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731部隊と100部隊
知られざる人獣共通感染症研究部隊
発行:花伝社
四六判
288ページ
定価
2,500円+税
- 書店発売日
- 2022年8月12日
- 登録日
- 2022年7月4日
- 最終更新日
- 2022年7月21日
紹介
日本軍の細菌戦・生体実験は731部隊だけではなかった──
日本軍の貴重な戦争資源であった「生きた兵器」としての「馬」。
軍馬の戦争動員、人と馬の共通感染症研究の史料を紐解く先に、歴史の影に深く隠れた細菌戦研究・生体実験実行部隊=「関東軍軍馬防疫廠100部隊」の姿が、いま克明に浮かび上がる。
「留守名簿」「日本生物武器作戦調査資料」をはじめとする国内外公文書の新資料、戦争被害国・中国による最新の調査をもとにした政治学者と獣医学者の共同研究。「戦争」と「馬」をめぐる考察から浮かび上がる、日本軍による科学者の戦争動員は、昨今のワクチン開発・製造と密接にかかわる現代医療体制にまでつながっていた──
「生物戦の愚かな第一歩は日本の731部隊、そして100部隊から始まった」
目次
はじめに──明らかにされる日本の細菌戦・人体実験
第一章 日本のコロナ対応にみる七三一部隊・一〇〇部隊の影
第二章 近代日本の戦争と軍馬、獣医学導入の歴史
第三章 軍馬、鼻疽と防疫──一〇〇部隊ができるまで
第四章 一〇〇部隊の実態
第五章 一〇〇部隊の戦争責任を問う──「留守名簿」とGHQ・LSの調査から
第六章 元岩手大学学長・加藤久弥の一〇〇部隊体験
おわりに──七三一部隊と一〇〇部隊の「負の遺産」は未だ終わらない
参考文献
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。