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必携 デリバティブ・ドキュメンテーション 規制対応編 植木雅広(著/文) - 近代セールス社
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必携 デリバティブ・ドキュメンテーション 規制対応編 (ヒッケイ デリバティブ・ドキュメンテーション キセイタイオウヘン)

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A5判
402ページ
上製
価格 4,500円+税
ISBN
978-4-7650-2170-8   COPY
ISBN 13
9784765021708   COPY
ISBN 10h
4-7650-2170-X   COPY
ISBN 10
476502170X   COPY
出版者記号
7650   COPY
Cコード
C2033  
2:実用 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年4月30日
書店発売日
登録日
2020年4月21日
最終更新日
2020年6月30日
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紹介

――第1作発刊から25年――
デリバティブ・ドキュメンテーションに関連する書籍を植木雅広氏が世に出してから四半世紀が経過します。また、「必携 デリバティブ・ドキュメンテーション」シリーズは2010年に「個別契約書編」を発刊して以降、「担保・個別契約書編」「実戦編」、さらには「サマリー版 当初証拠金契約書の実務」と計4冊発刊しており、本書で第5弾となります。
本書は、非清算集中店頭デリバティブ取引の証拠金規制(マージン規制)について、どのように取り扱えばいいかを具体的に解説したものです。マージン規制は、VM(変動証拠金)、IM(当初証拠金)について適用されます。特にIMについては、準大手以下の金融機関において、2021年9月にフェーズ5が、22年9月にはフェーズ6が適用開始となります。
これらの取扱いについては混乱も予想されることから、本書において実務を学んでおくことは不可欠と言えるでしょう。

目次

第1章 店頭デリバティブ取引に対する証拠金規制の概略
1-1 サブプライムローン問題とリーマン・ショック1-2 自主改革から店頭デリバティブ規制への動き
1-3 マージン規制の導入
1-4 マージン規制導入からIM Phase 5、IM Phase 6に向けての動き


第2章 証拠金授受オペレーションの概説
2-1 変動証拠金と当初証拠金
2-2 変動証拠金の算出・授受オペレーションの概略
2-3 当初証拠金の算出オペレーションの概略
2-4 カストディアンによる当初証拠金の授受オペレーションの概略
2-5 信託銀行による当初証拠金の授受オペレーションの概略

第3章 必要な契約書とその法律構成の概説
3-1 日本のマージン規制の概略
3-2 変動証拠金の授受に必要な契約書とその法律構成
3-3 当初証拠金の授受に必要な契約書とその法律構成

第4章 VM CSAの逐条解説と特約記入欄の記入方法
4-1 各様式における条項、専門用語の比較分析
4-2 冒頭部分
4-3 Interpretation(解釈)
4-4 Security Interest/Security Transaction(Loan)(担保権/担保取引(消費貸借))
4-5 Credit Support Obligations(担保受渡義務)
4-6 Conditions Precedent, Transfer Timing, Calculations and Substitutions(Transfers, Calculations and Exchanges)(前提条件、担保引渡時期、計算および担保差替)
4-7 Dispute Resolution(紛争の解決)
4-8 Holding and Using Posted Collateral(VM)(保有担保(VM)の保管と利用)
4-9 UK VM CSAのPara 5 Transfer of Title, No Security Interest, Distributions and Interest Amount(VM)(権利の移転、担保権でないこと、配当物および利息金額(VM))
4-10 Events of Default(期限の利益喪失事由)
4-11 Certain Rights and Remedies(特定の権利と救済手段)/Default(債務不履行)
4-12 Representations(表明)
4-13 Expenses(費用)
4-14 Miscellaneous(雑則)
4-15 Definitions(定義)
4-16 特約記入欄(Elections and Variables)の意義と比較分析
4-17 Base Currency and Eligible Currency(基本通貨と適格通貨)
4-18 Custodian(VM)(カストディアン(VM))
4-19 Covered Transactions;Security Interest for Obligations;Exposure(対象取引; 被担保債務についての担保権; エクスポージャー)
4-20 Credit Support Obligations(担保受渡義務)
4-21 Valuation and Timing(評価とその時期)
4-22 Conditions Precedent and Secured Party’s(JP VM CSAではObligee’s) Rights and Remedies(前提条件および質権者(権利者)の権利と救済手段)
4-23 Substitution(UK VM CSAではExchange Date)(担保差替)
4-24 Dispute Resolution(紛争の解決)
4-25 Holding and Using Posted Collateral(VM)(保有担保(VM)の保管と利用)
4-26 Distributions and Interest Payment(VM)(配当物と利息支払(VM))
4-27 Credit Support Offsets(担保の相殺)
4-28 Additional Representation(s)(追加の表明)
4-29 Other Eligible Support(VM) and Other Posted Support(VM)(その他の適格担保(VM)とその他の保有担保(VM))
4-30 Demands and Notices(請求と通知)
4-31 Addresses for Transfers(担保物の決済口座)
4-32 Other CSA(JP VM CSAではOther CSA and Other Japanese Law CSA)(その他のCSA)
4-33 Other Provisions(その他の条項)
4-34 既存Legacy CSAの修正によるVM CSAへの改変

第5章 IM CSAの逐条解説と特約記入欄の記入方法
5-1 IM CSAの各様式における条項、専門用語の比較分析
5-2 IM CSAの本文部分の概要
5-3 IM CSAの特約記入欄(Paragraph 13 Elections and Variables)の記入方法
5-4 NY IM CSA、UK IM CSDから2018 NY IM CSA、2018 UK IM CSDへの主な改訂箇所
5-5 Margin Approachの解説

第6章 Collateral Transfer Agreement、Security Agreement、担保明細書の概説
6-1 Collateral Transfer AgreementとSecurity Agreementの変遷
6-2 EuroclearまたはClearstreamのCollateral Transfer Agreement(CTA)の本文の概説
6-3 EuroclearまたはClearstreamのCTAのParagraph 13.ELECTIONS AND VARIABLES(特約記入欄)の概説
6-4 EuroclearまたはClearstreamのSecurity Agreement(SA)の概説
6-5 EuroclearまたはClearstreamのCTAやSAに頻繁に発生する文言の変更
6-6 Euroclearの担保明細書の作成方法
6-7 Clearstreamの担保明細書の作成方法

第7章 Account Control Agreement(ACA)、担保明細書の概説
7-1 BNYMのACAの概要
7-2 BNYMのACAの条文の逐条解説
7-3 BNYMのACAに頻繁に発生する文言の変更
7-4 BNYMの担保明細書の作成方法
7-5 JPMのACAの条文の逐条解説
7-6 JPMのACAに頻繁に発生する文言の変更
7-7 JPMの担保明細書の作成方法

第8章 信託契約書の概説
8-1 信託契約スキームの概説
8-2 IM専用の信託契約書の類型
8-3 信託協会制定の「担保返還・収益交付版」様式の概説
8-4 「当初証拠金分別信託契約書(特定包括信託契約)」の締結交渉における主な変更点

第9章 Cleared Derivatives Execution Agreement(CDEA)の概説
9-1 CDEAの意義と仕組み
9-2 2012年版CDEAの逐条解説
9-3 2016年版 CDEAの逐条解説
9-4 2016年版CDEAと2017年版CDEAの相違点
9-5 CDEAのみを締結し、ISDAマスター契約とCSAの締結を省略する簡便法について
9-6 CDEAとClient Clearingの関係について

第10章 Stay規制への対応
10-1 Stay規制の概要とプロトコル制定への経緯
10-2 ISDA 2014 Resolution Stay Protocolの概説
10-3 ISDA 2015 Universal Resolution Stay Protocolの概説
10-4 ISDA Resolution Stay Jurisdictional Modular Protocolの概説
10-5 各国別の追加プロトコル
10-6 Stay関連プロトコル所定の規定の個別相対での追加

著者プロフィール

植木雅広  (ウエキマサヒロ)  (著/文

植木雅広(うえきまさひろ)
1962年 愛媛県生まれ。1986年東京大学法学部卒業後、第一勧業銀行に入行。本所支店勤務の後、国際資金為替部、市場金融部等にて、1990何から2000年までデリバティブ取引の法務を担当。
三和銀行に移りデリバティブ取引の法務やコンプライアンスを担当。その後みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)に移籍し、ALM部、グローバルマーケッツ業務、クレジットマネジメント部等に手デリバティブ取引の法務を担当。現在はクレジットマネジメント部参事役。
その他、金融法学会会員、日本私法学会会員、日本金融学会正会員、ISDA日本支部ドキュメンテーションコミッティー等のメンバともなっている。
主な著書に、「デリバティブ・ドキュメンテーション」、「必携 デリバティブ・ドキュメンテーション」シリーズ(基本契約書編、担保・個別契約書編、実戦編、別冊サマリー版当初証拠金契約書の実務)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。