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伝統芸能と民俗芸能のイコノグラフィー〈図像学〉 児玉絵里子(著/文) - 錦正社
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伝統芸能と民俗芸能のイコノグラフィー〈図像学〉 (デントウゲイノウトミンゾクゲイノウノイコノグラフィーズゾウガク)

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発行:錦正社
四六判
192ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7646-0154-3   COPY
ISBN 13
9784764601543   COPY
ISBN 10h
4-7646-0154-0   COPY
ISBN 10
4764601540   COPY
出版者記号
7646   COPY
Cコード
C0071  
0:一般 0:単行本 71:絵画・彫刻
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2024年6月14日
最終更新日
2024年7月23日
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紹介

郡司正勝、本田安次らの後は未着手のままであった初期歌舞伎研究を中心に、近世初期の芸能(歌舞妓・能楽・琉球芸能)と絵画・工芸・文芸を縦横に行き来し、日本文化史を図像学の観点から捉えなおす。時を超え意匠から鮮やかに蘇える近世期―珠玉の日本文化論。

目次

はじめに―日本文化のこころに触れる図像学
第一章 込められたものがたりの始まりは―鯉と恋と「扇の的」《阿国歌舞伎・遊女歌舞伎》
  一 「柳橋水車図屏風」が放つ金色の妖気
  二 「遊女柳橋扇面流図屏風」を解く「鍵」は―七面の絵扇
第二章 あらわれた柳の大樹の“謎”―宇治の橋姫と『歌舞伎図巻』「鐘聞」
  一 どうして柳の木があるの―柳は夢か幻か。「鐘聞」の“謎”
  二 「月」が導く“時(時代)の意匠”
  三 江戸時代の表象世界を読み解く〈鍵〉は―たとえ時が移ろうとも……波に洗われた千鳥の足跡は永遠に残る
第三章 舞踊図:画にとどめられた一瞬の舞姿―初期歌舞伎舞踊の「型」の成立と「舞踊図」の誕生《遊女歌舞伎》
  一 描かれた「舞踊図」の謎―江戸時代初期に花開いた女性の舞踊姿とは
  二 意匠が伝える由来―鳳凰の表された意味は
  三 国宝 琉球国王尚家伝来紅型衣裳と左三つ巴紋―海を越えた意匠
第四章 藤の花枝に込められた想いは―大津絵「藤娘」のこころと若衆歌舞伎
  一 大津絵「藤娘」の“謎”―あなたは誰?
  二 〈謎解き〉のスタート―解く“鍵”「藤の花枝」
  三 黒紅地小袖の“娘”―描かれた“踊衣裳”
  四 藤娘と“恋の縁結び”―藤の花を折りて……(在原業平)
  五 「笹を藤に持ち替えて」の謎―飛び出た藤の花・“絵姿”・記された“ことば”
第五章 洛陽の時と別れ―画に響くのは謡の詞「誰が袖図屏風」に込められた能のものがたり《若衆歌舞伎・野郎歌舞伎》
  一 配された情景に物語が流れ出す―日本美術における“御所解模様”
  二 画に響くものは謡の詞章―根津美術館蔵「誰が袖図屏風」
第六章 軒端の梅と朝露の花―歌謡と芸能、琉球宮廷舞踊と大和文化
  一 軒端の梅と朝露の花―世阿弥作「東北」(仕舞)と玉城朝薫・「かぎやで風」
  二 琉球に伝えられた京の都の“淀の川瀬の水車”―「江戸下口説」
  三 琉球宮廷舞踊 古典女踊り「諸屯」と大和の宮廷文化
  四 『古今和歌集』と琉球芸能の幕開け祝儀舞踊―若衆踊「若衆特牛節」
  五 “楽童子”はなぜ元服前の少年であったのか―琉球宮廷舞踊 古典女踊り「柳」
  六 琉球に伝えられた“小野小町”
  七 咲くやこのはな―琉球宮廷芸能に咲いた“藤の花”
図版典拠・映像一覧
あとがき―図像学と生きる深さ

著者プロフィール

児玉絵里子  (コダマエリコ)  (著/文

京都芸術大学専任講師。博士(文学、早稲田大学)。
早稲田大学大学院文学研究科芸術学(美術史)修士課程修了。財団法人海洋博覧会記念公園管理財団(一般財団法人沖縄美ら島財団)学芸員、ドナルド・キーン・センター柏崎学芸員などを経て、現職。※2024年6月現在
[主要著書等]『初期歌舞伎・琉球宮廷舞踊の系譜考―三葉葵紋、枝垂れ桜、藤の花―』錦正社、2022年。『琉球紅型』ADP、2012年。『図説 琉球の染めと織り』河出書房新社ふくろうの本、2005年。第10回木村重信民族藝術学会賞受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。