書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
ワーキングメモリの探究
アラン・バドリー主要論文集
原書: Exploring Working Memory: Selected works of Alan Baddeley
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年2月20日
- 書店発売日
- 2020年2月14日
- 登録日
- 2019年12月11日
- 最終更新日
- 2020年2月12日
紹介
ワーキングメモリ(WM)の提唱者の一人,バドリー教授自らが厳選した19篇の論文を収録。長期-短期記憶とWMの関係,WMにおける情報モダリティの扱い,WMと注意の働きとの関係など,今なお論争の最前線にある問題について,第一人者がどう検討・考察を進めてきたのかを辿り,その研究の全体像を窺い知ることができる。
【主な目次】
●第1部 何種類の記憶があるのだろうか?
第1章 単語系列の短期記憶:音響的,意味的,そして形態的類似性の影響(A.D. Baddeley, 1966)
第2章 短期記憶における音響的コーディングと意味的コーディングの同時存在(A. D. Baddeley & J. R. Ecob, 1970)
第3章 健忘症と短期記憶・長期記憶の区分(A. D. Baddeley & E. K. Warrington, 1970)
●第2部 複数成分モデル
第4章 ワーキングメモリ(A. D. Baddeley & G. Hitch, 1974)
第5章 新近性効果:顕在的検索を伴う潜在学習(A. D. Baddeley & G. Hitch, 1993)
第6章 ワーキングメモリの概念:その現状と予想される将来の展開に関する一考察(A. D. Baddeley, 1981)
●第3部 音韻ループ
第7章 単語の長さと短期記憶の構造(A. D. Baddeley, N. Thomson & M. Buchanan, 1975)
第8章 構音ループの探究(A. D. Baddeley, V. J. Lewis & G. Vallar, 1984)
第9章 長期学習に短期貯蔵庫が必要となるとき(A. D. Baddeley, C. Papagno & G. Vallar, 1988)
第10章 言語獲得装置としての音韻ループ(A. D. Baddely, S. E., Gathercole & C. Papagno,1998)
●第4部 視空間スケッチパッド
第11章 視覚的短期記憶の反応時間(W. A. Phillips & A. D. Baddeley, 1971)
第12章 空間的ワーキングメモリ(A. D. Baddeley & K. Lieberman, 1980)
第13章 視覚的短期記憶への干渉(R. H. Logie, G. M. Zucco & A. D. Baddeley, 1990)
●第5部 中央実行系
第14章 中央実行系:基本的な考え方といくつかの誤解(A. D. Baddeley, 1998)
第15章 中央実行系の探究(A. D. Baddeley, 1996)
第16章 認知症とワーキングメモリ(A. D. Baddeley, R. Logie, S. Bressi, S. Della Sala & H. Spinnler, 1986)
●第6部 エピソードバッファ
第17章 エピソードバッファ:ワーキングメモリの新しい成分になり得るか(A. D. Baddeley, 2000)
第18章 視覚的ワーキングメモリにおけるバインディング:エピソードバッファの役割(A. D. Baddeley, R. J. Allen & G. J. Hitch, 2011)
第19章 ワーキングメモリ:理論,モデル,論争(A. D. Baddeley, 2012)
目次
序文
第1部 何種類の記憶があるのだろうか?
第1章 単語系列の短期記憶:音響的,意味的,そして形態的類似性の影響(A.D. Baddeley, 1966)
1.序論
2.実験Ⅰ
3.実験Ⅱ
4.実験Ⅲ
5.考察
第2章 短期記憶における音響的コーディングと意味的コーディングの同時存在(A. D. Baddeley & J. R. Ecob, 1970)
第3章 健忘症と短期記憶・長期記憶の区分(A. D. Baddeley & E. K. Warrington, 1970)
1.実験1:自由再生
2.実験2:短期的な忘却
3.実験3:順向干渉
4.実験4:最小対連合学習
5.実験5:数字スパン
6.実験6:Hebb効果
7.考察
第2部 複数成分モデル
第4章 ワーキングメモリ(A. D. Baddeley & G. Hitch, 1974)
1.序論
2.共通のワーキングメモリシステムの探究
3.提案されるワーキングメモリシステム
4.新近性効果の本質
5.結語
第5章 新近性効果:顕在的検索を伴う潜在学習(A. D. Baddeley & G. Hitch, 1993)
1.一次記憶(primary memory)としての新近性
2.弁別仮説
3.プライミング効果としての新近性
4.潜在学習としての新近性
5.潜在記憶テストの中の新近性
6.考察
第6章 ワーキングメモリの概念:その現状と予想される将来の展開に関する一考察(A. D. Baddeley, 1981)
1.ワーキングメモリという概念
2.ワーキングメモリのモデル
第3部 音韻ループ
第7章 単語の長さと短期記憶の構造(A. D. Baddeley, N. Thomson & M. Buchanan, 1975)
1.実験1
2.実験2
3.実験3
4.実験4
5.実験5
6.実験6
7.実験7
8.実験8
9.総合考察
第8章 構音ループの探究(A. D. Baddeley, V. J. Lewis & G. Vallar, 1984)
1.序論
2.実験1
3.実験2
4.実験3
5.実験4
6.実験5
7.総合考察
第9章 長期学習に短期貯蔵庫が必要となるとき(A. D. Baddeley, C. Papagno & G. Vallar, 1988)
1.症例報告
2.実験1:非単語の記憶スパン
3.実験2:単語対連合学習
4.実験3:非単語の対連合学習
5.実験4:非単語対連合学習-遅い提示
6.実験5:対連合学習-視覚提示
7.考察
第10章 言語獲得装置としての音韻ループ(A. D. Baddely, S. E., Gathercole & C. Papagno, 1998)
1.子どもにおける語彙獲得と音韻ループ
2.成人における実験による単語学習と音韻ループ
3.認知的障害の症例
4.統語獲得のための装置?
5.音韻ループのどの部分が言語学習を支えているのか
6.結論
第4部 視空間スケッチパッド
第11章 視覚的短期記憶の反応時間(W. A. Phillips & A. D. Baddeley, 1971)
1.方法
2.結果
3.考察
第12章 空間的ワーキングメモリ(A. D. Baddeley & K. Lieberman, 1980)
1.序論
2.視覚的あるいは空間的ワーキングメモリ?
3.実験1
4.実験2
5.空間的記憶とイメージ記憶術
6.実験3
7.実験4
8.実験5
9.記憶システムの構造に関する示唆
第13章 視覚的短期記憶への干渉(R. H. Logie, G. M. Zucco & A. D. Baddeley, 1990)
1.序論
2.実験1
3.実験2
4.総合考察
第5部 中央実行系
第14章 中央実行系:基本的な考え方といくつかの誤解(A. D. Baddeley, 1998)
1.序論
2.理論以前のいくつかの仮定
3.機能と解剖学的構造
4.単一システムとしての中央実行系
5.ホムンクルスが役立つとき
6.中央実行系という概念はいかに有用なのか
7.結論
第15章 中央実行系の探究(A. D. Baddeley, 1996)
1.中央実行系の分析方略
2.実行系分割へのアプローチ
第16章 認知症とワーキングメモリ(A. D. Baddeley, R. Logie, S. Bressi, S. Della Sala & H. Spinnler, 1986)
1.序論
2.方法
3.結果
4.考察
第6部 エピソードバッファ
第17章 エピソードバッファ:ワーキングメモリの新しい成分になり得るか(A. D. Baddeley, 2000)
1.現行モデルの問題
2.エピソードバッファ
3.いくつかの未解決な争点
第18章 視覚的ワーキングメモリにおけるバインディング:エピソードバッファの役割(A. D. Baddeley, R. J. Allen & G. J. Hitch, 2011)
1.エピソードバッファを探究する
2.視覚性ワーキングメモリにおけるバインディング
3.空間位置,時間,そしてモダリティが異なる情報間のバインディング
4.バインディングはどのようにして保持されるのか
5.バインディングは海馬に依拠しているか
6.バインディングとエピソードバッファ
第19章 ワーキングメモリ:理論,モデル,論争(A. D. Baddeley, 2012)
1.ワーキングメモリ:理論,モデル,論争
2.音韻ループの特徴
3.視空間スケッチパッド
4.中央実行系
5.エピソードバッファ
6.長期記憶とワーキングメモリを結びつける
7.ワーキングメモリへの神経生物学的アプローチ
8.いくつかの代替的アプローチ
9.今後はどうなっていくだろうか
10.結論
人名索引
事項索引
訳者あとがき:ワーキングメモリ,Baddeley,そして後継者たち
上記内容は本書刊行時のものです。