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パーソナリティのHファクター
自己中心的で,欺瞞的で,貪欲な人たち
原書: The H factor of personality: Why some people are manipulative, self-entitled, materialistic, and exploitive―and why it matters for everyone
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年7月20日
- 書店発売日
- 2022年7月15日
- 登録日
- 2022年5月13日
- 最終更新日
- 2022年7月15日
書評掲載情報
2023-09-02 | 図書新聞 2023年9月9日号(3606号) |
2022-12-25 |
社会心理学研究
第38巻第2号 評者: 阿部晋吾 氏 |
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紹介
自分を利するために計算高く他人を操る,特別な地位や権利を得るに値すると自惚れている…「Hファクターの低い人々」は誠実な人を困惑させ,正直な人から時に搾取する。パーソナリティのHEXACOモデルを発案した心理学者たちが,彼らに特徴的な性格傾向や行動様式をふまえて,見分け方や上手なつき合い方をアドバイス。
目次
目 次
謝辞
日本語版序文
1章 H因子の発見
2章 見逃されてきたパーソナリティ次元
パーソナリティの「ビッグ・ファイブ」
六つのパーソナリティ因子
3章 HEXACOパーソナリティの六つの次元
活動と努力:経験への開放性(O因子)、誠実性(C因子)、外向性(X因子)
利他主義と敵意:正直さ─謙虚さ(H因子)、協調性(A因子)、情動性(E因子)
4章 低いH因子の人たちのフィールドガイド
低いH因子・低いE因子:恐れ(もしくは哀れみ)知らずの強欲
低いH因子・高いE因子:責任逃れと泣き言吐き
低いH因子・高いX因子:自己愛の暴走
低いH因子・低いX因子:いやに気取った静かなタイプ
低いH因子・低いA因子:ただ普通に嫌な人
低いH因子・高いA因子:怒らないが不誠実
低いH因子・低いC因子:雇用主にとって最悪の事態
低いH因子・高いC因子:自己中心的な野望
低いH因子・低いO因子:浅はかで考えが狭い
低いH因子・高いO因子:洗練された気取り屋
5章 H因子の高さを見分けることはできるのか?
見知らぬ人(ストレンジャー)のパーソナリティ
H因子の自己報告:彼らは正直なのか?
人のパーソナリティを知るということ:H因子は最後にわかる
職場におけるH因子:見分けることの難しさ
6章 H因子の高い人たちは寄り集まるのか?
パーソナリティ以外の類似性
友人との類似性と知覚された類似性
パーソナリティ、価値観、そして関係性
7章 政治
右翼権威主義と社会的支配志向性
O因子と右翼権威主義
H因子と社会的支配志向性
パーソナリティと政治政党への支持
8章 宗教
パーソナリティと宗教的信条
伝統的な宗教 対 神秘的霊性:O因子の役割
宗教の教義を守る理由:H因子の役割
宗教は高いH因子を持つことを促進するのか?
9章 お金、権力、セックス
お金
権力
セックス
10章 H因子の低い人たちの見分け方 ── そしてつき合い方
H因子の高さの兆候として妥当でないもの
低いH因子を持つことの妥当な証拠
H因子の低い人たちに囲まれて生活する
エピローグ ── H因子の高い人になる
監訳者あとがき
付録:HEXACO-60 日本語版
引用文献
コラム一覧
コラム① 相関と因子分析
コラム② 牧畜社会、農耕社会と最適なA因子のレベル
コラム③ パーソナリティと利他主義:ミッシングリンクとしてのH因子
コラム④ 生まれと育ち
コラム⑤ パーソナリティは変化するのか
コラム⑥ コンキスタドールと恋愛詐欺師について
コラム⑦ 高慢と偏見、そしてパーソナリティ
コラム⑧ 1960年代、1970年代のアメリカ合衆国大統領のパーソナリティ
コラム⑨ パーソナリティとスタンフォード監獄実験
コラム⑩ 二人のアートコレクターの物語
コラム⑪ 第一印象における自己愛
コラム⑫ パーソナリティの測定:自己報告(や他者報告)は思っているより優れもの
コラム⑬ なぜ配偶者間の信念や態度は似ているのか?
コラム⑭ 政治的志向性、性的指向性、O因子
コラム⑮ パーソナリティと政治:文脈による違い
コラム⑯ 心理学実験室での不正行為
コラム⑰ H因子とフリーライダー問題
コラム⑱ フュートピア (Hutopia)
上記内容は本書刊行時のものです。