目次

産業・組織心理学会設立35周年記念講座　刊行の言葉
編集委員一覧

はじめに

第1章　人事心理学

第1節　人事心理学の歴史的展開
　1．科学的管理法
　2．人間関係論
　3．産業・組織心理学へ
　4．日本での展開
第2節　人事心理学
　1．人事心理学とは
　2．人事心理学の出発点としての差異心理学
第3節　人事心理学と人事・労務管理
　1．人事・労務管理への貢献
　2．能率と職業適性


第２章　募集・採用と処遇

第1節　職務分析
第2節　採用モデル：職務本位の採用モデルと人本位の採用モデル
第3節　採用選考に用いられる測定ツール
　1．一般知的能力検査
　2．性格検査
　3．採用面接
　4．新たな測定ツール
第4節　報酬制度と組織戦略
　1．報酬制度に関する研究のはじまり
　2．組織戦略と報酬制度
　3．報酬制度と動機づけ
　4．日本型成果主義
第5節　高齢者就労と退職
　1．退職と適応
　2．ブリッジ就労・セカンドキャリア
　3．日本の高齢者雇用


第3章　雇用の多様化とワーク・ファミリー・コンフリクト

第1節　雇用の多様化:非正規雇用
　1．非正規雇用とは
　2．非正規雇用の現状
　3．非正規雇用の問題点
　4．非正規雇用への対応策
　5．非正規労働者の正社員登用の効果
第2節　マイノリティ労働者
　1．高年齢者の雇用
　2．外国人労働者の雇用
　3．ブラック企業
　4．グローバル化と高度外国人材
第3節　ワーク・ファミリー・コンフリクト
　1．ワーク・ファミリー・コンフリクトとは
　2．役割間葛藤
　3．スピルオーバー
　4．ワーク・ファミリー・コンフリクトの3形態
　5．ワーク・ファミリー・コンフリクトの2方向性
　6．ワーク・ファミリー・コンフリクト経験の男女差
　7．ワーク・ファミリー・エンリッチメント
　8．ワーク・ファミリー・コンフリクト緩和のための支援


第4章　人事評価

第1節　人事評価の定義
第2節　評価目的
第3節　評価要素
　1．評価要素の一元論・多元論
　2．アメリカにおける一般的な評価要素
　3．日本における一般的な評価要素
第4節　評価方法
　1．相対評価と尺度
　2．絶対評価と尺度
　3．目標管理
　4．尺度の妥当性・信頼性
第5節　評価制度の運用
　1．納得性を高める工夫
　2．評価者訓練と評価エラー
第6節　アセスメント

COLUMN　人事評価：アメリカの動向


第5章　人材開発とキャリア発達

第1節　人材開発
　1．人材開発の目的
　2．企業経営と人材開発
　3．能力の3階層モデル
　4．人材開発の方法
第2節　キャリア発達
　1．キャリアとは
　2．キャリア発達関連理論・アプローチ
　3．キャリアをデザインする
　4．キャリア研究の視点の変化
第3節　人材開発施策とキャリア発達
　1．人の発達に合わせて実施される階層別研修
　2．キャリア発達の機会となる昇進昇格試験
　3．部下育成計画の策定と指導の実践
　4．コミュニケーション・ツールとしての目標管理制度
　5．主体性を尊重し推奨する各種制度


第6章　職場の人間関係と人間関係管理

第1節　組織の人間関係と現状
第2節　チームの人間関係とコミュニケーション
第3節　チームにおける人間関係の2側面と特徴
　1．タテの関係性とLMX理論
　2．ヨコの関係性
　3．関係性の広がり：ネットワーク
第4節　人間関係管理
　1．「組織」による支援や取り組み
　2．「上司」の役割
　3．関係性の構築
　4．「部下」の役割


第7章　仕事の意味と快適な仕事：well-being とディーセントワーク

第1節　働く人々のニーズ
　1．調査結果に見る働く人々のニーズ
　2．人間観の変遷と仕事の意味
第2節　職務満足感
第3節　快適な職場：well-beingとディーセントワーク
　1．快適な仕事づくり：職務設計と人間性疎外
　2．快適性の意味
　3．QWLとディーセントワークへの展開


第8章　人事心理学と法制度

第1節　長時間労働と法：いわゆる過労死問題
　1．過労死問題の提起
　2．法制度と過労死
　3．人事心理学との関連
第2節　人事考課における法と人事心理学
　1．裁判例に見る人事考課
　2．人事考課の法的分析
　3．手続き的公正と人事考課
第3節　労働時間法制と人事心理学
　1．労働時間法制の考え方
　2．労働基準法の改正：変形労働時間制とみなし労働時間制
　3．労働時間の裁量と人事心理学
　4．高度プロフェッショナル制度
第4節　ハラスメントと法制度
　1．セクシュアルハラスメント
　2．パワーハラスメント
　3．その他の「ハラスメント」
第5節　個別労働紛争解決と人事心理学
　1．個労紛法の概要
　2．あっせんに至る手続き
　3．あっせんの実際
　4．あっせんの展開：ラポールの形成
　5．「自主的解決」への示唆

文　献
索　引