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認知症の人の主観に迫る 山口晴保(著/文) - 協同医書出版社
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認知症の人の主観に迫る 真のパーソン・センタード・ケアを目指して

四六判
130ページ
定価 1,500円+税
ISBN
9784763960375
Cコード
C3047
専門 単行本 医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年7月10日
書店発売日
登録日
2020年7月3日
最終更新日
2020年7月3日
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紹介

認知症の人の気持ちを理解するにはどうすればよいのか?

認知症ケアの現場では、たとえ認知症になってもその人らしく暮らすことを支える「パーソン・セン タード・ケア」に基づくケアが求められています。
その実践にあたっては、介護者が認知症の人の感じている世界を理解し、受け入れることが大切になってきますが、まず何よりも「本人の気持ち(主観)」を正確に推測していくことが重要です。

本書を通して、認知症の本質をとらえるうえで必須の知識である「メタ認知」や「病識」について学び、ケアの際に求められる「認知的共感」のあり方を理解し、「サインの観察と推測」の具体的な方法を知ることで、真のパーソン・センタード・ケアについて理解を深めることができます。

認知症の人とケアする側が、互いを一人の人間として認め、尊重し合い、いつまでも共に笑顔で暮らしていけるよう、認知症に関わるすべての医療・ケアスタッフの方々に読んでいただきたい内容となっています。

目次

まえがき

第1章 認知症の人が感じている世界を知る
 メタ認知と自己モニタリング
 自己モニタリングと病識低下
 自己モニタリングの評価
   (1)予測誤差による評価
   (2)自己評価と他者評価の乖離による評価病識と病感
 病気の受容
 病識のまとめ
 メタ認知と社会脳
 自他の区別の発達  メタ認知トレーニング
 共感と視点取得

第2章 ケアに役立つ共感のあり方を理解する
 はじめに─主観と共感─
 共感現象の六つの特徴から認知症ケアを考える
   (1)共感は共感する側の主観であり心理現象である
   (2)共感した内容の正確性は確かめられない
   (3)共感する内容には他者の心の様々な側面が含まれている
   (4)情動的共感と認知的共感は仕組みも役割も異なる
  情動的共感の働き
  認知的共感の働き
   (5)共感する側は共感内容に影響されて行動を決める
   (6)共感されることによって人は心理的安定を得る共感の育成
 おわりに

第3章 認知症の人の経験を探る
 判断と根拠
 サインと心理的ニーズ
 よい状態のサインとよくない状態のサイン
 サインを設ける意味
 観察のプロセス
 根拠のある推論
 まとめ

第4章 明日からのケアに向けて
 ディスカッション
 質疑応答
 テイクホームメッセージ

著者プロフィール

山口晴保  (ヤマグチハルヤス)  (著/文

認知症介護研究・研修東京センター センター長,群馬大学名誉教授/医師。
1976年に群馬大学医学部を卒業後、同大学院にて神経病理学を学ぶ。神経内科医として臨床・研究に従事したのち、リハビリテーション専門医となった。
現在は、認知症専門医として、認知症の実践医療、脳活性化リハビリテーション、ポジティブ心理学を取り入れた認知症のポジティブケア、メタ認知・病識の研究に取り組んでいる。

北村世都  (キタムラセツ)  (著/文

聖徳大学心理・福祉学部心理学科 准教授/公認心理師。
1999年に日本大学文理学部心理学科を卒業後、もの忘れ外来や認知症家族相談などの心理臨床活動を経て、2007年に博士(心理学)取得。専門は老年臨床心理学。
対人援助職の共感プロセスと支援の質の関係、地域における認知症ケアを研究テーマとし、地域包括支援センターなどへのスーパービジョン、行政の認知症家族支援の企画立案や相談業務にも従事している。

水野裕  (ミズノユタカ)  (著/文

まつかげシニアホスピタル 副院長・認知症疾患医療センター長/医師。
1987年に鳥取大学医学部医学科を卒業後、名古屋大学精神科に入局し、主に老年精神医学を学んだ。
2001年に認知症介護研究・研修大府センター研究部長に着任し、英国ブラッドフォード大学主催の「パーソン・センタード・ケアとDCM法」コースを受講したことをきっかけに、以降、パーソン・センタード・ケアの実践、教育、普及に取り組んでいる。

上記内容は本書刊行時のものです。