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認知行動療法における治療関係 S.ムーリー(編) - 北大路書房
.

認知行動療法における治療関係 セラピーを効果的に展開するための基本的態度と応答技術

発行:北大路書房
A5判
364ページ
並製
価格 3,400円+税
ISBN
978-4-7628-3131-7
Cコード
C3011
専門 単行本 心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年10月20日
書店発売日
登録日
2020年9月9日
最終更新日
2020年10月26日
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紹介

CBTのセラピストにとり,これまで治療関係に対する意識は,他の技能的側面の習得と比べて明らかに低かった。本書では,効果的なセラピーの中核的条件を整理し,セラピストの温かさ,誠実さ,共感性や前向きな姿勢が治療成績に与える様相を詳説。また全体を通じ実際のケースを提示,臨床場面でいかに対応すべきかを示す。
【主な目次】
イントロダクション
●PART 1:認知行動療法における治療関係の基本構成要素
 第1章 治療関係の構築:セラピストの特性と変容
 第2章 治療同盟:協働関係構築と課題への対応
 第3章 対人関係スキーマ:CBTにおける転移と逆転移の理解
●PART 2:特定の疾患や問題における治療関係
 第4章 うつ病
 第5章 全般不安症
 第6章 パニック症,限局性恐怖症,広場恐怖症,社交不安症
 第7章 強迫症および醜形恐怖症
 第8章 医学的に説明のつかない身体症状
 第9章 心的外傷後ストレス障害
 第10章 精神病性障害
 第11章 摂食障害
 第12章 身体疾患と緩和ケア
 第13章 パーソナリティ障害
●PART 3:異なるクライエント集団における治療関係
 第14章 若者への認知行動療法
 第15章 高齢者
 第16章 治療関係の中における文化差の問題
●PART 4:支援方法の違いによる治療関係
 第17章 グループCBT
 第18章 カップルセラピー
 第19章 スーパービジョンと治療関係

目次

イントロダクション
PART 1:認知行動療法における治療関係の基本構成要素
第1章 治療関係の構築:セラピストの特性と変容
1節 本章の概要
2節 心理療法の中核条件
3節 中核条件はどの程度重要か?
4節 共感
5節 CBTにおける共感の確立
6節 共感における課題
7節 本章のまとめ
第2章 治療同盟:協働関係構築と課題への対応
1節 本章の概要
2節 心理療法における作業同盟
3節 CBTの治療同盟と治療アウトカムの相関
4節 治療同盟の破綻
5節 同盟破綻への対応
6節 本章のまとめ
第3章 対人関係スキーマ:CBTにおける転移と逆転移の理解
1節 本章の概要
2節 CBTにおける治療関係
3節 対人関係スキーマ
4節 CBTにおける転移
5節 CBTにおける逆転移
6節 対人関係スキーマの操作
7節 本章のまとめ
PART 2:特定の疾患や問題における治療関係
第4章 うつ病
1節 本章の概要
2節 うつ病の認知モデルと治療関係
3節 クライエントを参加させる
4節 治療同盟に対する脅威を予測し防止する
5節 ウェインとのカウンセリングで生じる問題を予測する
6節 同盟に対する脅威への取り組み
7節 セラピーの終結
8節 本章のまとめ
第5章 全般不安症
1節 本章の概要
2節 GADに対するセラピーの基盤となるモデルの概観
3節 GADのセラピーに取り組むときに直面する課題
4節 セラピーの前期
5節 セラピーの中期
6節 セラピーの後期
7節 セラピストに関わる要因
8節 本章のまとめ
第6章 パニック症,限局性恐怖症,広場恐怖症,社交不安症
1節 本章の概要
2節 治療関係の役割と固有の問題
3節 クライエントを参加させる
4節 治療同盟にとっての脅威を予測して防ぐ
5節 セラピーの終結
6節 本章のまとめ
第7章 強迫症および醜形恐怖症
 1節 本章の概要
 2節 2人のクライエントの紹介
 3節 OCD/BDDのクライエントを治療する際の治療関係の役割と課題
 4節 セラピストとクライエントの心理
 5節 羞恥心と自己批判が恐怖に向かって進む力を妨げる場合
 6節 セラピーやホームワークを行う際に自己批判と羞恥心が存在する場合
 7節 セラピストの優しさが嫌悪の対象である場合
 8節 目標設定およびモデリング
 9節 安心感
10節 クライエントおよびセラピスト自身の微妙な変化に注意すること
11節 沈黙の意味を探る
12節 価値
13節 治療同盟に対する脅威への対処
14節 治療同盟の破綻
15節 本章のまとめ
第8章 医学的に説明のつかない身体症状
1節 本章の概要
2節 MUS/慢性的身体症状
3節 クライエントの参加とアセスメント
4節 ケースフォーミュレーション(定式化)と介入
5節 終結に向けた準備
6節 本章のまとめ
第9章 心的外傷後ストレス障害
1節 本章の概要
2節 PTSDのためのトラウマ焦点化CBT
3節 PTSDのクライエントに関わる際の治療関係の役割
4節 クライエントを参加させる
5節 治療同盟への脅威を予測し,予防し,対応する
6節 セラピーの終結
7節 本章のまとめ
第10章 精神病性障害
1節 本章の概要
2節 CBTpモデル
3節 クライエントのCBTpへの参加:問題の予測と防止
4節 治療関係における問題への対応
5節 セラピーの終結
6節 本章のまとめ
第11章 摂食障害
1節 本章の概要
2節 摂食障害とその治療
3節 治療関係に影響を与える摂食障害の特徴
4節 摂食障害のクライエントとの治療関係について何が解明されているか
5節 摂食障害のクライエントと治療関係を形成するためにできることは何か?
6節 セラピー開始時にセラピーと回復に関する共通理解を得ておく
7節 治療関係を強固にする
8節 セラピストが手紙を書くこと
9節 セラピストの自己開示
10節 本章のまとめ
第12章 身体疾患と緩和ケア
1節 本章の概要
2節 身体疾患をもつ人々との関わり
3節 クライエントを参加させる
4節 治療関係における問題の予測
5節 治療同盟の破綻への対応
6節 セラピーの終結
7節 本章のまとめ
第13章 パーソナリティ障害
1節 本章の概要
2節 なぜ治療関係がパーソナリティ障害とのセラピーにおいて非常に重要なのか?
3節 スキーマセラピーの概念がどのような助けになるのか
4節 スキーマモードおよびスキーマモードの定式化
5節 治療的再養育法
6節 共感的直面化
7節 チェアワーク
8節 イメージ
9節 本章のまとめ
PART 3:異なるクライエント集団における治療関係
第14章 若者への認知行動療法
1節 本章の概要
2節 モデルの概要
3節 クライエントを参加させる
4節 周囲の環境(システム)への関わり
5節 治療同盟を脅かす兆候の予測と予防
6節 治療同盟を脅かす兆候への取り組み
7節 セラピーの終結
8節 本章のまとめ
第15章 高齢者
1節 本章の概要
2節 セラピーを支えるモデル
3節 クライエントを参加させる
4節 治療同盟への脅威を予測し,予防する
5節 治療同盟の脅威を扱う
6節 セラピーの終結
7節 本章のまとめ
第16章 治療関係の中における文化差の問題
1節 本章の概要
2節 異文化サイコセラピーの紹介
3節 クライエントを参加させる
4節 通訳:理解される権利
5節 治療同盟を脅かす事態を予測して予防する
6節 治療同盟を脅かすその他の要因
7節 治療同盟の障壁となり得るその他の要因
8節 セラピーの終結
9節 スーパービジョンと訓練
10節 本章のまとめ
PART 4:支援方法の違いによる治療関係
第17章 グループCBT
1節 本章の概要
2節 グループ療法とYalomの初期の影響
3節 グループCBTへの参加
4節 グループCBTにおける作業同盟の影響
5節 グループメンバーの類似性
6節 グループ内での対人相互作用が変化への重要な手段となる
7節 本章のまとめ
第18章 カップルセラピー
1節 本章の概要
2節 モデルの概要
3節 クライエントを参加させる
4節 治療同盟の危機を予想し予防する
5節 治療同盟に対する脅威に取り組む
6節 セラピーの終結
7節 本章のまとめ
第19章 スーパービジョンと治療関係
1節 本章の概要
2節 CBTにおけるスーパービジョン
3節 クライエントに対するセラピストの否定的な反応に対処する
4節 個人的逆転移(セラピストの信念)
5節 共感的逆転移(情緒的および認知的共感)
6節 相互逆転移(クライエント-セラピストの相互作用)
7節 スーパービジョンにおける関係性
8節 回避
9節 不安を表出する
10節 堅さ
11節 完璧主義
12節 スーパービジョンについてのスーパービジョン
13節 本章のまとめ

前書きなど

【訳者一覧】
鈴木伸一:監訳者 第1 章,第19 章
畑 琴音(早稲田大学・日本学術振興会特別研究員):第1章,第19章
田中恒彦(新潟大学教育学部):第2章,第10章
岡嶋美代(BTC センター東京):第3章,第7章
髙垣耕企(広島大学保健管理センター):第4章,第17章
金井嘉宏(東北学院大学教養学部):第5章,第6章
小川祐子(国立がん研究センター中央病院):第8章,第12章
小林奈穂美(新潟トラウマ支援センターさくら):第9章,第18章
筒井順子(田園調布学園大学人間科学部):第11章,第16章
井合真海子(帝京平成大学大学院臨床心理学研究科):第13章
小関俊祐(桜美林大学リベラルアーツ学群):第14章
岡島 義(東京家政大学人文学部): 第15章

著者プロフィール

S.ムーリー  (ムーリー エス)  (

S.ムーリー(Stirling Moorey)
South London and Maudsley NHS Foundation Trust(SLaM)における認知行動療法のconsultant psychiatrist であり,Institute of Psychiatry, Psychology & Neuroscience, King’s College London(IoPPN)における精神医学のvisiting senior lecturerを務めている。以前はSouth London and Maudsley NHD Foundation Trust(SLaM)における心理療法の責任者を務めていた。彼は認知分析療法とスキーマ療法のトレーニングを受けており,マインドフルネス認知療法の講師でもある。彼は30 年間,CBT のメンタルヘルスの専門家を訓練してきており,CBT における複雑さや,困難な対人関係プロセスへの対応に関するワークショップを定期的に開催している。研究テーマは,がんや身体疾患に対するCBTの適用である。

A.ラベンダー  (ラベンダー エイ)  (

A.ラベンダー(Anna Lavender)
South London and Maudsley NHS Foundation Trust(SlaM)のprincipal clinical psychologist である。彼女は,CBT を用いたセラピーとスーパービジョンに関して20 年の経験があり,スキーマセラピストおよびスーパーバイザーとして認定されている。セラピーにおける対人関係プロセスに関する心理師のトレーニングを行い,パーソナリティ障害を抱える人のセラピーを行うなど,幅広く活躍している。境界性パーソナリティ障害を対象とした集団スキーマ療法の国際的な介入研究では,英国の共同幹事を務めている。

鈴木 伸一  (スズキ シンイチ)  (監訳

鈴木 伸一(すずき・しんいち)
東京に生まれる
2000 年 早稲田大学人間科学研究科博士後期課程修了 博士(人間科学)取得
2000 年 岡山県立大学保健福祉学部 専任講師
2003 年 広島大学大学院心理臨床教育研究センター 准教授
2007 年 早稲田大学人間科学学術院 准教授
現 在 早稲田大学人間科学学術院 教授
この他,国立精神・神経医療研究センター 客員研究員,国立がん研究センター 客員研究員, ロンドン大学精神医学研究所(Institute of Psychiatry, Psychology & Neuroscience, King’s College London: IoPPN)客員研究,日本学術会議 連携会員などを歴任
〈主な著書〉
『公認心理師養成のための保健・医療系実習ガイドブック』(編著)北大路書房 2018 年
『対人援助と心のケアに活かす心理学』(編著)有斐閣 2017 年
『がん患者の認知行動療法』(監訳)北大路書房 2016 年
『からだの病気のこころのケア』(編著)北大路書房 2016 年
『レベルアップしたい実践家のための事例で学ぶ認知行動療法テクニックガイド』(編著)北大路書房 2013 年
『うつ病の行動活性化療法』(監訳)日本評論社 2011 年
『うつ病の集団認知行動療法実践マニュアル』(編著)日本評論社 2011 年
『医療心理学の新展開』(編著)北大路書房 2008 年
『実践家のための認知行動療法テクニックガイド』(著)北大路書房 2005 年
『慢性うつ病の精神療法』(監訳)医学書院 2005 年

上記内容は本書刊行時のものです。