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まなざしとしての社会福祉 石倉 康次(著) - 北大路書房
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まなざしとしての社会福祉 (マナザシトシテノシャカイフクシ)

社会科学
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発行:北大路書房
A5判
256ページ
並製
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-7628-3158-4   COPY
ISBN 13
9784762831584   COPY
ISBN 10h
4-7628-3158-1   COPY
ISBN 10
4762831581   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年4月20日
書店発売日
登録日
2021年2月25日
最終更新日
2021年4月20日
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書評掲載情報

2021-07-01 福祉のひろば    Vol. 256(通巻621号)
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紹介

私たちのライフサイクルに欠かせない「社会福祉」とその再分配を,国民の自助・共助を優先にし,それが尽きてから始めるべきとの論調が再浮上している。国家・企業セクターが社会保障負担後退の様相を帯びつつある中「社会福祉」を考えることは,私たちと社会の関わりとその問題解決への手がかりとなるだろう。

目次

 はしがき

 序章 社会福祉のまなざし
  1 人とものの見方についての二つの問い
  2 方向音痴からわかる二つの異なる視点
  3 「見えるもの」の背後にある「見えないもの」を見る
  4 三つのまなざしを養うことができる社会福祉分野

第1部 社会福祉をとらえる基本的な枠組みを考える
 第01章 福祉的営みの本源性
  1 ボノボ社会の福祉的営み
  2 ヒトの家族・地域社会の昔の姿
  3 家族や地域社会大変動と社会保障・社会福祉の制度化へ
 第02章 主権者に必要な知識としての社会保障理解
  1 社会生活で出会うリスクから回復したり回避するための制度を知っていますか?
  2 リスクからの回復や回避の制度の費用は誰が負担するか知っていますか?
  3 費用負担では国民や被保険者と事業主や国とのあいだに利害関係のズレがある
  4 主権者教育としての社会保障教育の必要性
 第03章 日本の社会保障・社会福祉の理念
  1 日本国憲法と世界人権宣言の意義
  2 社会保障制度審議会「50年勧告」の理念
  3 社会保障理念のゆらぎと世界人権規約の拘束
  4 現代における日本国憲法の国際的な意義について
 第04章 日本の社会保障・社会福祉の制度
  1 社会保障・社会福祉制度と社会政策
  2 二つの世界大戦のインパクト
  3 社会保障・社会福祉制度および関連諸制度
 第05章 社会保障・社会福祉と政治
  1 社会福祉の動向と三元構造   
  2 社会福祉事業者と福祉労働者の二重性と二面性
  3 社会保障・社会福祉制度の類型
  4 社会保障・社会福祉の三類型と日本の特質
 第06章 社会保障・社会福祉の財源問題
  1 社会保障・社会福祉の財源抑制の是非が国政の争点に
  2 社会保障・社会福祉の財源構造
  3 社会保障財源の推移
  4 消費税を社会保障財源に充てる施策の問題性
  5 社会保障財源立て直しの基本原則

第2部 社会問題と社会福祉
 第07章 社会のジェンダー・バランスと少子化問題
  1 出生率と結婚・出産年齢の比較
  2 無償労働と有償労働のジェンダー格差
  3 女性の職業進出での差異
  4 子育ての社会化をすすめる社会政策・社会保障の水準
  5 意思決定の場への女性の進出
 第08章 沖縄で考える貧困の世代連鎖
  1 「貧困の世代連鎖」が社会問題に
  2 従来の「貧困の世代連鎖」のとらえ方
  3 貧困の世代連鎖要因の連関
  4 調査結果:貧困の世代連鎖を示す人の共通性
  5 「貧困の世代連鎖」を食い止めるために
 第09章 部落問題の解決過程が示すこと
  1 社会問題としての部落問題
  2 同和対策事業特別措置法実施前で高度経済成長期前の実態
  3 高度経済成長期での変化過程――京都市内地区の変化
  4 同和対策事業実施後の到達段階
  5 社会福祉問題への示唆
 第10章 認知症ケアから学ぶ本人視点の可能性
  1 これまで認知症はどうとらえられてきたか
  2 認知症とともに生きる実践の開始
  3 本人の思いをヒントに実践を開拓
  4 入所施設での先駆的実践
  5 クリスティーンさんの報告からの示唆
  6 スウェーデンの新しい動き
  7 社会学の可能性
 第11章 社会がつくる逸脱――多元的な価値の社会へ
  1 社会的世界の確認
  2 社会規範からの「逸脱(deviant)」の諸局面
  3 「逸脱」行為生成の社会的メカニズム   
  4 社会病理学理論と社会福祉

第3部 社会福祉の労働と事業
 第12章 社会福祉労働の専門性と労働者性
  1 「社会福祉労働」と「ソーシャルワーク」、労働者性と専門性
  2 社会福祉領域の従事者
  3 社会福祉労働にとって基礎となる三つの合理性
  4 社会福祉労働を貫く三つの合理性――専門性の内実
  5 社会福祉労働の専門性を支える労働条件――労働者性
 第13章 社会福祉施設・事業の経営と運営
  1 社会福祉法人を中心とした戦後社会福祉施設の形成
  2 社会福祉基礎構造改革で何が変わったのか
  3 社会福祉事業体の経営
  4 社会福祉事業の運営
   
 終章 私の社会福祉研究へのかかわり
  1 私の研究者としてのはじまり
  2 ハードとソフトの結合と自立助長の総合的プロジェクト
  3 当事者・住民の地方自治体行政関与の視点の獲得と認知症の人の人権に着目
  4 部落問題解決と「差別解消法」の提起した問題

 あとがき
 引用・参考文献
 人名・事項索引

上記内容は本書刊行時のものです。