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多職種連携を支える「発達障害」理解
ASD・ADHDの今を知る旅
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年3月20日
- 書店発売日
- 2021年3月22日
- 登録日
- 2021年1月13日
- 最終更新日
- 2021年3月19日
紹介
自閉スペクトラム症と注意欠如・多動症を中心に,様々な分野での発達障害支援の現在を俯瞰して学べる書。臨床・支援・研究分野で活躍する執筆陣が,基礎から最新情報までをイラスト付で平易に解説する。各章に練習問題やグループワークを配し,コラムでは執筆者の体験談や当事者の声も紹介。初学者や分野間連携を志す人に。
目次
第1部 ASD・ADHD 臨床の基礎知識
第1章 発達障害とは
1.はじめに
(1)発達障害を学ぶ前に /(2)発達障害の子どもは普通になるのだろうか?
2.おもな発達障害
(1) 自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder:ASD) /(2) 注意欠如・多動症(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder:ADHD) /(3)その他の発達障害
3.発達障害の特徴
(1)発達障害の原因 /(2)発達障害は重なり合う /(3)発達障害児・者の認知特性
まとめ
グループワーク
コラム1 保護者支援
第2章 ASD・ADHD の心理アセスメント: 行動と認知プロファイル
1.はじめに
2.ASD のアセスメント
(1)ASD のスクリーニング検査 /(2)ASD の診断・評価のアセスメント
3.ADHD のアセスメント
(1)ADHD のスクリーニング検査 /(2)ADHD の診断・評価のアセスメント
4.支援に役立つ他のアセスメント・ツール
まとめ
練習問題
コラム2 発達障害の人を理解しよう その①
第2部 ASD・ADHD 支援の基礎知識
第3章 幼児期のASD・ADHD 児の保育支援
1.はじめに
2.幼児期における特別支援教育とは
3.幼児期における保育支援の形態の変遷
(1)ノーマライゼーションと統合保育 /(2)統合保育の課題とむずかしさ /(3)インクルーシブ保育
4.幼児期における保育支援の方法
(1)支援方法の基本的な考え方 /(2)具体的な保育法の考え方 /(3)具体的エピソードを通した保育支援方法の考察
5.幼児期における保育支援と関係機関との連携
(1)関係機関との連携の基本的な考え方 /(2)園内での連携を生かした保育支援 / (3)個別の支援指導計画
まとめ
グループワーク
コラム3 連携しているつもりの落とし穴
第4章 学齢期のASD・ADHD 児の教育支援
1.はじめに
2.学齢期のASD・ADHD 児の教育支援に関連する法制度
(1)障害者の権利に関する条約 /(2)発達障害者支援法(平成16年制定,平成28年最終改正) /(3)特別支援教育制度(平成19年~)
3.教育課程の編成と個別の指導計画
(1)通常学級+通級による指導の教育課程と個別の指導計画 /(2)特別支援学級に在籍するASD・ADHD 児の教育支援 /(3)知的障害特別支援学校に在籍するASD・ADHD 児の教育支援
4.ASD・ADHD 児が在籍する学級経営,学級全体へのアプローチ
まとめ
グループワーク
コラム4 感覚過敏(偏食)への対応
第5章 ASD・ADHD 児の特別支援教育における“医教”連携
1.はじめに
2.多職種連携の必要性
(1)発達障害児のライフステージにおけるさまざまな連携 /(2)教育側から見た連携/(3)医療の側から見た連携
3.相互の知識・情報を修得する必要性
4.学校への巡回相談を通した関わり
(1)巡回相談とは /(2)筆者が行ってきた巡回相談 /(3)医療従事者が巡回相談を行うこと
5.外部専門家活用事業
6.長崎大学子どもの心の医療・教育センターについて
(1)設置の目的と職員について /(2)子どもの心の医療・教育センターの取り組み/(3)これまでの取り組みから
まとめ
グループワーク
コラム5 巡回相談における親御さんの受け入れがむずかしかった一事例
第6章 成人期ASD・ADHD 者の就労・職場適応支援
1.はじめに
2.成人期のASD・ADHD の特徴
(1)ASD /(2)ADHD /(3)ASDとADHDの併存
3.成人期ASD・ADHD 者の就労・職場適応支援
(1)概要 /(2)ASD /(3)ADHD /(4)発達障害の就労に関する公的支援
4.成人期ASD・ADHD 者に対するデイケア・ショートケアプログラム
まとめ
グループワーク
コラム6 成人期発達診療の現状と課題
第3部 ASD・ADHD 研究の拡がり
序説 脳科学の基礎
1.はじめに
2.神経系の構造
3.神経系の機能
4.脳の機能局在
5.脳の解剖学的構造
6.薬剤の作用
第7章 ASD・ADHD の脳科学:脳の特徴
1.はじめに
2.ASD の脳の特徴
(1)メタ解析の結果 /(2)ASD における脳形態の非定型性の発達過程 /(3)ASDにおける脳形態の非定型性の成因 /(4)ASDにおける対人相互反応の障害とオキシトシン /(5)脳画像解析のASD 臨床への応用
3.ADHD の脳の特徴
(1)ADHD の脳形態の特徴 /(2)ADHD の脳機能の特徴
まとめ
練習問題
コラム7 発達障害の人を理解しよう その②
第8章 ASD・ADHD の薬物治療の現状
1.はじめに
2.治療薬が承認されるまで
3.ADHD の薬物治療
(1)リタリン®︎,コンサータ®〔メチルフェニデート徐放剤〕 /(2)アトモキセチン,ストラテラ® /(3)インチュニブ® /(4)ビバンセ®
4.ASD の薬物治療の現状と展望
(1)社会的行動・認知とオキシトシンの効果検証 /(2)易刺激性への薬物治療の試み
5.薬物治療の問題点,その他の療法
(1)薬物治療の問題点 /(2)薬物療法を補完する療法
まとめ
練習問題
コラム8 発達障害の人を理解しよう その③
第9章 ICTによるASD・ADHD支援
1.はじめに
2.ASD・ADHDリスク評価・予測のためのツール
(1)バイオマーカー /(2)デジタル・フェノタイピング
3.ICT を用いたASD・ADHD への療育的介入
(1)ASD・ADHD 向けの教材・生活支援 /(2)ニューロフィードバック・トレーニング
まとめ
練習問題
コラム9 発達障害のニセ科学
文献
練習問題の解答とグループワークの考えるヒント
前書きなど
【執筆者一覧(執筆順)】*は編著者
金井 智恵子* (和洋女子大学人文学部):第1部第1章,コラム1・2・7・8
黒田 美保(帝京大学文学部):第1部第2章
田島 大輔(和洋女子大学人文学部):第2部第3章,コラム3
本間 貴子(国士舘大学文学部):第2部第4章,コラム4
岩永 竜一郎(長崎大学生命医科学域):第2部第5章,コラム5
太田 晴久(昭和大学発達障害医療研究所):第2部第6章,コラム6,第3部第8章
山末 英典(浜松医科大学精神医学講座):第3部第7章
入口 真夕子(琉球大学国際地域創造学部):第3部第8章
正高 信男 (元京都大学霊長類研究所):第3部第8章
土居 裕和* (国士舘大学理工学部):第3部第9章,コラム9
上記内容は本書刊行時のものです。