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マインドフルネス・コンパッション指向 統合的心理療法
原書: Integrative Psychotherapy: A Mindfulness- and Compassion-Oriented Approach
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年9月20日
- 書店発売日
- 2024年9月4日
- 登録日
- 2024年7月26日
- 最終更新日
- 2024年9月3日
紹介
〈ふつう〉の個人心理療法において,どうすればマインドフルネスやコンパッションを効果的に活用できるのか? マインドフルネスとコンパッションを変化のメタプロセスとして捉え,調律された治療関係の中で用いることで,変容と成長をもたらす強力な治療モデルをつくり上げる。「関係性」を重視する統合的心理療法の新展開!
■主な目次
PART Ⅰ 統合的心理療法入門
第1章 マインドフルネス・コンパッション指向統合的心理療法の発展
第2章 統合的心理療法におけるエビデンスに基づく変化のプロセス
PART Ⅱ 概念と理論
第3章 統合的心理療法におけるマインドフルネスとコンパッション
第4章 関係心理療法としての統合的心理療法
第5章 関係マインドと間主観的生理学
第6章 関係スキーマと記憶の再固定化
第7章 ありきたりの不幸を超えて:個人的自己から観察する自己へ
第8章 マインドの多重性,意識状態,治療計画
PART Ⅲ 方法と介入
第9章 関係マインドフルネスとコンパッションの方法
第10章 マインドフルな気づきとセルフ・コンパッションから価値に基づき生きることへ
第11章 治療関係におけるセラピストのマインドフルなプレゼンスと生理的調整
第12章 マインドフルネスの変容力:マインドフル・プロセシング
第13章 セルフ・コンパッション:愛と癒しに満ちた内なる関係性への道
目次
日本語版への序文
推薦者の言葉
『マインドフルネス・コンパッション指向 統合的心理療法』
謝辞
序論
PARTⅠ 統合的心理療法入門
第1章 マインドフルネス・コンパッション指向統合的心理療法の発展
心理療法の新しいパラダイムとしての心理療法統合
心理療法研究と心理療法統合
統合的心理療法とは何か
パーソナリティの統合
心理療法アプローチの統合
心理療法家の内部の統合
マインドフルネス・コンパッション指向統合的心理療法(MCIP)
MCIPの基本原則と特徴
第2章 統合的心理療法におけるエビデンスに基づく変化のプロセス
心理療法における変化のプロセス
変化のプロセスの統合モデル
変化のメタプロセスとしてのマインドフルネスとコンパッション
対人関係の次元
認知の次元
感情の次元
生理の次元
行動の次元
スピリチュアルな次元
システム的/文脈的次元
臨床実践における変化のプロセス
PARTⅡ 概念と理論
第3章 統合的心理療法におけるマインドフルネスとコンパッション
統合的心理療法における中核プロセスとしてのマインドフルネスとコンパッション
接触という概念とマインドフルネスな気づき
観察する/超越自己
観察する/超越自己の特質
観察する自己のダイヤモンドモデル
マインドフルな気づきのプロセスとコンパッション
今この瞬間の気づき
アクセプタンス
脱中心化された視点
コンパッション
観察する/超越自己と非二元的な気づき
経験との関係のトライアングル
経験と融合すること
経験から離れること
経験に対する愛に満ちた証人であること
第4章 関係心理療法としての統合的心理療法
統合的心理療法における発達の諸理論
対象関係論
自己心理学
愛着理論
対人関係の統合モデル
主体の関係性の能力を発達させる
関係ニーズへの調律
出会いのモーメントと主体-主体の関係性
意識的プレゼンスの共有と超越的な関係性の場
第5章 関係マインドと間主観的生理学
ポリヴェーガル理論と心理療法における自律神経の状態
腹側迷走神経回路と社会交流
交感神経系と可動化
背側迷走神経回路と不動化
自律神経調整不全症候群
自律神経の状態の連動
セラピストの自律神経の状態の重要性
間主観的生理学の研究:生理学的同調性の測定
感情の伝染と模写
ミラーニューロンと間主観性
間主観的な生理学的研究の臨床への応用
心理療法におけるセラピストのマインドフルなプレゼンスと自己調整
心理療法関係における生理的調整
治療関係における暗黙の関係的調整
治療関係におけるクライエントの能動的調整
第6章 関係スキーマと記憶の再固定化
感情調整と自己感の発達
非言語的関係スキーマと言語的関係スキーマ
関係スキーマ・ネットワークと自己ナラティヴ
スキーマと自己状態の活性化
適応的関係スキーマの欠如
非機能的スキーマの発達
関係スキーマと心理療法における変化
関係スキーマへの脱中心化された気づきを発展させることと心理的柔軟性
非機能的関係スキーマの変化と記憶の再固定化
新しい適応的スキーマを発展させること
第7章 ありきたりの不幸を超えて:個人的自己から観察する自己へ
個人的自己感
生きられ,体現された経験としての個人的自己感
自己ナラティヴの表現としての個人的自己感
自己強化システムとしての個人的自己感
個人的自己感との同一化と「ありきたりの不幸」
ありきたりの不幸と幸福の追求
自己ナラティヴの非機能的な側面としての人生脚本
診断と治療計画のツールとしての自己ナラティヴ・システム
内在化された自己ナラティヴ
自己ナラティヴの生きられ,体現された経験
経験を強化すること
ありきたりの不幸を超えて
個人的自己感から観察する自己へ
第8章 マインドの多重性,意識状態,治療計画
自我状態,「統合する大人」,マインドフルネス
4つの意識状態(FSC)モデル
過去の自己モード:「太古的な子ども」の自己状態と取り入れられた自己状態
「統合する大人」の自己モード
観察する自己と4つの意識状態
MCIPの段階
第1段階:治療同盟の確立とマインドフルな能力の開発
第2段階:個人的自己感のメタ認知的気づきと価値に基づく生き方
第3段階:個人的自己感の変容と統合
3つの段階を超えて:スピリチュアルな発達と非二元的な気づき
PARTⅢ 方法と介入
第9章 関係マインドフルネスとコンパッションの方法
関係マインドフルネスとコンパッションの鍵穴モデル
探究と関与:マインドフルな気づきとコンパッションを高める方法
マインドフルネスとコンパッションの基礎としての調律
クライエントを今この瞬間の気づきに誘うこと
現象学的探究
認容
脱中心化された視点を促進すること
アクセプタンスを促進すること
承認
経験に進んで参加するように誘うこと
セルフ・コンパッションを高めること
関係マインドフルネス・コンパッション指向の介入の諸段階
第10章 マインドフルな気づきとセルフ・コンパッションから価値に基づき生きることへ
マインドフルな能力を身につけること
マインドフルネスの実践
エクササイズ:マインドフルな気づきのダイヤモンド
メタファーの利用
セルフ・コンパッションを高めること
身体とのコンパッションに満ちた相互作用
コンパッションに満ちた内的対話
セルフ・コンパッションの源への気づき
セルフ・コンパッションの障壁
スキーマと自我状態のメタ認知的気づき
スキーマについての心理教育
中核的な関係スキーマをマインドフルに認識すること
クライエントの人生に影響を与えるスキーマを認識すること
関係スキーマと自己状態に対する脱中心化された気づきを促進すること
価値と意味に従って生きることを促すこと
意味や目的と接触する
マインドフルな行動のための契約
マインドフルな行動実験
第11章 治療関係におけるセラピストのマインドフルなプレゼンスと生理的調整
「セラピスト・ファースト」:効果的な心理療法の基盤としてのセラピストのマインドフルな気づき
セラピストの内受容感覚と自己調整
クライエントの過覚醒と低覚醒の調整
「私は一人ではない」:セラピーセッションからの抜粋
ステップ1:セラピストがマインドフルにセッションを準備する
ステップ2:セラピストが,自身の身体/生理的な感覚にマインドフルに気づき,自身の自律神経の状態を評価する
ステップ3:セラピストの自己調整
ステップ4:セラピストがクライエントに合わせ,クライエントの状態をメンタライズする
ステップ5:セラピストはマインドフルにクライエントを観察する
ステップ6:セラピストがクライエントの中にマインドフルな気づきをもたらす
ステップ7:セラピストがクライエントを調整する
第12章 マインドフルネスの変容力:マインドフル・プロセシング
マインドフル・プロセシングと内なる経験の変容
マインドフル・プロセシング法の基本的前提
マインドフル・プロセシング法と記憶の再固定化
マインドフル・プロセシング法の段階
段階1:準備
段階2:スキーマ/記憶の活性化
段階3:マインドフル・プロセシングのサイクル
段階4:並置経験のマインドフル・プロセシング
段階5:メタセラピューティック・プロセシング
段階6:統合
段階7:検証
第13章 セルフ・コンパッション:愛と癒しに満ちた内なる関係性への道
セルフ・コンパッションの変容力:セルフ・コンパッション・プロセシング
自分の苦しみや痛みにマインドフルに気づくこと
自分の苦しみにセルフ・コンパッションをもたらすこと
記憶の再固定化,変容,悲嘆すること
セルフ・コンパッション・プロセシングを開始するための指標
クライエントの現在のつらい問題にセルフ・コンパッションをもたらすこと
セラピーのヴィネット:内的な批判にセルフ・コンパッションをもたらすこと
クライエントの過去の問題と「太古的な子ども」の自己状態にセルフ・コンパッションをもたらすこと
セラピーのヴィネット:「子ども」の自己状態にセルフ・コンパッションをもたらすことによるトラウマ処理
著者あとがき
文献
訳者あとがき
人名索引
事項索引
上記内容は本書刊行時のものです。