版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
アジア都市の成長戦略 後藤 康浩(著/文) - 慶應義塾大学出版会
..

アジア都市の成長戦略 ――「国の経済発展」の概念を変えるダイナミズム

四六判
292ページ
定価 2,500円+税
ISBN
9784766425246
Cコード
C3033
専門 単行本 経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年5月5日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

「都市」の競争が「国の発展」を牽引する

いまや世界の大都市圏トップ10のうち8つまでをアジアの大都市が占めるようになった。本書は都市発展の基本である「農村から都市への人口流入」「段階的工業化」「経済特区(SEZ)効果」に加え、後発国の不利を逆に後発者利得に転化するフロッグリープ成長の現実や、ITスタートアップ企業がグローバル企業に飛躍する深圳の都市エコシステムなどを考察する。“都市地経学(ジオ・アーバノミクス)”の視点からアジアを捉え、アジアのこれからを読むユニークな都市経済論。

 ・ 経済成長・発展は、これまで一国単位の成果として把握・認識されて
   きたが、本書は発展のコア(中心)がもはや国ではなく都市レベルと
   なってきているという事実を踏まえ、それを新しいメルクマール(指
   標)として提示する、画期的な一冊。アジアをこの「都市」というア
   ングルから捉え分析することで、アジア論に新しい一石を投じる。

・ 今や世界の大都市圏のトップ10のうち8つまでをアジア地域が占めるよ
  うになった。
  21世紀は「アジアの世紀」といわれるが、アジアはどれほど強く成長し
  ているのだろうか。
  バーナンキ・ショックのあと、しばらく成長が足踏みしていたアジア地
  域だが、昨今では成長環境が厳しくなっているヨーロッパ、南米、アフ
  リカと比較して成長力が回復してきており、日本も再び対アジア・ビジ
  ネスに乗り出そうと動き始めている。 
  いま、世界の中で最も前途が明るいのは、やはりアジアである。

・ 本書はアジア各国の首都のみならず、主要都市が軒並み拡張を続け、
  「国単位」のメルクマールに代わる「都市(地域)単位」の成長・発展
  モデルがアジアで育成されたことを解説する興味深い一冊。
 
・ 本書では、都市発展の基本パターンである
  ◆農村から都市への人口流入、
  ◆段階的工業化、
  ◆郊外へのスプロール(地域拡張)化――などに加え、
  ◆後発国だった不利から逆に「後発者利得」に便乗して発展段階をス
   キップし、一気にステージを上げる“フロッグリープ(蛙跳び)”成長の
   実現、
  ◆先進国企業の対アジア投資が「世界の工場」化の促進のみならず
    内需型工業とサービス産業の成長を促したメカニズム、
  ◆デジタル時代の新しいビジネス拠点として、ITベンチャーが勃興
   する「メガシティ型」経済発展モデルを提示する、など、
  著者独自の視点をふんだんに踏まえる。

・ 上記のような動きは各都市が類似した行動をと…

目次

第1章 アジアの大都市の現況
 1 アジアのメガシティの形成
 2 アジアの都市力
 3 都市と農村――人口移動のモメンタム

第2章 人口移動と大都市圏の形成
 1 人口移動と経済発展
 2 タイ、ベトナムの人口移動
 3 中国の人口移動
 4 国境を越えた人口移動

第3章 中国にみるアジア大都市の成長メカニズム
 1 アジアの都市の成長モデル分析
 2 内需牽引型成長への転換
 3 イノベーション型成長の模索
 4 都市を支える産業、産業を支える都市

第4章 インフラ整備が促すアジア都市経済の高度化
 1 アジア名物〝交通渋滞〟
 2 都市の生活インフラ
 3 成長を左右するインフラ投資

第5章 都市と産業立地ネットワーク――成長領域の拡大
 1 「経済開発区」の効果
 2 アジアの都市間競争

第6章 アジアの都市とエネルギー・環境
 1 環境と都市生活
 2 都市生活を脅かす環境悪化の弊害
 3 アジア都市のエネルギー戦略

第7章 「都市力」がアジアを牽引する
 1 深圳――「新・深圳モデル」に注目せよ
 2 ホーチミン――「激動の20世紀」を耐えた民族力
 3 シンガポール――〝李王朝〟の統治と奇跡の半世紀
 4 ヤンゴン――「複雑系」が抱える潜在力と矛盾
 5 デリー――「アジアの中心」を目指して

 参考文献

著者プロフィール

後藤 康浩  (ゴトウ ヤスヒロ)  (著/文

後藤 康浩
亜細亜大学都市創造学部教授
1958年福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、豪ボンド大学経営大学院修了(MBA取得)。1984年、 日本経済新聞社入社。社会部、アラビア語研修(カイロ)を経て国際部、バーレーン支局・欧州総局(ロンドン)駐在、東京本社産業部、中国総局(北京)駐在。その後東京本社で編集委員、論説委員、編集局アジア部長等を歴任。2016年、同社を退社し、現職に就任。

主著
『強い工場』(2003年)『勝つ工場』(2005年)『アジア力』(2010年)『資源・食糧・エネルギーが変える世界』(2011年)『ネクスト・アジア』(2014年)いずれも日本経済新聞出版社刊。

上記内容は本書刊行時のものです。