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深刻な問題にこそ遊び心を! 子どもと家族と一緒に取り組むプレイフル・アプローチ ジェニファー・フリーマン(著) - 北大路書房
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深刻な問題にこそ遊び心を! 子どもと家族と一緒に取り組むプレイフル・アプローチ (シンコクナモンダイニコソアソビゴコロヲコドモトカゾクトイッショニトリクムプレイフルアプローチ)

哲学・宗教
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発行:北大路書房
A5判
400ページ
並製
定価 5,400円+税
ISBN
978-4-7628-3263-5   COPY
ISBN 13
9784762832635   COPY
ISBN 10h
4-7628-3263-4   COPY
ISBN 10
4762832634   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3311  
3:専門 3:全集・双書 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年10月20日
書店発売日
登録日
2024年7月26日
最終更新日
2024年10月5日
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紹介

セラピーの「大人びた話」は子どもの気持ちをしばしば逆なでしてしまう。子ども独自の言語,物語,世界観を尊重するアプローチはいかに可能か。本書は表現アートや遊戯を取り入れたユーモアあふれる事例を豊富に紹介。ナラティヴ・セラピーの言語的・非言語的な協働のなかで,問題の外在化に新たな可能性をもたらす。

■ 主な目次
●第I部 遊び心のあるコミュニケーション
 第1章 家族療法における遊び心のあるコミュニケーション
 第2章 問題から切り離して,その子のことを知ろう
 第3章 希望のストーリー
 第4章 子どもが参加する家族療法における親について
 第5章 問題のプロットを薄くし,対抗プロットを厚くする
 第6章 手紙を通じてナラティヴをつくりあげる
 第7章 ニュースを広める
●第II部 遊び心があることの意味
 第8章 審美的で文学的価値のあるセラピー
 第9章 無免許の協働セラピスト
 第10章 型破りで特別な能力
 第11章 ファミリー・ポリティクスの実際
 第12章 自分自身のイマジネーション
●III部 遊び心のあるストーリー
 第13章 ジョナサン:「だいぶ乗り越えたから,もう後戻りしないよ」
 第14章 トニー:「ソウルボーイ(魂の子)なので大丈夫です」
 第15章 ジェイソン:「今は自分でランタンに明かりを灯しているよ」
 第16章 ソフィア:「私の心の中に居場所はあげないけど,肌の上に居場所をつくってあげる」
 第17章 テリー「長い間恐怖の中で生きてきたけど,ぼくは今,再び平和の中で生きています」

目次

献辞
謝辞
目次
はじめに
  なぜナラティヴ・セラピーなのか?
  なぜ遊び心(プレイフル)のあるナラティヴ・アプローチなのか?
  本書の文脈
  使用する言葉遣いについて
  本書の概要

第Ⅰ部 遊び心のあるコミュニケーション
 第1章 家族療法における遊び心のあるコミュニケーション
  子どもと大人の想像力が重なるとき
  「問題が問題である」ということの問題
  信念を維持する
  ◆事例◆ アンドレのスパイポーチ
  ◆事例◆ アーロンの1日
  ◆事例◆ アンチ反算数クラブ:算数好き,どちらかといえば
  体験を生み出す質問を利用する
  ◆事例◆ ベンの「子犬‐少年トーク」
  まとめ
 第2章 問題から切り離して,その子のことを知ろう
  問題から切り離して子どもと面談する
  問題が子どもとの面談を妨げる場合
  能力の発見
  ◆事例◆ レオンのゲーム
  ◆事例◆ ワンダーボーイ
  子どもの成長と問題の退化
  厄介な面談の始まり:深刻になるように迫られる
  ◆事例◆ エリーと泳ぐ
 第3章 希望のストーリー
  どのようにナラティヴが形成されるのか
   問題のしみ込んだストーリー/制約としての問題のあるストーリー/オルタナティヴ・ストーリー
  ナラティヴの社会文化的文脈
  ◆事例◆ スーパーママのマーサ
  悪を聞かず,悪を語らず,悪にならない
  セラピストの責任
  外在化の言語
   言葉はどのように人を形作るのか?/人と問題のメタファーをつくる/相互作用のメタファー/二重の外在化/関係性のメタファー
  まとめ
 第4章 子どもが参加する家族療法における親について
  プレイフル・アプローチへの親の参加
  絶望感は伝染する
  ◆事例◆ ライルとシェーン
  家族療法の場面で子どもが親に与える影響
  親に対する社会的な期待
  バイパス作戦:子どもに食べさせる問題に対するアプローチ
   罪の一時停止/孤立と社会的脆弱性に対する挑戦/子どもの内面の強さを名付ける/バイパス作戦の導入/バイパス作戦/事例の紹介
  ◆事例◆ フレッド
  ◆事例◆ ニック
  まとめ
 第5章 問題のプロットを薄くし,対抗プロットを厚くする
  問題のプロット
  オルタナティヴ・ストーリーという対抗プロット
  問題のプロットと対抗プロット
  ◆事例◆「オマエが臭いの!弟は臭くない!」
  敵役と主人公
  説得力のあるストーリー
  ◆事例◆ ジャニスの不満
  まとめ
 第6章 手紙を通じてナラティヴをつくりあげる
  手紙の価値
  手紙の書き方のコツ
  ◆事例◆ ジェラルド:12歳の誕生日前に,家族の中に11歳のスペースを手にした少年
  ◆事例◆ 自分の秘密を自分自身にも秘密にしないで
 第7章 ニュースを広める
  君がコンサルタントになり意見を述べる
  ニュースを嗅ぎつける嗅覚
  ニュースの収集
  ニュースの共同編集
  聴衆の識別
  クラブ,ネットワーク,リーグ,そしてプロジェクト
  ニュースの裏付け
  ニュースの媒体
  いろいろな活用方法ができるハンドブック
  卒業,宣誓,そしてお祝い
  ◆事例◆ ジミーの正直者のスピーチ
  まとめ

第II部 遊び心があることの意味
 第8章 審美的で文学的価値のあるセラピー
  心身の一体化と表現アート
  表現アート
  意味の遂行
  審美的な長所
  ◆事例◆ ジェンナと人生の神殿
  フォローアップ
  子どもたちをプレイセラピーと表現アートセラピーに招く
  ◆事例◆ エマの決断
  人と問題の相対的な影響を探求するための遊び心のある方法
  箱庭
  ◆事例◆ ゾーイはビクビクを捨てる
  動作と身体意識
  ◆事例◆ ダン,ジュリア,そして「問題の重み」
  あらゆるコミュニケーションが不可能に近いと思われる場合
 第9章 無免許の協働セラピスト
  ◆事例◆ リスニング・ラビット
  ◆事例◆ ケビンの初仕事
 第10章 型破りで特別な能力
  型破りな能力の尊重
  現実検討能力
  型破りな能力をめぐるアイデアの系譜
  型破りで特別な能力に関する非公式の研究
  ◆事例◆ ロバートの読心術
  ◆事例◆ 多くの想像上の友人:マーティンとディルク
 第11章 ファミリー・ポリティクスの実際
  家族における戦争と平和
  ◆事例◆ エヴァン,争わないために立ち上がる
  ◆事例◆ トランスフォーマーのサイモン
  ピース・ファミリー・プロジェクト
  ◆事例◆ かんしゃく調教師のアンドリュー
  まとめ
 第12章 自分自身の想像力
  ◆事例◆ ジンジャーとドリーム・スクリーン
  ◆事例◆ ブルーベリーパンケーキか,何もなしか!
  ◆事例◆ ティミーと銀色大魔王
  ◆事例◆ ザックとブレイド

第Ⅲ部 遊び心のあるストーリー
 第13章 ジョナサン:「だいぶ乗り越えたから,もう後戻りしないよ」
  初回セッション
  2回目のセッション
  成功の真価を認める
  問題からの反撃防止
 第14章 トニー:「ソウルボーイ(魂の子)なので大丈夫です」
  初回セッション
  トラブルからの転換
  ゴッドファーザーたち
  手紙「ソウルボーイ(魂の子)なので大丈夫です」
  夏休みの成果
  ゴッドファーザーへの情報提供
  フォローアップ
 第15章 ジェイソン:「今は自分でランタンに明かりを灯しているよ」
  初回セッション
  2回目のセッション
  3回目のセッション
  4回目のセッション
  5回目のセッション
  6回目のセッション
 第16章 ソフィア:「心の中に居場所はあげないけど,肌の上に居場所をつくってあげる」
  セッション
  問題の手管を知る
  「君がかゆみになり,私が君になる」
   問題とのもう1つの関係
  フォローアップ
 第17章 テリー:「長い間恐怖の中で生きてきたけど,ぼくは今また,平和の中で生きています」
  初回セッション
  罪悪感より賢く
  正気じゃないよね
  2回目のセッション
  ついに解放されたよ
  3回目のセッション
  4回目のセッション
  最後のセッション
  フォローアップ

おわりに
原注
参考文献
翻訳者あとがき
索引
奥付

著者プロフィール

ジェニファー・フリーマン  (フリーマン ジェニファー)  (

JENNIFER FREEMAN
カリフォルニア州バークレー在住の結婚・家族・児童セラピスト。同州オリンダのジョン・F・ケネディ大学心理学専門職大学院教授。
ジェニファーの著作やプレゼンテーションは,ナラティヴや表現芸術と遊びや家族療法の統合に焦点を当てている。

デイヴィッド・エプストン  (エプストン デイヴィッド)  (

DAVID EPSTON
カリフォルニア州オリンダのジョン・F・ケネディ大学心理学専門職大学院教授,また,ニュージーランドのオークランドにあるファミリー・セラピー・センターの共同ディレクター。
オーストラリア,アデレードのマイケル・ホワイトとともに,ナラティブ・セラピーのアプローチを創始した。二人は著名な『Narrative Means to Therapeutic Ends(物語としての家族)』をはじめ,多くの著作を発表した。

ディーン・ロボヴィッツ  (ロボヴィッツ ディーン)  (

DEAN LOBOVITS
カリフォルニア州バークレー在住の結婚・家族・児童セラピスト。同州オリンダのジョン・F・ケネディ大学心理学専門職大学院教授。

荒井 康行  (アライ ヤスユキ)  (

荒井康行(あらい・やすゆき)
秋田看護福祉大学看護福祉学部医療福祉学科助教
関東学院大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程中退。WRAPファシリテータ(あらやす),精神保健福祉士,社会福祉士。2007年10月から非営利活動法人リロード・よこはま西部ユースプラザ副施設長として,ひきこもりや不登校の居場所・フリースペースに取り組む。2012年2月から医療法人誠心会・生活訓練施設ヴィラあさひの丘生活支援員,神奈川病院デイケア室などを経て現職。2024年7月,拠点を神奈川県横浜市から秋田県大館市に移す。

国重 浩一  (クニシゲ コウイチ)  (

国重浩一(くにしげ・こういち)
一般社団法人ナラティヴ実践協働研究センター所属
ニュージーランド,ワイカト大学カウンセリング大学院修了。日本臨床心理士,ニュージーランド,カウンセラー協会員。2013年に移民や難民に対する心理援助を提供するためのニュージーランド現地NPO法人ダイバーシティ・カウンセリング・ニュージーランドを立ち上げる。2019年には東京に一般社団法人ナラティヴ実践協働研究センターを発足。2023年9月から拠点をニュージーランドから滋賀県大津市に移す。
著書に,『ナラティヴ・セラピーの会話術』『震災被災地で心理援助職に何ができるのか?』『ナラティヴ・セラピーのダイアログ』『ナラティヴ・セラピー・ワークショップBOOKⅠ&Ⅱ』『もう一度カウンセリング入門』など。
訳書に,『ナラティヴ・アプローチの理論から実践まで』『ナラティヴ・メディエーション』『心理援助職のためのスーパービジョン』『ナラティヴ・セラピー入門』『カップル・カウンセリング入門』など。

上記内容は本書刊行時のものです。