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公認心理師ハンドブック 心理支援 編
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年7月20日
- 書店発売日
- 2024年7月19日
- 登録日
- 2024年5月28日
- 最終更新日
- 2024年7月19日
紹介
公認心理師の質をどう高めていくのか? 法令で定められた4大業務に即して,心理職の現場で役立つ理論と実践の基礎を解説する新シリーズ。本巻では,精神力動的心理療法,人間性心理学,認知行動療法等,各心理支援の方法をバランスよく紹介。特定の学派や流派に限らず,折衷的にも学派ごとにも学べる心理支援ガイド。
【主な目次】
序 章 折衷か統合か,あるいは特定の学派か:心理支援法実務者としての心得
●第1部 心理支援を行う上での基本的態度と方法,考え方
第1章 心理支援における基本的態度
第2章 心理支援における分析・見立て・介入:精神力動的心理療法,人間性心理学編
第3章 心理支援における分析・見立て・介入:認知行動療法編
第4章 心理支援における分析・見立て・介入:ブリーフサイコセラピー編
第5章 心理支援でクライエントのリソースを活かす
第6章 心理支援でクライエントの主体性を支持する
第7章 複数人に対する心理支援
第8章 包括的心理支援へ
●第2部 集団支援や緊急支援などの応用的心理支援
第9章 緊急時における心理支援
第10章 スクールカウンセリングにおける心理支援
第11章 集団心理療法
第12章 治療構造の再考
第13章 組織・集団の運営とマネジメントの支援
目次
シリーズ「公認心理師ハンドブック」刊行のことば
はしがき
序章 折衷か統合か,あるいは特定の学派か:心理支援法実務者としての心得
1 心理支援法を学び活用するための最初の心得
2 BPS モデルにおける「P(心理)」担当の専門職であるために
3 学派の多様性,効果,優劣
4 「自然科学 vs 経験科学」から対象者のための実学へ
5 心理支援を使いこなすための覚書:折衷か統合か
第1部 心理支援を行う上での基本的態度と方法,考え方
第1章 心理支援における基本的態度
1 治療的パーソナリティ変化のための必要十分条件
2 オープンダイアローグの主要7原則
3 無知の姿勢(コラボレイティヴ・アプローチ)
4 関与しながらの観察とH・S・サリヴァンの対人関係論
第2章 心理支援における分析・見立て・介入:精神力動的心理療法,人間性心理学編
1 精神力動的心理療法
2 人間性心理学
第3章 心理支援における分析・見立て・介入:認知行動療法編
1 行動療法
2 認知療法
3 認知行動療法のアセスメントとケースフォーミュレーション
4 マインドフルネス
✿ コラム 日本の心理療法① 森田療法
第4章 心理支援における分析・見立て・介入:ブリーフサイコセラピー編
1 システムズアプローチ
2 ブリーフセラピー
3 トラウマの心理療法
4 対人関係療法
5 アドラー心理学的アプローチについて
第5章 心理支援でクライエントのリソースを活かす
1 リソースから見た解決志向アプローチ
2 臨床催眠
3 身体接触を伴うアプローチ
✿ コラム 日本の心理療法② 内観療法
✿ コラム 日本の心理療法③ 臨床動作法
第6章 心理支援でクライエントの主体性を支持する
1 ナラティヴ・アプローチ
2 ヒューマニスティック・アプローチ
第7章 複数人に対する心理支援
1 家族療法
2 カップルセラピー
3 オープンダイアローグ
4 未来語りのダイアローグ
第8章 包括的心理支援へ
1 ナラティヴ・ベースド・アプローチとエビデンス・ベースド・アプローチ
2 個人療法と家族療法のバランスと公認心理師による心理支援
第2部 集団支援や緊急支援などの応用的心理支援
第9章 緊急時における心理支援
1 サイコロジカル・ファーストエイド(PFA)から考える緊急支援
2 被災地支援
3 被害者支援(と加害者支援)
4 SNS などによる遠隔心理支援
第10章 スクールカウンセリングにおける心理支援
1 学校という「日常」における心理支援
2 スクールカウンセラーにおける守秘性とチーム学校
3 スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカー
第11章 集団心理療法
1 病院や企業,福祉施設等でできる集団心理療法
2 集団心理療法における集団力動と気をつけるべき点
第12章 治療構造の再考
1 治療構造の意味と考え方
2 治療構造が明確でない場合の留意点
第13章 組織・集団の運営とマネジメントの支援
1 自分が属する組織・集団のマネジメント
2 組織・集団に対するコンサルテーション
文献
人名索引
事項索引
前書きなど
●シリーズ「公認心理師ハンドブック」 刊行のことば
本シリーズは,公認心理師の資格を取得し,心理職や,心理支援を行う対人支援職となって働く方,またそのカリキュラムに在籍中の方に“ハンドブック”として用いていただけることを目指したハンドブックシリーズです。本シリーズは全4巻から成り,「心理査定」・「心理支援」・「関係者への支援」・「こころの健康に関する知識の普及」という公認心理師の4大業務にそれぞれ対応しています。
従来の心理臨床に関するテキストとは異なる特徴として,独特な章の分類法があります。公認心理師という国家資格の成り立ちや運用のされ方,今後への展望などを考えて,大学学部や大学院でも教科書として使いやすいように,特定の学派や流派に偏りすぎず,できるだけ心理臨床に関するエッセンスが学びやすいように配慮しています。本書で学ばれた後に,特定の学派や心理検査,心理教育,アプローチに興味を持ち,そこを深めていこうとされる方もおられるでしょうし,あるいは「公認心理師による心理支援」として特定の学派や考え方にこだわらない折衷のあり方を模索していく方もおられるでしょう。
昨今では,科学的であること(エビデンス・ベースド)のほか,個々人の文脈に沿った(ナラティヴ・ベースドな)支援,またそれだけでなく複数の心理療法の統合や折衷というあり方が求められるようになってきたと感じられます。心理療法の学派同士が争い合うのではなく,公認心理師の心理支援としてどうあるべきなのかが問われるこの時代において,どのようなテキストが必要とされるかということを考え,本シリーズの刊行を決めました。(本書より一部抜粋)
版元から一言
■執筆者一覧 *執筆順
杉山 崇 (編者) 序章,第1章4,第2章,第4章4
浅井伸彦 (編者) 第1章1~3,第6章2,第7章1,第7章3,第8章,第12章
若井貴史 (哲学心理研究所/長岡病院) 第3章
田中 究 (関内カウンセリングオフィス) 第4章1
久持 修 (やまき心理臨床オフィス) 第4章2
藤本昌樹 (東京未来大学こども心理学部) 第4章3
八巻 秀 (駒澤大学文学部心理学科) 第4章5
松本健輔 (カウンセリングルームHummingBird) 第5章1,第7章2
今井田貴裕(人間環境大学心理学部) 第5章2
大浦真一 (東海学院大学人間関係学部心理学科) 第5章3
木場律志 (甲南女子大学人間科学部心理学科) 第6章1
白木孝二 (Nagoya Connect & Share) 第7章4
岡田太陽 (カウンセリングルームCircle of Life) 第9章1~2
井上直美 (弘前大学大学院保健学研究科・医学部心理支援科学科) 第9章3
杉原保史 (京都大学学生総合支援機構学生相談部門) 第9章4
小山秀之 (特定非営利活動法人 Peer心理教育サポートネットワーク) 第10章
長内綾子 (特定非営利活動法人 Peer心理教育サポートネットワーク) 第11章
松本桂樹 (株式会社ジャパンEAPシステムズ) 第13章
伊藤之彦 (医療法人灯心会タニムラ病院) コラム1~3
上記内容は本書刊行時のものです。