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精神障害作業療法入門 簗瀨誠(著/文 | 編集) - 協同医書出版社
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精神障害作業療法入門 改訂第2版

A5判
216ページ
定価 2,700円+税
ISBN
9784763921468
Cコード
C3047
専門 単行本 医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年5月11日
書店発売日
登録日
2020年4月7日
最終更新日
2020年4月7日
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紹介

日常生活をていねいに再建していく作業療法の実践者になるために!
精神障害に対する作業療法を学ぶ第一歩として格好の教科書.

本書は,精神科作業療法について,短時間で,無駄なく,最大限の学習効果をあげるための教科書です.
作業療法士が対応する精神疾患では最も多い統合失調症を中心に,疾患・障害に対する理解と作業療法の目的,そのための実践手順の解説に主眼がおかれています.改訂版ではより具体的に「日常生活の制限─6要因モデル」による作業療法の進め方を提示し,実践例を紹介しています.読者はそれによって,退院へ繋げ,地域生活に繋げ,日常生活の安定に繋げる作業療法士としての仕事の核心部分を知ることができます.
またその実践例を挟んで,作業療法の黎明期から「リカバリー」へという移り変わりも理解できるようになっており,日々の実践の意味をより深めることができます.MTDLP(生活行為向上マネジメント)の活用,地域での作業療法士の役割や多職種との連携などについても加筆されています.

初版の著者である編著者を中核とした長年にわたる作業療法士養成教育の経験と,日々患者さんと共にある著者たちの経験を注ぎ込み,入門書として必要なことに絞り込んでわかりやすくまとめています.
授業での活用のみならず,臨床実習の参考書としても役立つ一冊です.

目次

第1章 序論
 1「精神障害」ということば
 2 精神障害リハビリテーションの理念
 3 作業療法は何に関わるのか
 4 本書の構成

第2章 作業療法観
 1 ヤスパースの作業療法観
 2 呉秀三の実践と作業療法観
 3 菅修~作業療法の奏効機転
 4 内村英幸の慢性統合失調症患者を対象とした実践
 5 非日常としての医療に日常をもちこむ
 6 作業療法観のまとめ

第3章 作業療法の対象疾患
 1 精神疾患の分類
  ・病因的分類
  ・症候群を中心とした分類
  ・重症度を考慮した分類(カーンバーグの人格構造論に基づく分類)
 2 統合失調症
  ・概念と歴史
  ・疫学
  ・症状
  ・病型分類
  ・基本的な治療

第4章 統合失調症患者を理解するための基礎知識
 1 統合失調症患者の3つの側面
 2 回復過程
 3 行動特性と認知機能障害
 4 障害の構造(障害論)
  ・WHO の国際障害分類
  ・疾患と障害の関係
 5 脆弱性-ストレス-保護因子モデル
 6 病前性格と人柄
 7 生活課題と基本的欲求
 8 ドパミン仮説

第5章 対象者理解の方法
 1 対象者理解の観点
  ・横断的理解と縦断的理解
  ・日常生活のあり方をみる
  ・共感的に理解する
  ・生物-心理-社会モデルに基づく理解
  ・自分自身の生活を主体的につくりあげる存在としてみる
 2 対象者理解のための情報源と情報を収集する方法
  ・情報源
  ・情報を取集する方法

第6章 日常生活の制限─6 要因モデルと作業療法の進め方
 1 日常生活の制限─6要因モデル
  ・日常生活の制限─6要因モデルの概略
  ・日常生活の制限─6要因モデルの特徴と有用性
  ・日常生活の制限─6要因モデルの使い方
 2 作業療法の進め方
  ・対象者を大まかに把握する
  ・日常生活の制限の程度を知る
  ・日常生活の制限を生じさせる原因を探す
 3 治療・介入する
  ・治療・介入のための基礎
  ・治療・介入の方法
 4 作業療法の実施形態
  ・個人作業療法
  ・集団作業療法
 5 作業療法を行ううえでの注意
  ・事故を防ぐ
  ・転移と逆転移~治療者としての距離
  ・事前の準備の重要性
  ・自分のメンタルヘルスにも配慮する
 6 日常生活の制限─6要因モデルによる実践例
  【精神症状および認知機能障害に対するアプローチ】
   〈幻聴への対処方法を獲得することで生活範囲の拡大に繋がった実践例〉
   〈認知機能障害に対して代償的アプローチ(認知適応法)を用い生活の安定に繋がった実践例〉
   〈認知機能を高めるアプローチ(認知矯正法)を行うことで退院への自信を深めた実践例〉
  【これまでの生活で形成された心理的傾向に対するアプローチ】
   〈退院の意志のない長期入院患者が活動を通じて自己効力感を高め施設に退院できた実践例〉
  【現在の状況に対する心理的反応に対するアプローチ】
   〈精神病の苦悩と自己葛藤を父親に吐露できたことで日常生活の安定に繋がった実践例〉
   〈自己の内面を表出することで精神的安定を得て就労継続支援A型施設へ通えるようになった実践例〉
  【生活技能の未習得あるいは喪失に対するアプローチ】
   〈退院支援グループで生活技能へのアプローチを行い,グループホームへの退院に繋がった実践例〉
  【知識・情報の不足に対するアプローチ】
   〈病気に対する知識と服薬に対する意義の獲得を目的とした作業療法を行い服薬の安定に繋がった実践例〉
  【環境の未整備に対するアプローチ】
   〈さまざまな社会資源の利用を通じて症状の安定および家族関係の改善に繋がった実践例〉

第7章 地域での生活を支える
 1 精神医療福祉の歩み
 2 リカバリーとエンパワメント
  ・リカバリーとは
  ・体験としての精神障害
  ・リカバリーの実践
 3 ICFとMTDLP
  ・ICFとは何か
  ・ICFはどのように役立つのか
  ・ICFを活用するコツ
  ・MTDLPとは何か
  ・MTDLPはどのように役立つのか
  ・MTDLPを活用するコツ
 4 IPW(専門職連携)
 5 医療と福祉
  ・自立支援医療(精神通院医療)
  ・精神科デイケアなど
  ・障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス
  ・訪問看護
  ・就労移行支援
  ・ACT(Assertive Community Treatment:包括型地域生活支援プログラム)
  ・病院と地域との連携
 6 家族支援
  ・家族のあり方
  ・家族会
  ・家族を支援する視点
  ・家族の心理と作業療法

旧版ISBN
9784763921338
上記内容は本書刊行時のものです。