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アドルフ・フォン・ハルナックにおける「信条」と「教義」 加納 和寛(著/文) - 教文館
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アドルフ・フォン・ハルナックにおける「信条」と「教義」 近代ドイツ・プロテスタンティズムの一断面

発行:教文館
A5判
352ページ
定価 4,600円+税
ISBN
9784764274297
Cコード
C3016
専門 単行本 キリスト教
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年2月20日
書店発売日
登録日
2019年2月6日
最終更新日
2019年2月27日
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紹介

この時代に「信条」や「教義」は意味を持つのか?

19世紀から20世紀のドイツにおいて、類まれな歴史家・教会史家として活躍したのみならず、政治的・社会的・文化的な影響力も持った碩学ハルナック。
当時ドイツのプロテスタント教会で繰り広げられた「使徒信条論争」の実態と論争の内実、および周辺環境を再考し、論争に対するハルナックの言説から、彼の「信条」「教義」「信仰告白」理解を問い直す。

目次

【目次】

まえがき
凡例

序章 ハルナックとは誰か
1 卓越した若手神学者
2 首都ベルリンの神学教授
3 多方面での活躍
4 「忘れられた」神学者
5 ハルナックは反ユダヤ主義者だったのか
6 レオ・ベックによる批判
7 ハルナックとブーバー
8 『キリスト教の本質』におけるユダヤ観
9 問題の所在と研究方法

第1部 ハルナックと使徒信条論争

第1章 オットー・ドライアーの「非教義的キリスト教」
1 使徒信条論争の再考
2 「非教義的キリスト教」
3 問題提起──『非教義的キリスト教』まで
4 『非教義的キリスト教』
5 「非教義的キリスト教」の構図

第2章 ドライアーとユリウス・カフタン
1 「新しい教義」
2 カフタンの意見──信仰と教義
3 ドライアーの反論
4 「核」と「殻」──ドライアーの神学的前提

第3章 ドライアーとハルナック
1 ハルナック『教義史教本』とドライアー
2 『教義史教本』以後のドライアー
3 「キリストの位格に関する教義とその宗教的意味」
4 「今日の教会に生き生きとした信仰を育てるため、キリスト教教育はどういった方法で行われるべきか」
5 ハルナックのドライアーへの影響

第4章 シュレンプフ事件
1 クリストフ・シュレンプフ
2 シュレンプフの意見表明
3 シュレンプフ事件当時の神学と教会
4 シュドウとリスコの事例
5 シュレンプフとシュドウおよびリスコの比較

第5章 ヘルマン・クレマーとの論争──シュレンプフ事件をめぐって
1 シュレンプフ事件に対するハルナックの応答
2 クレマーの反論
3 ハルナックの反論
4 論争の影響──プロイセンの政治と教会の観点から

第6章 ヤトー事件
1 ヤトー事件と使徒信条論争
2 カール・ヤトー
3 ヤトーの「信仰告白」
4 ヤトーと「審判団」
5 ハルナックの見解

第2部 プロテスタンティズムにおける使徒信条の位相

第7章 初期プロテスタンティズムにおける使徒信条の位相
1 使徒信条論争の遠因としての宗教改革
2 ルターにおける使徒信条の位置づけ
3 カルヴァンにおける使徒信条の位置づけ
4 ルター以後のルター派による洗礼における使徒信条使用の理解
5 カルヴァン以降の改革派神学による洗礼における使徒信条使用の理解

第8章 プロイセン式文論争と使徒信条
1 プロイセン式文論争
2 宗教改革受容から式文論争まで──プロイセンの宗教状況
3 「統一式文」の指向
4 「ベルリン大聖堂教会式文(1822年)」の公布
5 1822年版式文における使徒信条の位相
6 1829年版式文以降における使徒信条

第9章 シュライアマハーと式文論争
1 シュライアマハーの問題提起
2 シュライアマハーの礼拝改革案
3 シュライアマハーの神学における使徒信条の位相
4 シュライアマハーの使徒信条理解

第3部 プロテスタンティズムと教義

第10章 プロテスタントの「再カトリック化」問題
1 「再カトリック化」とは何か
2 19世紀におけるプロテスタント教会の「再カトリック化」とは
3 ハルナックとカトリシズム
4 ハルナックと文化闘争
5 ハルナックのローマ・カトリック評価
6 「再カトリック化」の克服のために
7 ハルナックにおける「領邦教会のカトリック化」
8 領邦教会の内実と将来への提言

第11章 プロテスタンティズムにおける教義とは何か
1 「教義」と「教理」──プロテスタントに「教義」は存在するのか
2 「神学論争」と「教義論争」
3 アルブレヒト・リッチュル
4 リッチュル『古代カトリック教会の成立』における「教義」理解
5 リッチュルの「教義」理解および「教義」に関するカトリシズム理解

第12章 教義、信条、信仰告白
1 『教義史教本』における教義の定義
2 教義と信仰の関係
3 カトリシズムの「教義」
4 プロテスタンティズムの「教義」
5 ハルナックにおけるルターの信条および信仰告白理解
6 プロテスタンティズムの信仰告白理解

終章

補論1 ハルナックのルター理解
1 ルター、ゲーテとハルナック
2 テオドジウス・ハルナックとルター・ルネサンスとのあいだ
3 「神概念」──テオドジウス・ハルナックとアドルフ・フォン・ハルナック
4 「良心の宗教」──ハルナックとカール・ホル
5 ハルナックとルター・ルネサンス

補論2 ハルナックとレオ・ベック
1 『キリスト教の本質』とそれに対する批判
2 『キリスト教の本質』の方法論について
3 ハルナックのユダヤ教理解について
4 『キリスト教の本質』批判から『ユダヤ教の本質』へ
5 ハルナックとベックの「対話」
6 「対話」が生み出すもの


あとがき
引用・参考文献表
人名索引
事項索引

著者プロフィール

加納 和寛  (カノウカズヒロ)  (著/文

同志社大学大学院神学研究科博士課程前期課程および後期課程修了、博士(神学)。ドイツ・ヴッパータール大学留学、神戸女学院大学非常勤講師、日本基督教団教会担任教師(伝道師・牧師)を経て、現在、関西学院大学神学部准教授(組織神学担当)。
著書 『アドルフ・フォン・ハルナック「キリスト教の本質」における「神の国」理解』(関西学院大学出版会オンデマンド、2009年)、『平和の神との歩み』(共著、キリスト新聞社、2017年)。
訳書 クラウス・フォン・シュトッシュ『神がいるなら、なぜ悪があるのか――現代の神義論』(関西学院大学出版会、2018年)。

上記内容は本書刊行時のものです。