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マインドフルネス・コンパッション指向 統合的心理療法 グレゴール・ジュヴェルツ(著) - 北大路書房
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マインドフルネス・コンパッション指向 統合的心理療法 (マインドフルネス・コンパッションシコウトウゴウテキシンリリョウホウ)
原書: Integrative Psychotherapy: A Mindfulness- and Compassion-Oriented Approach

哲学・宗教
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発行:北大路書房
A5判
352ページ
並製
定価 4,200円+税
ISBN
978-4-7628-3262-8   COPY
ISBN 13
9784762832628   COPY
ISBN 10h
4-7628-3262-6   COPY
ISBN 10
4762832626   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年9月20日
書店発売日
登録日
2024年7月26日
最終更新日
2024年9月3日
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紹介

〈ふつう〉の個人心理療法において,どうすればマインドフルネスやコンパッションを効果的に活用できるのか? マインドフルネスとコンパッションを変化のメタプロセスとして捉え,調律された治療関係の中で用いることで,変容と成長をもたらす強力な治療モデルをつくり上げる。「関係性」を重視する統合的心理療法の新展開!

■主な目次
PART Ⅰ 統合的心理療法入門
第1章 マインドフルネス・コンパッション指向統合的心理療法の発展
第2章 統合的心理療法におけるエビデンスに基づく変化のプロセス

PART Ⅱ 概念と理論
第3章 統合的心理療法におけるマインドフルネスとコンパッション
第4章 関係心理療法としての統合的心理療法
第5章 関係マインドと間主観的生理学
第6章 関係スキーマと記憶の再固定化
第7章 ありきたりの不幸を超えて:個人的自己から観察する自己へ
第8章 マインドの多重性,意識状態,治療計画

PART Ⅲ 方法と介入
第9章 関係マインドフルネスとコンパッションの方法
第10章 マインドフルな気づきとセルフ・コンパッションから価値に基づき生きることへ
第11章 治療関係におけるセラピストのマインドフルなプレゼンスと生理的調整
第12章 マインドフルネスの変容力:マインドフル・プロセシング
第13章 セルフ・コンパッション:愛と癒しに満ちた内なる関係性への道

目次

日本語版への序文
推薦者の言葉
『マインドフルネス・コンパッション指向 統合的心理療法』
謝辞
序論

PARTⅠ 統合的心理療法入門
 第1章 マインドフルネス・コンパッション指向統合的心理療法の発展
  心理療法の新しいパラダイムとしての心理療法統合
   心理療法研究と心理療法統合
  統合的心理療法とは何か
   パーソナリティの統合
   心理療法アプローチの統合
   心理療法家の内部の統合
  マインドフルネス・コンパッション指向統合的心理療法(MCIP)
   MCIPの基本原則と特徴
 第2章 統合的心理療法におけるエビデンスに基づく変化のプロセス
  心理療法における変化のプロセス
  変化のプロセスの統合モデル
   変化のメタプロセスとしてのマインドフルネスとコンパッション
   対人関係の次元
   認知の次元
   感情の次元
   生理の次元
   行動の次元
   スピリチュアルな次元
   システム的/文脈的次元
  臨床実践における変化のプロセス

PARTⅡ 概念と理論
 第3章 統合的心理療法におけるマインドフルネスとコンパッション
  統合的心理療法における中核プロセスとしてのマインドフルネスとコンパッション
   接触という概念とマインドフルネスな気づき
  観察する/超越自己
   観察する/超越自己の特質
  観察する自己のダイヤモンドモデル
   マインドフルな気づきのプロセスとコンパッション
   今この瞬間の気づき
   アクセプタンス
   脱中心化された視点
   コンパッション
   観察する/超越自己と非二元的な気づき
  経験との関係のトライアングル
   経験と融合すること
   経験から離れること
   経験に対する愛に満ちた証人であること
 第4章 関係心理療法としての統合的心理療法
  統合的心理療法における発達の諸理論
   対象関係論
   自己心理学
   愛着理論
  対人関係の統合モデル
   主体の関係性の能力を発達させる
   関係ニーズへの調律
   出会いのモーメントと主体-主体の関係性
   意識的プレゼンスの共有と超越的な関係性の場
 第5章 関係マインドと間主観的生理学
  ポリヴェーガル理論と心理療法における自律神経の状態
   腹側迷走神経回路と社会交流
   交感神経系と可動化
   背側迷走神経回路と不動化
   自律神経調整不全症候群
   自律神経の状態の連動
   セラピストの自律神経の状態の重要性
  間主観的生理学の研究:生理学的同調性の測定
   感情の伝染と模写
   ミラーニューロンと間主観性
   間主観的な生理学的研究の臨床への応用
  心理療法におけるセラピストのマインドフルなプレゼンスと自己調整
  心理療法関係における生理的調整
   治療関係における暗黙の関係的調整
   治療関係におけるクライエントの能動的調整
 第6章 関係スキーマと記憶の再固定化
  感情調整と自己感の発達
  非言語的関係スキーマと言語的関係スキーマ
  関係スキーマ・ネットワークと自己ナラティヴ
  スキーマと自己状態の活性化
   適応的関係スキーマの欠如
   非機能的スキーマの発達
  関係スキーマと心理療法における変化
   関係スキーマへの脱中心化された気づきを発展させることと心理的柔軟性
   非機能的関係スキーマの変化と記憶の再固定化
   新しい適応的スキーマを発展させること
 第7章 ありきたりの不幸を超えて:個人的自己から観察する自己へ
  個人的自己感
   生きられ,体現された経験としての個人的自己感
   自己ナラティヴの表現としての個人的自己感
   自己強化システムとしての個人的自己感
   個人的自己感との同一化と「ありきたりの不幸」
   ありきたりの不幸と幸福の追求
  自己ナラティヴの非機能的な側面としての人生脚本
  診断と治療計画のツールとしての自己ナラティヴ・システム
   内在化された自己ナラティヴ
   自己ナラティヴの生きられ,体現された経験
   経験を強化すること
  ありきたりの不幸を超えて
   個人的自己感から観察する自己へ
 第8章 マインドの多重性,意識状態,治療計画
  自我状態,「統合する大人」,マインドフルネス
  4つの意識状態(FSC)モデル
   過去の自己モード:「太古的な子ども」の自己状態と取り入れられた自己状態
   「統合する大人」の自己モード
   観察する自己と4つの意識状態
  MCIPの段階
   第1段階:治療同盟の確立とマインドフルな能力の開発
   第2段階:個人的自己感のメタ認知的気づきと価値に基づく生き方
   第3段階:個人的自己感の変容と統合
   3つの段階を超えて:スピリチュアルな発達と非二元的な気づき

PARTⅢ 方法と介入
 第9章 関係マインドフルネスとコンパッションの方法
  関係マインドフルネスとコンパッションの鍵穴モデル
   探究と関与:マインドフルな気づきとコンパッションを高める方法
   マインドフルネスとコンパッションの基礎としての調律
  クライエントを今この瞬間の気づきに誘うこと
   現象学的探究
   認容
  脱中心化された視点を促進すること
  アクセプタンスを促進すること
   承認
   経験に進んで参加するように誘うこと
  セルフ・コンパッションを高めること
  関係マインドフルネス・コンパッション指向の介入の諸段階
 第10章 マインドフルな気づきとセルフ・コンパッションから価値に基づき生きることへ
  マインドフルな能力を身につけること
   マインドフルネスの実践
   エクササイズ:マインドフルな気づきのダイヤモンド
   メタファーの利用
  セルフ・コンパッションを高めること
   身体とのコンパッションに満ちた相互作用
   コンパッションに満ちた内的対話
   セルフ・コンパッションの源への気づき
   セルフ・コンパッションの障壁
  スキーマと自我状態のメタ認知的気づき
   スキーマについての心理教育
   中核的な関係スキーマをマインドフルに認識すること
   クライエントの人生に影響を与えるスキーマを認識すること
   関係スキーマと自己状態に対する脱中心化された気づきを促進すること
  価値と意味に従って生きることを促すこと
   意味や目的と接触する
   マインドフルな行動のための契約
   マインドフルな行動実験
 第11章 治療関係におけるセラピストのマインドフルなプレゼンスと生理的調整
  「セラピスト・ファースト」:効果的な心理療法の基盤としてのセラピストのマインドフルな気づき
   セラピストの内受容感覚と自己調整
   クライエントの過覚醒と低覚醒の調整
  「私は一人ではない」:セラピーセッションからの抜粋
   ステップ1:セラピストがマインドフルにセッションを準備する
   ステップ2:セラピストが,自身の身体/生理的な感覚にマインドフルに気づき,自身の自律神経の状態を評価する
   ステップ3:セラピストの自己調整
   ステップ4:セラピストがクライエントに合わせ,クライエントの状態をメンタライズする
   ステップ5:セラピストはマインドフルにクライエントを観察する
   ステップ6:セラピストがクライエントの中にマインドフルな気づきをもたらす
   ステップ7:セラピストがクライエントを調整する
 第12章 マインドフルネスの変容力:マインドフル・プロセシング
  マインドフル・プロセシングと内なる経験の変容
   マインドフル・プロセシング法の基本的前提
   マインドフル・プロセシング法と記憶の再固定化
  マインドフル・プロセシング法の段階
   段階1:準備
   段階2:スキーマ/記憶の活性化
   段階3:マインドフル・プロセシングのサイクル
   段階4:並置経験のマインドフル・プロセシング
   段階5:メタセラピューティック・プロセシング
   段階6:統合
   段階7:検証
 第13章 セルフ・コンパッション:愛と癒しに満ちた内なる関係性への道
  セルフ・コンパッションの変容力:セルフ・コンパッション・プロセシング
   自分の苦しみや痛みにマインドフルに気づくこと
   自分の苦しみにセルフ・コンパッションをもたらすこと
   記憶の再固定化,変容,悲嘆すること
   セルフ・コンパッション・プロセシングを開始するための指標
  クライエントの現在のつらい問題にセルフ・コンパッションをもたらすこと
   セラピーのヴィネット:内的な批判にセルフ・コンパッションをもたらすこと
  クライエントの過去の問題と「太古的な子ども」の自己状態にセルフ・コンパッションをもたらすこと
   セラピーのヴィネット:「子ども」の自己状態にセルフ・コンパッションをもたらすことによるトラウマ処理

著者あとがき
文献
訳者あとがき
人名索引
事項索引

著者プロフィール

グレゴール・ジュヴェルツ  (ジュヴェルツ グレゴール)  (

グレゴール・ジュヴェルツ博士(Gregor Žvelc, PhD)
リュブリャナ大学心理学部正教授。国際統合的心理療法認定トレーナー兼スーパーヴァイザー(CIIPTS)であり,交流分析の教育と指導(TSTA)を行っている。リュブリャナにある統合的心理療法・カウンセリング研究所の共同設立者兼所長。

マシャ・ジュヴェルツ  (ジュヴェルツ マシャ)  (

マシャ・ジュヴェルツ博士(Maša Žvelc, PhD)
国際統合的心理療法認定トレーナー兼スーパーヴァイザー(CIIPTS)である。リュブリャナにある統合的心理療法・カウンセリング研究所の共同設立者兼共同ディレクターとして,心理療法とスーパーヴィジョンを実践し,統合的心理療法とスーパーヴィジョンのトレーニングを指導している。

前田 泰宏  (マエダ ヤスヒロ)  (

前田泰宏(まえだ・やすひろ)
1979年 関西学院大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程前期課程修了(文学修士)
現 在 奈良大学名誉教授,臨床心理士,公認心理師
《主著・論文》
これからの心理臨床―基礎心理学と統合・折衷的心理療法のコラボレーション(共編著) ナカニシヤ出版 2007年
うつを克服する10のステップ セラピスト・マニュアル―うつ病の認知行動療法(共監訳) 金剛出版 2010年
うつを克服する10のステップ ユーザー・マニュアル―うつ病の認知行動療法(共監訳) 金剛出版 2010年
可能性のある未来につながるトラウマ解消のクイック・ステップ―新しい4つのアプロー
チ(監訳) 金剛出版 2013年
統合・折衷的心理療法の実践―見立て・治療関係・介入と技法(共編著) 金剛出版 2014年
クローズアップ メンタルヘルス・安全 現代社会と応用心理学4(分担執筆) 福村出版 2015年
マインドフルネス認知療法ワークブック―うつと感情的苦痛から自由になる8週間プログ
ラム(共監訳) 北大路書房 2018年
心理療法統合ハンドブック(分担執筆) 誠信書房 2021年

小山 秀之  (コヤマ ヒデユキ)  (

小山秀之(こやま・ひでゆき)
2008年 龍谷大学大学院文学研究科教育学専攻臨床心理学領域修士課程修了(教育学修士)
現 在 特定非営利活動法人Peer 心理教育サポートネットワーク理事長,内閣府こども家庭庁「こども・若者支援体制整備及び機能向上事業」アドバイザー,和歌山県臨床心理士会理事,和歌山県公認心理師協会理事,横浜市立大学客員准教授,臨床心理士,公認心理師
《主著・論文》
マインドフルネス認知療法ワークブック―うつと感情的苦痛から自由になる8週間プログ
ラム(共監訳) 北大路書房 2018年
自己注目状態にある青年期抑うつ者の情報処理について 龍谷大学教育学会紀要,(7),61–77. 2008年
大学生男女の体型認知と否定的感情および食行動異常との関係―テキストマイニングにおけるアプローチ(共著) 総合福祉科学研究,(5),29–40. 2014年
不登校経験を有する発達障害がある児童への福祉心理学的支援―居場所と放課後等デイサービスの併用によるひきこもり予防(共著) 奈良大学紀要,(46),169–182. 2018年
ひきこもりと行動嗜癖―地域での経験から(共著) 児童青年精神医学とその近接領域,60(2),180–190. 2019年

東 斉彰  (アズマ ナリアキ)  (

東 斉彰(あずま・なりあき)
1987年 関西学院大学大学院文学研究科博士前期課程修了(文学修士)
現 在 甲子園大学心理学部教授
《主著・論文》
マルチモード・アプローチ―行動療法の展開(共訳) 二瓶社 1999年
統合的観点から見た認知療法の実践―理論,技法,治療関係 岩崎学術出版社 2011年
統合・折衷的心理療法の実践―見立て・治療関係・介入と技法(共編著) 金剛出版 2014年
公認心理師標準テキスト 心理学的支援法(共編著) 北大路書房 2019年
心理療法・カウンセリングに生かす認知療法―統合的認知療法の実際 誠信書房 2020年

上記内容は本書刊行時のものです。