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臨床のなかの物語る力 佐藤公治(著/文) - 協同医書出版社
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臨床のなかの物語る力 (リンショウノナカノモノガタルチカラ) 高次脳機能障害のリハビリテーション (コウジノウキノウショウガイノリハビリテーション)

医学
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B5判
196ページ
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-7639-1088-2   COPY
ISBN 13
9784763910882   COPY
ISBN 10h
4-7639-1088-4   COPY
ISBN 10
4763910884   COPY
出版者記号
7639   COPY
Cコード
C3047  
3:専門 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年11月20日
書店発売日
登録日
2020年11月5日
最終更新日
2020年11月5日
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紹介

教育心理学、哲学、認知言語学、そしてリハビリテーション治療学とのコラボレーション
姉妹編『臨床のなかの対話力』の、その次のステージへ


本書は『臨床のなかの対話力』(2019年刊行)の続編です。
本書では、前著で「対話力」と呼んだものの実体にさらに迫りたいと考えました。
それは、「対話」の口火を切り、それを維持していく力は、「私」という意識が対話の相手へと向けた言葉を探し出し、表出するという行為によって成立しているからです。
そしてまた、言語を使う人間の能力が、発達や学習に果たしている役割を理解することは、対話的な発見と学習の場であるリハビリテーション臨床の世界においても「治療理論」のベースとして意識的に活用されるべきであり、「対話力」を「物語る力」としてアクティブに捉えることで、治療における回復に向けた患者さんの原動力をよりいっそう具体的にイメージすることができるのではないかと考えたからです。

患者さんの抱える問題は、脳機能障害による運動も含めた行為全体にわたる複雑なものです。そして、その問題の解決は、どうしても患者さんの脳に備わった仕組みへのアクセスを介して図られなければなりませんし、リハビリテーション治療の目的もまた、そうした認知プロセスをどのように回復させていくのかということに尽きます。
そのアクセスのための経路、言わば人間の認知プロセスの仕組みの変化を知るために患者さんとセラピストとが出会う領域として着目しているのが、「対話」という姿で現れる、言語を使う人間の能力の創造性であり、それらが生み出す具体的な記述の分析と治療への応用です。
本書は、人間に備わる記述能力を「自分の経験を記述し,それを創り上げていく」という意味合いを込めて「物語る能力」と捉え、その能力が生み出すダイナミズムをリハビリテーション治療に活用する方法を提言しています。

リハビリテーション治療に留まらず、保育や教育学、そして心理学に関わる職種にとっても興味深く、実践の手がかりにあふれた内容です。

目次

◆第1部 基本をおさえる
レクチャー① 臨床のなかの物語る「私」(佐藤公治)
レクチャー② 「私」の多様なありかた(田中彰吾)
レクチャー③ 「私」と身体メタファー(篠原和子)

◆第2部 臨床のなかの物語る力
対話① リハビリテーションにおける「私」と「あなた」(本田慎一郎・玉木義規)
対話② ダイアローグが創るモノローグ(中里瑠美子・三上恭平)

上記内容は本書刊行時のものです。