版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
医療関係者のための脳機能研究入門 佐藤 正之(編著) - 北大路書房
.

医療関係者のための脳機能研究入門 神経心理学と脳賦活化実験

発行:北大路書房
A5判
168ページ
並製
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-7628-3121-8
Cコード
C3011
専門 単行本 心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年9月20日
書店発売日
登録日
2020年7月21日
最終更新日
2020年9月8日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

脳科学の実験において脳賦活化を扱う場合,それは症例の特徴的な症状を知り,
脳内機序を明らかにするために行われるべきである。任意課題の施行時に活動す
る脳部位を同定し,得られた結果と臨床症候をどのように統合して解釈すればよ
いのか。実験の概略と計画のノウハウを初学者に向けて解説。症例報告の仕方に
ついても整理。

【主な目次】
第1章 研究のバックグラウンド
第2章 認知機能の基本的な枠組み
第3章 症例研究
第4章 症例研究が示すもの
第5章 症例報告の仕方
第6章 群研究
第7章 脳賦活化実験
第8章 症例研究に脳賦活化実験を活かす
第9章 実際例
第10章 症例研究と脳賦活化実験のあるべき姿とは?

目次

 はじめに

第1章 研究のバックグラウンド
 第1節 エビデンスとは?
 第2節 仮説の立て方
 第3節 EBMの4段階
  1.Step 1:疑問点の抽出
  2.Step 2:信頼性の高い結果を示す文献の検索
  3.Step 3:検索して得られた情報の批判的吟味
  4.Step 4:患者への適用
  5.Step 5:事後評価
 第4節 実験パラダイムの組み立て方
 ■第1章のまとめ

第2章 認知機能の基本的な枠組み
 第1節 デカルトの分割の規則
 第2節 認知ピラミッド
 第3節 現時点での知覚から概念形成に至るモデル
 第4節 ゲシュタルト
 ■第2章のまとめ

第3章 症例研究
 第1節 失語症
  1.全体論から局在論へ:ガルによる骨相学
  2.ブローカによる失語症の報告
  3.ウェルニッケによる感覚性失語の報告
  4.失語症の古典図式
  5.読み書きの脳内機構
  6.漢字・仮名問題
 第2節 失行
  1.定義
  2.失行の脳内機構と分類
  3.失行症における問題点
 第3節 失認
  1.定義
  2.歴史
  3.呼称の脳内過程と失認の分類
  4.視覚と聴覚認知における2つの経路
  5.視覚失認
  6.純粋失読
 第4節 健忘症
  1.HM
  2.NA
  3.記憶の脳内メカニズム
  4.記憶の分類
 第5節 前頭葉機能障害
  1.フィネアス・ゲージの物語
  2.前頭葉の機能解剖
 第6節 構成障害
 第7節 半側空間無視
  1.半側空間無視の定義と症状
  2.半側空間無視の検査
 ■第3章のまとめ

第4章 症例研究が示すもの
 第1節 局在
 第2節 箱と矢印のモデルと二重解離の法則
 第3節 純粋例の重要性
 第4節 見えない病巣を同定する
 第5節 症例研究の重要性と限界
 ■第4章のまとめ

第5章 症例報告の仕方
 第1節 症例報告の基本
 第2節 症例報告の実際
 ■第5章のまとめ

第6章 群研究
 第1節 群研究とは
 第2節 群研究を行う上で留意すべき点
 ■第6章のまとめ

第7章 脳賦活化実験
 第1節 初心者が陥りがちな失敗
 第2節 原理と方法論
 第3節 各画像解析の方法と結果の解釈,特徴と限界
  1.VBM
  2.DTI
  3.fMRI
  4.fMRIの実験デザインと解析法
  5.fMRIの解析での留意点
  6.rs-fMRI
 第4節 解析ソフトの種類と特徴
 第5節 脳画像研究の結果が示すもの
 ■第7章のまとめ

第8章 症例研究に脳賦活化実験を活かす
 第1節 症例の観察
 第2節 覚醒と注意
 第3節 認知機能の枠組み
 第4節 脳賦活化実験で何を明らかにしようとするのか?
 第5節 脳賦活化実験の実験計画
  1.脳賦活化実験の対象とする症候の選択
  2.課題と対照の選択
  3.被検者の設定
  4.実験パラダイムの設定
  5.解析条件の設定
 第6節 脳賦活化実験の結果を確からしくするもの
 ■第8章のまとめ

第9章 実際例
 実例1
 実例2
 実例3
 実例4
 ■第9章のまとめ

第10章 症例研究と脳賦活化実験のあるべき姿とは?
 第1節 症例研究
  1.観察の重要性
  2.症状を要素に分解し,システムで捉える
  3.画像解析ソフトの開発
 第2節 脳賦活化実験
  1.機器の特徴と限界を知る
  2.パフォーマンスがあっての脳画像
 ■第10章のまとめ

文献
索引
あとがき

版元から一言

<執筆者一覧>
佐藤 正之 第1~4章,6章,8~10章,はじめに,あとがき
田部井 賢一 第7章~10章
加藤 奈津子 第5章
阿部 真貴子 第9章

著者プロフィール

佐藤 正之  (サトウ マサユキ)  (編著

佐藤正之(さとう・まさゆき)
医師(神経内科),医学博士。相愛大学音楽学部を卒業後,三重大学医学部へ進学。卒業後は神経内科,なかでも神経心理学を専攻し,音楽の脳内認知機構,音楽療法などについて内外の医学専門誌に研究成果を発表。平成21年1月東北大学大学院医学系研究科准教授,平成22年4月から三重大学大学院医学系研究科准教授。平成24年6月からは附属病院内に設置された音楽療法室の室長も兼務,令和2年8月からは東京都立産業技術大学院大学の認知症・神経心理学講座の特任教授に就任。「音楽はなぜ心に響くのか」(コロナ社),「音楽と感情の心理学」(誠信書房),「音楽療法はどれだけ有効か: 科学的根拠を検討する」(化学同人)など単著・共著・共訳多数。

田部井 賢一  (タベイ ケンイチ)  (編著

田部井賢一(たべい・けんいち)
博士(医学)。日本学術振興会特別研究員DC1,三重大学大学院医学系研究科認知症医療学講座助教などを経て,現在東京都立産業技術大学院大学産業技術研究科助教。音楽の認知症予防・進行抑制作用の機序の解明と音楽療法プログラムの開発に関する研究に従事。共訳に「音楽的コミュニケーション」(誠信書房),「音楽と脳科学」(北大路書房),分担著書に『音楽心理学入門』(誠信書房)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。