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どれがほんと? 髙柳 克弘(著) - 慶應義塾大学出版会
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どれがほんと? (ドレガホント?) ――万太郎俳句の虚と実 (マンタロウハイクノキョトジツ)

文芸
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四六判
184ページ
上製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-7664-2513-0   COPY
ISBN 13
9784766425130   COPY
ISBN 10h
4-7664-2513-8   COPY
ISBN 10
4766425138   COPY
出版者記号
7664   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年4月1日
書店発売日
登録日
2018年3月22日
最終更新日
2018年4月18日
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書評掲載情報

2018-12-16 毎日新聞  朝刊
評者: 持田叙子(日本近代文学研究者)
2018-06-09 日本経済新聞  朝刊
2018-05-20 毎日新聞  朝刊
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紹介

虚実のはざまにたゆたう普遍的な詩情。
その危うさの根源はなにか?

▼子規・虚子以降の近代俳句とは別の系譜の可能性を明示する!
▼タイトルは、万太郎の俳句「 時計屋の時計春の夜どれがほんと」から取っている。

虚と実のはざまにたゆたう普遍的な詩情を、卓越した言葉の芸で生み出し続けた久保田万太郎。
だが、いままでは「下町の抒情俳人」と評して安んじて、他の近現代の俳句にはない万太郎俳句の「言葉の力/巧みな芸」を言葉で掬いあげることが叶わなかったのではないだろうか。だれもが感受するその特質と危うい魅力を、俳句の本質に迫りつつ、はじめて論じきった若手俳人の画期的評論。

目次

序論

第Ⅰ章
 季語の伝統にどう向き合うか
 万太郎の中の「月並み」
 非―イメージ
 万太郎の取り合わせ
 切れと切字
 「型」と「型破り」

第Ⅱ章
 言葉の共振
 緩急
 言葉のコストパフォーマンス
 万太郎の時間意識
 哀の人
 前書との照応
 地名、人名
 言葉遊び

結論 万太郎俳句の未来

 久保田万太郎 略年譜

著者プロフィール

髙柳 克弘  (タカヤナギ カツヒロ)  (

1980年、静岡県浜松市生れ。早稲田大学大学院教育学研究科で松尾芭蕉を研究し、修士修了。2002年俳句結社「鷹」に入会し、藤田湘子に師事。05年より「鷹」編集長。04年「息吹」で第19回俳句研究賞を最年少で受賞、08年「凛然たる青春」で第22回俳人協会評論新人賞受賞、10年句集『未踏』で第1回田中裕明賞受賞。主な著書に、句集『寒林』(ふらんす堂、2016)、『芭蕉の一句』(同、2008)、『芭蕉と歩く「おくのほそ道」ノート』(角川学芸出版、2012)、『NHK俳句 名句徹底鑑賞ドリル』(NHK出版、2017)等がある。
17年4月より18年3月までNHKのEテレ番組「NHK俳句」選者。

上記内容は本書刊行時のものです。