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表情の科学 ホセ・ミゲル・フェルナンデス・ドルス(編) - 北大路書房
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表情の科学 (ヒョウジョウノカガク) 歴史と論争,研究の最前線 (レキシトロンソウ,ケンキュウノサイゼンセン)

哲学・宗教
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発行:北大路書房
A5判
480ページ
並製
定価 8,000 円+税   8,800 円(税込)
ISBN
978-4-7628-3295-6   COPY
ISBN 13
9784762832956   COPY
ISBN 10h
4-7628-3295-2   COPY
ISBN 10
4762832952   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年10月20日
書店発売日
登録日
2025年7月8日
最終更新日
2025年9月12日
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紹介

表情の進化,機能,神経プロセス,発達,知覚,社会的相互作用,文化などの諸研究を,26章にわたって紹介。基本感情理論と行動生態学的観点および心理構成主義との対立をめぐる近年の論争についても収載した。表情研究の多様性・奥行き・最新動向を展望できる,認知科学,発達科学,行動科学,社会科学の研究者必携の書。

目次

第Ⅰ部 イントロダクション

第1章 はじめに
 1節 歴史の概略/2節 表情研究プログラム/3節 最小普遍性仮説/4節 今後の動向/5節 各著者による寄稿/6節 本書を読み解くための文献リスト 

第2章 過去と向き合う:感情知覚の心理学的研究における顔の歴史
 1節 対立する2つの顔:表情をどう捉えるか/2節 黎明期(1890~1930年代):Darwin・その影響・表情研究の誕生/3節 忘れられた日々(1930~1970年代):構成主義の興隆と古典的見解の復興/4節 現代(1980年代~現在):古典的アプローチによる支配と構成主義の再登場/5節 瀬戸際? 


第Ⅱ部 大きな論争:表情研究プログラム

第3章 表情
 1節 証拠/2節 その他の証拠/3節 結論 

第4章 マルチモーダルな感情表現を理解する:基本感情理論の近年の発展
 1節 感情表現はマルチモーダルでダイナミックな行動パターンである/2節「基本的な」6つ以上の感情表現がある/3節 感情表現のパターンは感情内でも,個人間,文化間でも変化する/4節 感情表現の神経生理相関を探求する/5節 哺乳類における感情表現の前駆体/6節 感情表現の普遍的認識における勾配/7節 将来の実証的感情表現研究に向けて 

第5章 顔面ディスプレイの行動生態学説,あれから25年
 1節 行動生態学説の起源は基本感情理論の欠陥にある/2節 いかにしてDarwinによる反射に基づく説明は道を譲ったか,いかにして基本感情理論は行き詰まったか/3節 人間の表情を再解釈する:機能が感情に勝る/4節 基本感情理論は行動生態学説の知見にどう対処したか:拒絶から受容へ/5節 行動生態学説に対する誤解:争点と「感情」の問題/6節 行動生態学説の現状 

第6章 表情に対する視野を広げる:基本感情理論を離れて
 1節 表出者による顔面動作の生成/2節 観察者による顔面動作の解釈/3節 基本感情理論に救いはあるか?/4節 感情に対する代替のアプローチ 

第7章 感情と表情のコヒーレンス:研究の統合
 1節 幸福/楽しさ/2節 驚き/3節 嫌悪/4節 悲しみ/5節 怒り/6節 恐れ/7節 すべての感情をまとめたメタ分析/8節 異質性と調整変数/9節 コヒーレンスの低さをどう説明するか 


第Ⅲ部 進化

第8章 顔面筋の進化
 1節 表情筋の進化/2節 顔がもつ毛と色/3節 共進化的関係/4節 成人における表情のモジュール性と非対称的な使用/5節 発生,先天性欠損,モジュール性,そして進化可能性/6節 結論 

第9章 サルのつくる顔
 1節 なぜマカクザルなのか?/2節 マカクザルの顔/3節 サルの顔面動作は感情を伝達するのか?/4節 マカクザルの顔面動作と文脈はどのように関連しているのか?/5節 サルに顔面動作の弁別は可能か?/6節 結論 

第10章 表情がもつ形態と機能の起源
 1節 形態/2節 自己志向的機能/3節 他者志向的機能/4節 結論 


第Ⅳ部 未開拓の信号

第11章 笑顔を超えて:顔,感情,社会行動の新たな視点
 1節 行動キーボードと意図性の誤り/2節 伝染行動:社会性のルーツ/3節 ミラーニューロンと行動の伝染/4節 人間の独自性:進化による変化への洞察/5節 社会的および言語的抑制:新しいものが古いものを抑制する/6節 結論 

第12章 人の涙がもつコミュニケーションおよび社会的機能
 1節 ヒトの泣く行為がもつ機能/2節 涙を流して泣くことの個体発生と系統発生における謎/3節 涙を流して泣くことは何を伝えているのか?/4節 私たちが涙を流す理由/5節 涙を誘う要因は1つに統一できるのか?/6節 涙の心理社会的文脈/7節 泣くことの良い効果/8節 結論 


第Ⅴ部 神経プロセス

第13章 曖昧な表情に対する神経と行動の反応
 1節 表情は,自然に条件づけられた刺激であると考えるのが有用である/2節 恐怖,恐怖表情,ヒト扁桃体/3節 恐怖以外の表情に対する扁桃体反応/4節 恐怖と怒り表情を用いて,予測の曖昧さ解消における扁桃体の役割を実証する/5節 驚き表情を用いて覚醒度から感情価を分離する/6節 表情を用いて扁桃体―前頭前野の相互作用をアセスメントする/7節 扁桃体―前頭前野回路,顔,不安/8節 結論 

第14章 不安やうつに関連する脳回路を探るための表情
 1節 不安症/2節 うつ病/3節 精神病理学的リスク/4節 結論 


第Ⅵ部 個人発達
 
第15章 乳幼児の自発表情
 1節 幼い子どもの恐怖表情/2節 母子相互作用の文脈における子どもたちの感情表出/3節 まとめと結論 

第16章 感情認識の発達:段階的分化仮説
 1節 多様なスキルや能力の基盤となる感情概念/2節 段階的分化仮説(broad-todifferentiated hypothesis)/3節 感情価ベースから個別感情へと向かう感情概念の発達/4節 結論 


第Ⅶ部 社会知覚

第17章 表情知覚に関する社会的視覚論
 1節 社会的視覚/2節 表情知覚の複合的性質/3節 機能的同調/4節 結論 

第18章 本質的に曖昧:文脈が感情を知覚させることの論拠
 1節 現実場面における強度の高い表情がもつ感情価の曖昧さ/2節 強度の高い自発表情がもつ曖昧さ:歴史を厳選して振り返る/3節 ステレオタイプに沿った基本感情の表情がもつ曖昧さ/4節 身体を伴う顔/5節 身体以外の文脈を伴う顔/6節 表情を再考する/7節 結論 


第Ⅷ部 評価

第19章 評価駆動の表情が,評価推論をもたらす
 1節 評価駆動の表情についての理論/2節 評価駆動の表情に関する証拠/3節 結論 

第20章 感情の社会的信号価値:感情表現から読み取る社会的推論における文脈の役割
 1節 文脈の種類/2節 感情を認識する2つの方法/3節 感情知覚からの推論/4節 感情知覚の可変性には限界がある/5節 文脈における社会信号のモデル/6節 文脈における表情の可変性と不変性/7節 結論 


第Ⅸ部 概念

第21章 表情の解読における身体化シミュレーション
 1節 表情の解読において模倣が果たす役割についての行動的証拠/2節 表情模倣の神経基盤/3節 結論 

第22章 言語と感情:感情知覚の構成的性質についての仮説
 1節 感情知覚のモデル:基本感情理論と心理構成主義/2節 感情知覚の構成的性質についての仮説/3節 結論 


第Ⅹ部 社会的相互作用

第23章 顔の動きがもつ対人関係上の効果と機能
 1節 顔の動きがもつ機能/2節 視線がもつ対人効果/3節 対人効果を説明する/4節 結論 

第24章 自然表情:心理構成主義と語用論
 1節 基本感情は一貫した表現をもつのか?/2節 基本表情は実現可能な信号システムを構築するのか?/3節 顔面動作の意味論的解釈/4節 何が自然表情を引き起こすのか/5節 自然表情は何を表出しているのか/6節 結論:自然な顔面動作への回帰 


第Ⅺ部 文化

第25章 感情という言語における方言
 1節 表示規則と解読規則/2節 実証的証拠/3節 批判的な見解/4節 起源の理論的説明:言語のメタファーを真摯に受け止める/5節 私たちは言語のメタファーから何を得るか?/6節 ギャップを埋める 

第26章 先住民社会における表情と感情
 1節 なぜ先住民社会なのか?/2節 先住民社会で実施された研究/3節 普遍性仮説に関する証拠の評価/4節 フィールド研究の課題と可能性/5節 次世代への指針 


文献
監訳者あとがき
索引

上記内容は本書刊行時のものです。