書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
問い続ける 学び続ける 生徒指導・キャリア教育
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年12月20日
- 書店発売日
- 2024年12月9日
- 登録日
- 2024年10月11日
- 最終更新日
- 2024年12月9日
紹介
なぜ,いじめや不登校はなくならないのか。どうすれば学校が生徒の居場所になるのか。めまぐるしく変化していく社会の中で,教師として主体的に問い続け,学び続ける姿勢は今後よりいっそう求められるようになっていくだろう。すぐに答えを出そうとするのではなく,本質を「問う」姿勢を育むことをめざしたテキスト。
目次
はじめに
学生・授業担当者の皆さんへ~本書の使い方~
もくじ
第1章 生徒指導とは何だろうか?─ 児童生徒の成長や発達を“支える”生徒指導の意義と原理
1. 生徒指導とは
(1)生徒指導の定義
(2)生徒指導の目的
(3)実践上の留意点
(4)生徒指導と教育相談
2. 生徒指導の構造
(1)2 軸3 類4 層構造
(2)発達支持的生徒指導
(3)課題未然防止教育
(4)課題早期発見対応
(5)困難課題対応的生徒指導
3. 教育課程と生徒指導
(1)教科の指導と生徒指導
(2)道徳教育における生徒指導
(3)総合的な学習/探究の時間における生徒指導
(4)特別活動における生徒指導
第2章 チームによる組織的対応とは?─ 生徒指導の組織的指導体制とスクール・コンプライアンス
1.生徒指導体制
(1)組織的指導の意義
(2)チーム学校とは
(3)生徒指導における校内組織
2. 生徒指導マネジメント
(1)生徒指導の年間指導計画
(2)PDCA サイクルによる年間指導計画の立案
3.スクール・コンプライアンス
(1)スクール・コンプライアンスとは
(2)児童生徒への体罰と性暴力
第3章 生徒指導上認められる,必要かつ合理的な範囲内の制約とは何か? ─ 生徒指導に関連する法令
1. 法令からみる生徒指導
(1)日本国憲法
(2)教育基本法
(3)学習指導要領
(4)その他関係法令
2. 児童生徒の懲戒と出席停止
(1)児童生徒の懲戒
(2)出席停止
3. 校則と生徒指導
(1)校則の法的性質と教育的意義
(2)校則見直しの動き
4. 違法および不適切な指導と生徒指導
(1)ハラスメント
(2)体罰
(3)不適切な指導
第4章 不適応予防と適応促進にはどうしたらよいのか?─ すべての児童生徒を対象とした生徒指導
1. 子どものもつニーズへの対応
(1)子どもの教育的ニーズ
(2)一次的援助サービスとしての生徒指導
(3)学校適応と学力向上
2. 人と関わる力の育成
(1)社会性と情動の学習(SEL)
(2)認知能力と非認知能力
3. SEL プログラム
(1)SEL プログラムの例
(2)重要な教育課題への対応
(3)SEL プログラムの学習方法
4. SEL プログラムの組織的実践
(1)校内体制と教育課程
(2)実践継続の効果
第5章 学級づくりに必要な学級担任の力とは何か?─ 学級づくりにおける教師の役割
1. 学級適応
(1)学級の特徴
(2)学級開き
(3)学級適応
2.学級適応のアセスメント
(1)学級適応のアセスメント
(2)アセスメントを踏まえた学級づくり
3.学級づくりにおいて教師が具備すべきこと
(1)教師のリーダーシップ
(2)教師と子どもの信頼関係
4.学級における子どもの関係
(1)フォーマル集団とインフォーマル集団
(2)対人葛藤
第6章 いじめをなくすことはできるのか?─ いじめの現状と対応
1. いじめとは
(1)いじめの定義の変遷
(2)いじめの実態
(3)いじめの構造
2. いじめ防止のための方針と組織
(1)いじめ防止基本方針
(2)いじめ防止等に関わる組織
3. いじめ対応の重層的支援構造
(1)発達支持的生徒指導
(2)課題未然防止教育
(3)課題早期発見対応
(4)困難課題対応的生徒指導
4. いじめ重大事態への対応
(1)いじめ重大事態における対応
(2)第三者委員会の役割
第7章 どうすれば自分や他人を傷つけずに成長することができるのか?─ 暴力行為・非行
1. 暴力行為とは
(1)学校における暴力行為
(2)発達の問題と暴力行為
2. 非行とは
(1)非行と不良行為
(2)少年非行の処遇
(3)少年非行に関する近年の状況
3. 暴力行為・非行とどのように関わるか
(1)組織的な生徒指導体制による防止・早期発見
(2)被害・加害の聴き取りについて
(3)出席停止
(4)懲罰から発達支持的指導へ
第8章 安心して学ぶことのできる学校とは?─ 不登校の理解と支援
1. 不登校の現状と支援
(1)不登校の現状
(2)緊急性のアセスメント
(3)支援につなぐ
(4)登校刺激
2. 不登校の背景
(1)発達の凸凹と不登校
(2)ネットの使いすぎと不登校
(3)いじめと不登校
(4)児童虐待と不登校
(5)ヤングケアラーと不登校
(6)教員の不適切な関わりと不登校
3. 高校生の不登校と中途退学
(1)未然防止の重要性
(2)中学校で不登校経験のある生徒の支援
(3)高校での特別支援教育
(4)中途退学する生徒への支援
4. 不登校を生まない学校づくり
第9章 児童生徒がSNS やインターネットとうまく関わっていくためには? ─ 性が関わる課題やトラブルも含めて考える
1. インターネットと子どもたち
(1)インターネットの普及と学校教育
(2)GIGA スクール構想
2. インターネットに関わる課題やトラブル
(1)顔の見える範囲での課題やトラブル
(2)顔の見えない範囲での課題やトラブル
3. 性・思春期・学校教育
(1)思春期とは何か
(2)学校性教育の現状
4. 性に関わる課題やトラブル
(1)10 代での妊娠
(2)性感染症
(3)LGBTQ +
(4)性暴力
5. インターネットや性に関わる課題・トラブルに学校はどのように対応・対処すればよいのか
(1)学校・教師としての対応・対処
(2)外部機関との連携
第10章 虐待から子どもを救うためにはどうしたらよいのか?─ 児童虐待の現状と対応
1. 児童虐待とは
(1)児童虐待の現状と関連する法律
(2)児童虐待の定義
2. 児童虐待の発見と対応
(1)学校における対応
(2)虐待を受けている子どもの特徴と早期発見
3. 関係機関との連携
(1)虐待対応における校内の体制
(2)関係機関との連携
(3)要保護児童地域対策協議会への参加
(4)児童虐待の防止
4. 虐待を受けた子どもへの対応
(1)児童虐待が及ぼす子どもへの影響
(2)虐待を受けた子どもへの関わり
第11章 二次的な問題の背景は?─ 特別支援教育と生徒指導
1. 問題行動からみた発達障害のある児童生徒の理解
(1)問題行動の背景と特別支援教育
(2)発達障害(神経発達障害)のある児童生徒の困難さ
(3)問題行動(不適応行動)のきっかけとなる子どもの心理状況
2. 合理的配慮の提供
(1)障害者差別解消法と合理的配慮
(2)通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒
(3)個別の教育支援計画,個別の指導計画の作成
3. 個別の課題に配慮した授業づくり
(1)個別の課題の把握
(2)ユニバーサルデザインの授業づくり
(3)合理的配慮の提供
4. 特別支援教育の視点から教育環境を整備する
(1)特別支援教育コーディネーターと校内委員会の役割
(2)交流および共同学習の推進と心のバリアフリーの実践
(3)支持的風土を醸成する学級経営
第12章 どうしてキャリア教育が必要なの?─ 進路指導・キャリア教育の意義と原理
1. キャリア教育とは
(1)キャリア教育の定義
(2)キャリア教育を支える基礎理論
2. キャリア教育の登場
(1)職業指導・進路指導の理念と課題
(2)「接続答申」とキャリア教育の登場
3. キャリア教育の発展
(1)「在り方答申」とキャリア教育の発展
(2)「在り方答申」以降のキャリア教育政策
第13章 すべての教育活動を通したキャリア教育はどのように行われているのか? ─ 進路指導・キャリア教育とカリキュラム・マネジメント
1. 学校のすべての教育活動を通したキャリア教育
(1)知識基盤社会におけるキャリア教育への期待
(2)教育課程における進路指導・キャリア教育の位置づけ
(3)キャリア教育のカリキュラム・マネジメントと組織的な指導体制
2. キャリア教育の「要」としての特別活動
(1)キャリア教育と特別活動
(2)特別活動におけるキャリア教育のポイント
(3)特別活動における体験活動とキャリア教育
3. 総合的な学習(探究)の時間や各教科におけるキャリア教育のポイント
(1)各教科におけるキャリア教育のポイント
(2)総合的な学習/探究の時間におけるキャリア教育のポイント
第14章 子どもの進路選択を支える教師であるために─ 進路相談とキャリア・カウンセリング
1. 進路相談,キャリア・カウンセリングとは
(1)進路相談,キャリア・カウンセリングの現状
(2)進路相談,キャリア・カウンセリングの定義
2. キャリア・カウンセリングの理論と進め方
(1)キャリア・カウンセリングの理論
(2)個別の指導・援助で目指すもの
(3)個別支援の実際
3. 進路相談,キャリア・カウンセリングとキャリア教育
(1)キャリア教育とキャリア・カウンセリングをどうつなぐのか
(2)子どもの変容をどう捉えるか
第15章 学校における効果的な多職種連携とはどのようなものか?─ 保護者・地域・関係機関との連携
1. 連携の概要
(1)連携の観点における「チーム学校」の考え方
(2)地域の社会資源との連携
2. チーム学校を基盤とした校内での専門家との連携
(1)校務分掌とチームとしての学校
(2)教員以外の専門家との連携
3. 身近な社会との連携
(1)保護者との連携
(2)近隣地域との連携
(3)拡大された地域との連携
(4)クライシスマネジメント
4. 専門機関との連携
(1)福祉領域の連携
(2)医療・保健領域の連携
(3)司法・矯正領域の連携
5. 学校における効果的な多職種連携
上記内容は本書刊行時のものです。