメティスム
3 類似から模倣へ
4 模倣から偽装へ
5 表象からミメーシス的表象へ
6 認識手段としてのミメーシス
第三章 フィクション
1 模倣、まやかし、偽装、フィクション
2 フィクションの系統発生――共有された遊戯的偽装について
3 フィクション能力の個体発生――ミメーシス的自己刺激について
4 フィクション的没入
5 フィクション的モデル化――フィクションと指示
第四章 いくつかのフィクション装置について
1 遊戯、夢想、芸術
2 没入の媒介と態度
3 フィクション物語(レシ)
4 演劇フィクション
5 視覚表象とフィクション
6 映画
7 デジタルフィクション
結論
註
訳者解説
参考文献
索引
上記内容は本書刊行時のものです。