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志村ふくみ 染めと織り 志村ふくみ(著/文) - 求龍堂
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志村ふくみ 染めと織り (シムラフクミソメトオリ)

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発行:求龍堂
336ページ
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-7630-2108-3   COPY
ISBN 13
9784763021083   COPY
ISBN 10h
4-7630-2108-7   COPY
ISBN 10
4763021087   COPY
出版者記号
7630   COPY
Cコード
C0070  
0:一般 0:単行本 70:芸術総記
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年9月30日
最終更新日
2021年10月8日
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書評掲載情報

2022-03-06 読売新聞  朝刊
2021-11-21 産經新聞  朝刊
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紹介

本書は、読売新聞連載「時代の証言者 志村ふくみ」(2013年)をもとに新たに書籍として執筆され、志村の聞き書きを中心にまとめた初の本格的な評伝である。

構成は大きく 2 部に分かれ、前半の「時代の証言者」は、新聞連載のための長時間にわたるインタビューや取材をもとに、当時の記事に大幅加筆して再構成。

後半「妣への回帰~新たな民芸を求めて」は、連載終了以降から 2020 年まで、様々なテーマで志村に行ったインタビューや取材を中心に構成し、資料をもとにした解説も充実。

染織の学校「アルスシムラ」の開設や新作能「沖宮」をめぐる作家・石牟礼道子との絆など、近年の志村の活動にも触れている。

志村ふくみのライフストーリーを知るための必読の書である。

目次

はじめに

プロローグ

第1章 時代の証言者

織物との出会い

戦時下 別世界の輝き

「民芸の精神」を受け継ぐ

「自由教育」求めた両親

芸術に生きた兄

離婚決意 織りの道へ

「破調の美」黒田辰秋さんの教え

初出品、まさかの入選

「ぼろ織り」の手法を現代に

柳宗悦先生との「別れ」

伝統工芸に新しい風

富本憲吉・一枝夫妻の言葉

二人の母に支えられて

草木の色をいただく

無限の半音―日本人の色彩感覚

裂帖は語る―深紅と紫

現代美術、古典、琵琶湖―発想の源

「半紬」味わいと洗練

苦心の藍建てと「色彩論」

沖縄への思い

「言葉の力」で伝える

端裂が助けてくれた

弟子たちと志一つ

「人間国宝」認定に戸惑い

「米寿の振り袖」覚悟託す


第2章「妣(はは)への回帰―新たな民芸を求めて」

石牟礼道子さんとの約束

集大成の「曼荼羅」

「色なき色」の世界へ

「芸術学校」に未来を託す

多彩な生徒たち

子どもたちにも体験を

歩み続ける

あとがき

付/略年譜・参考文献

著者プロフィール

志村ふくみ  (シムラ フクミ)  (著/文

染織作家・随筆家
1924 年生まれ。文化学院卒。
柳宗悦の民芸運動に共鳴していた母の指導を受け、滋賀・近江八幡で植物染料と紬糸による織物を始める。
重要無形文化財保持者(人間国宝)。文化功労者。
2014 年、京都賞受賞。2015 年、文化勲章受章。
故郷の琵琶湖や古典文学、現代美術などをモチーフとする幅広い作風と豊かな色彩感覚で、伝統工芸の世界に新風を吹き込み、紬織の芸術的価値を高めたと評価された。
2013 年、染織を学ぶ「芸術学校」としてアルスシムラを設立。
2018 年、石牟礼道子原作の新作能「沖宮」の衣裳を監修。

古沢由紀子  (フルサワユキコ)  (著/文

読売新聞東京本社編集委員
1965 年生まれ。1987 年早稲田大学政治経済学部政治学科卒。
同年読売新聞社入社。
山形支局、社会部、ロサンゼルス支局長、生活情報部次長、教育部長、論説委員などを経て現職。
教育問題を中心に、様々なテーマで取材を重ねている。
伝統工芸や文化・芸術に関心が深く、「時代の証言者」などで志村ふくみの取材を手がける。
著書に『大学サバイバル』、共著に『大学入試改革 海外と日本の現場から』など。

上記内容は本書刊行時のものです。