書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
知的障害児の心理・生理・病理
エビデンスに基づく特別支援教育のために
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年3月20日
- 書店発売日
- 2022年3月22日
- 登録日
- 2022年1月28日
- 最終更新日
- 2023年3月2日
書評掲載情報
2022-04-25 | 日本教育新聞 第6324号 |
MORE | |
LESS |
重版情報
2刷 | 出来予定日: 2023-03-06 |
MORE | |
LESS | |
知的障害児の定義やアセスメント,特性や対応について豊富な図表と共に解説。子どもの行動背景への多角的な視点と配慮を提供する。 |
紹介
心理・生理・病理の知識は知的障害児との適切な関わりの軸となる。知的障害の定義やアセスメント,発生要因,感覚・認知・学習・運動・言語の特性,健康上の問題とその対応,さらに,関連のある発達障害について豊富な図表と共に解説。特別支援に向き合う学生や教員に子どもの行動背景への多角的な視点と配慮を提供する。
【執筆者一覧】
勝二 博亮 (編著者) はしがき,序章,第3章,第9章
細川 美由紀 (茨城大学教育学部) 第1章,第8章,第10章 第1節
軍司 敦子 (横浜国立大学教育学部) 第2章,第10章 第3節
田原 敬 (茨城大学教育学部) 第4章
青木 真純 (横浜国立大学ダイバーシティ戦略推進本部) 第5章,第10章 第2節
日高 茂暢 (佐賀大学教育学部) 第6章
鈴木 浩太 (四天王寺大学教育学部) 第7章,第10章 第4節
久保 愛恵 (筑波大学大学院人間総合科学研究科) 第10章 第5節
目次
はしがき
序 章 なぜ心理・生理・病理を学ぶ必要があるのか?
第 1 章 知的障害を理解するための心理学的基礎
第 1 節 知的障害の定義
1.AAIDDの定義/ 2.DSM-5の定義/ 3.文部科学省の定義
第 2 節 知的機能とそのアセスメント
1.知的機能とは/ 2.知能のアセスメント
第 3 節 適応機能とそのアセスメント
1.適応機能とは/ 2.適応機能のアセスメント
第 2 章 知的障害を理解するための生理学的基礎
第 1 節 遺伝子と染色体
1.ヒト細胞の構造と機能/ 2.セントラルドグマ/ 3.遺伝のしくみ
第 2 節 人体の発生
1.受精から着床まで/ 2.胎児の発達/ 3.神経系の形成
第 3 節 脳の構造と機能
1.構造/ 2.脳を構成する細胞/ 3.機能局在
第 3 章 知的障害の発生要因
第 1 節 知的障害の危険因子
第 2 節 知的障害の発生要因:遺伝子と染色体疾患
1.遺伝子疾患/ 2.染色体疾患
第 3 節 知的障害の発生要因:代謝異常
第 4 節 知的障害の発生要因:脳発生異常
第 5 節 知的障害の発生要因:その他
1.胎生期の環境要因/ 2.周産期の異常/ 3.出生後の異常
第 4 章 知的障害児の感覚機能
第 1 節 感覚機能の生理学的基礎
1.視覚情報の認知/ 2.聴覚情報の認知
第 2 節 知的障害児における視覚機能の問題
1.知的障害児と屈折異常/ 2.知的障害児の眼球運動および視覚探索/ 3.知的障害児と視覚認知
第 3 節 知的障害児における聴覚機能の問題
1.知的障害と難聴/ 2.ダウン症児と中耳炎/ 3.知的障害児における聴力の評価/ 4.難聴を有する知的障害児の支援/ 5.知的障害児と聴覚的理解
第 5 章 知的障害児の注意・記憶
第 1 節 注意と記憶のしくみ
1.注意/ 2.記憶
第 2 節 知的障害児の注意
1.知的障害の注意機能における特徴/ 2.知的障害児の注意機能特性からみた教育的支援のためのヒント
第 3 節 知的障害児の記憶
1.知的障害の記憶における特徴/ 2.知的障害児の記憶特性からみた教育的支援のためのヒント
第 6 章 知的障害児の学習
第 1 節 学習に関するおもな理論:古典的条件づけとオペラント条件づけ
1.古典的条件づけ/ 2.オペラント条件づけ/ 3.行動分析学:オペラント条件づけを用いた行動の理解
第 2 節 知的障害児の読み書き
1.定型発達における読み書きの発達過程/ 2.知的障害児の読みスキル/ 3.知的障害児の書きスキル/ 4.知的障害児における読み書きの指導
第 3 節 知的障害児の数
1.定型発達における数概念の発達/ 2.数や計算に必要な能力とその障害/ 3.知的障害児の数概念/ 4.知的障害児における数の指導
第 4 節 知的障害児の問題行動への対応
1.問題行動とは/ 2.問題行動の行動分析学的アプローチ:ABCフレームと機能的アセスメント
第 7 章 知的障害児の運動機能
第 1 節 運動に関わる基礎的事項
1.筋/ 2.随意運動とその他の運動/ 3.運動能力
第 2 節 運動発達
1.運動発達とは/ 2.乳児期の運動発達/ 3.幼児期の運動発達/ 4.児童期以降の運動発達/ 5.運動学習
第 3 節 知的障害児の運動機能
1.運動技能/ 2.運動体力
第 4 節 知的障害と肢体不自由
1.肢体不自由/ 2.脳性まひ/ 3.筋ジストロフィー
第 8 章 知的障害児の言語・コミュニケーション
第 1 節 知的障害児の言語獲得
1.言語獲得の発達/ 2.知的障害児の語彙獲得/ 3.知的障害児の文法の獲得
第 2 節 知的障害児の発音・発声
1.構音のメカニズム/ 2.定型発達児における構音の発達/ 3.知的障害児の構音
第 3 節 知的障害児のコミュニケーション行動
1.コミュニケーション行動の発達/ 2.知的障害児のコミュニケーション行動
第 9 章 知的障害児と健康問題
第 1 節 知的障害児の肥満
1.知的障害児の肥満要因/ 2.肥満はなぜいけないのか?/ 3.肥満の判定方法/ 4.肥満指導へのアプローチ:学校と家庭との連携
第 2 節 知的障害児の睡眠
1.子どもの睡眠とその影響/ 2.知的障害における睡眠の問題/ 3.睡眠問題へのアプローチ:学校と家庭との連携
第 3 節 知的障害児の食事・口腔機能
1.食べる機能の発達とその問題/ 2.偏食に関する問題/ 3.口腔衛生に関わる問題
第 4 節 てんかん
1.てんかんとは/ 2.てんかんの発作/ 3.知的障害におけるてんかんの合併/ 4.てんかん発作への対応:学校,家庭,医療との連携
第 10 章 知的障害とその周辺領域
第 1 節 学習障害(LD)
1.LDの定義/ 2.LDに関わる認知機能/ 3.LDへの支援
第 2 節 注意欠如・多動性障害(ADHD)
1.ADHDとは/ 2.ADHDの診断/ 3.ADHDに関係する背景要因/ 4.ADHDの心理教育
的アセスメント/ 5.ADHD 児に対する教育と治療
第 3 節 自閉症スペクトラム障害(ASD)
1.ASDの概念の推移/ 2.ASDの行動と背景/ 3.ASDの原因/ 4.ASDへの支援
第 4 節 発達性協調運動障害(DCD)
1.DCDとは/ 2.DCDと知的障害/ 3.DCDの心理/ 4.DCDへの支援
第 5 節 聴覚情報処理障害(APD)
1.APDの定義/ 2.APDの評価/ 3.幼児・児童における雑音下での聞き取り困難/ 4.雑音下での聞き取り困難を中心としたAPD児への支援
引用・参考文献
索引
上記内容は本書刊行時のものです。