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731部隊と100部隊 加藤 哲郎(著/文) - 花伝社
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731部隊と100部隊 (ナナサンイチブタイトヒャクブタイ) 知られざる人獣共通感染症研究部隊 (シラレザルジンジュウキョウツウカンセンショウケンキュウブタイ)

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発行:花伝社
四六判
288ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-7634-2018-3   COPY
ISBN 13
9784763420183   COPY
ISBN 10h
4-7634-2018-6   COPY
ISBN 10
4763420186   COPY
出版者記号
7634   COPY
Cコード
C3021  
3:専門 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2022年7月4日
最終更新日
2022年7月21日
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紹介

日本軍の細菌戦・生体実験は731部隊だけではなかった──

日本軍の貴重な戦争資源であった「生きた兵器」としての「馬」。
軍馬の戦争動員、人と馬の共通感染症研究の史料を紐解く先に、歴史の影に深く隠れた細菌戦研究・生体実験実行部隊=「関東軍軍馬防疫廠100部隊」の姿が、いま克明に浮かび上がる。

「留守名簿」「日本生物武器作戦調査資料」をはじめとする国内外公文書の新資料、戦争被害国・中国による最新の調査をもとにした政治学者と獣医学者の共同研究。「戦争」と「馬」をめぐる考察から浮かび上がる、日本軍による科学者の戦争動員は、昨今のワクチン開発・製造と密接にかかわる現代医療体制にまでつながっていた──

「生物戦の愚かな第一歩は日本の731部隊、そして100部隊から始まった」

目次

はじめに──明らかにされる日本の細菌戦・人体実験
第一章 日本のコロナ対応にみる七三一部隊・一〇〇部隊の影 
第二章 近代日本の戦争と軍馬、獣医学導入の歴史 
第三章 軍馬、鼻疽と防疫──一〇〇部隊ができるまで 
第四章 一〇〇部隊の実態 
第五章 一〇〇部隊の戦争責任を問う──「留守名簿」とGHQ・LSの調査から 
第六章 元岩手大学学長・加藤久弥の一〇〇部隊体験 
おわりに──七三一部隊と一〇〇部隊の「負の遺産」は未だ終わらない
参考文献 
人名索引 

著者プロフィール

加藤 哲郎  (カトウテツロウ)  (著/文

一橋大学名誉教授。1947年岩手県盛岡市生まれ。東京大学法学部卒業。博士(法学)。英国エセックス大学、米国スタンフォード大学、ハーバード大学、ドイツ・ベルリン・フンボルト大学客員研究員、インド・デリー大学、メキシコ大学院大学、早稲田大学大学院政治学研究科客員教授、などを歴任。専門は政治学・現代史。インターネット上で「ネチズン・カレッジ」主宰。
著書に『20世紀を超えて』『情報戦の時代』『情報戦と現代史』『「飽食した悪魔」の戦後』『731部隊と戦後日本』『パンデミックの政治学』(花伝社)、『ワイマール期ベルリンの日本人』『日本の社会主義』(岩波書店)、『象徴天皇制の起源』『ゾルゲ事件』(平凡社)、など多数。

小河 孝  (オガワタカシ)  (著/文

元日本獣医生命科学大学獣医学部獣医保健看護学科教授。1943年東京都八王子市生まれ。北海道大学獣医学部獣医学科卒業。博士(獣医学)。農林水産省家畜衛生試験場などで研究職として35年間勤務(疫学研究室長、九州支場長)。ほかJICAベトナム国立獣医学研究所プロジェクト・チーフアドバイザーなどを歴任。専門分野は獣医疫学。著書に『満州における軍馬の鼻疽と関東軍』(文理閣)。

上記内容は本書刊行時のものです。