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行列のできる児童相談所 井上 景(著) - 北大路書房
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詳細画像 0

行列のできる児童相談所 子ども虐待を人任せにしない社会と行動のために

発行:北大路書房
四六判
304ページ
並製
定価 2,300円+税
ISBN
978-4-7628-3084-6
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年11月20日
書店発売日
登録日
2019年9月19日
最終更新日
2020年3月5日
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書評掲載情報

2020-04-05 神戸新聞  朝刊  2020年4月5日
評者: 藤井伸哉 氏(神戸新聞報道部)
2020-03-17 月刊学校教育相談    2020年04月号
2020-02-29 図書新聞    3438号(2020年3月7日)
評者: 石川時子 氏(関東学院大学社会学部准教授)
2020-02-02 産經新聞    朝刊
評者: 犬山紙子氏(エッセイスト)
2020-02-02 産經新聞  朝刊
評者: 犬山紙子(エッセイスト)

重版情報

3刷 出来予定日: 2020-04-01
2刷 出来予定日: 2019-12-04
2020年2月2日付産経新聞におきまして,エッセイストの犬山紙子氏にご書評いただきました。「『知る』が『守る』の第一歩」

紹介

児童相談所は閉鎖的な機関であるため,一般市民から理解されにくい。現職の公務員が実情を語るのも相当ハードルが高い。本書では,10数年にわたって児童福祉司ならびに一時保護所の児童指導員をしてきた著者が,専門家が書かない,書けない児童相談所の「裏側」をつぶさに描き出し,子ども虐待という問題の本質に迫る。

【メディア紹介】
2020年2月2日付産経新聞におきまして,
エッセイストの犬山紙子氏にご書評いただきました。

「知る」が「守る」の第一歩

……私たちにできること、それはまず「知ること」だ。知れば何が問題で、何を変えるべきかが見えてくる。……児童虐待や児相に関する情報は、一般に知られていないことも多い。例えば、通報された後の児相の動き。多くの人は異変を感じても「思い過ごしであの家族をバラバラにさせてしまったらどうしよう」と躊躇してしまうが、通報後にどんな手順で対処されるのかを知れば、「子供を守るため」に通報できる。
……実態を知らないと、「子どもを守りたい」という気持ちは同じでも、その思いが明後日の方向に使われることもある。その一つが虐待のニュースがあると必ず起きる児相パッシング。そうなると児相にクレーム電話が相次ぎ、ただでさえ人手不足なのに、子供を守るための時間がクレーム処理にとられてしまう。
……もう悲しい思いをする子供を見たくない、そう思う方はぜひ本書を読んでほしい。何をしても無駄だという絶望から抜け出せるはずだ。私たちが動けばこの状況を変えられる―そして子供を守り育てるのは、全ての大人の責任だと思うのだ。

【主な目次】
第1章 児童相談所の行列のもと
第2章 警察官の行列
第3章 支援と介入にならぶ人
第4章 裁判・マスコミの行列とクリスマスイヴの児童虐待死事案
第5章 児童相談所一時保護所の行列
第6章 里親を希望する人の行列
第7章 行列のできない児童相談所づくり

目次

はじめに

第1章 児童相談所の行列のもと
 まず知っておきたい児童相談所
 はじめての児童虐待通告
 行列のもとになる児童虐待の現状
 通告の風が嵐となり台風となる児童相談所の現状
 徹底抗戦の対応
 鳴り続ける児童相談所の電話
 日本一の児童虐待のまち大阪
 全国の児童相談所の相談受付
 人手不足のわけ
 児童福祉司の実務の専門性
 Column 1 児童相談所と商売繁盛の神様

第2章 警察官の行列
 児童虐待通告のランキング
 警察との連携
 虐待情報の全件共有がもたらすもの
 心理的虐待が増えたわけ
 児童虐待と犯罪
 虐待を隠す保護者の行列
 児童相談所の福祉警察化
 Column 2 児童虐待=逮捕?

第3章 支援と介入にならぶ人
 支援と介入
 介入は支援の始まり
 社会福祉分野にみる支援の歴史
 児童虐待対応における支援と介入
 非行対応における支援と介入
 児童相談所の支援と介入の視点
 支援と介入の機能分化(離)
 児童福祉司の経験者として支援を考える
 Column 3  「上の者を出せ!」

第4章 裁判・マスコミの行列とクリスマスイヴの児童虐待死事案
 クリスマスイヴの児童虐待死事案
 児童虐待の裁判傍聴の行列
 クリスマスイヴの児童虐待を読み解く
 マスコミの行列
 児童福祉の法律改正の行列
 Column 4 高い塀の中での束の間の休息

第5章 児童相談所一時保護所の行列
 一時保護所にならんだ子どもたち
 混雑する一時保護所のランキング
 混雑する子どもの入所施設
 一時保護ガイドラインの示すもの
 一時保護所の子どもたちの行列
 一時保護所の子どもたち
 児童虐待通告のあと
 Column 5  拉致と一時保護

第6章 里親を希望する人の行列
 里親委託が増えないわけ
 里親委託率の地域差
 里親さんの行列をのぞむ
 里親さんとの思い出
 Column 6 一期一会の遠方の日帰り出張

第7章 行列のできない児童相談所づくり
 中核市の児童相談所が増えないわけ
 施設コンフリクト
 児童相談所設置の現状と必要性
 児童相談所設置にかかるお金の問題と動向  
 中核市等人口規模の4類型と地域差  
 中核市等児童相談所の設置課題の構造  
 児童相談所設置に関する基幹的課題  
 4人の首長が語る「わがまちの子どもは、わがまちが護る」  
 Column 7 二足の草鞋から学ぶ  

おわりに

資料編   
 児童福祉法/児童虐待防止法/民法/用語集
索 引

著者プロフィール

井上 景  (イノウエ タカシ)  (

井上 景(いのうえ たかし)
京都府出身
龍谷大学大学院社会学研究科修士課程修了 
修士(社会福祉学)、社会福祉士
金沢市役所職員として児童相談所開設準備室、金沢市こども総合相談センター(児童相談所)、大阪府庁職員として大阪府子ども家庭センター(児童相談所・一時保護所)の児童福祉司・児童指導員、甲南女子大学総合子ども学科講師を経て、現在、西日本こども研修センターあかし 研修企画専門員。
〔主要業績〕
「中核市等児童相談所設置における課題:奈良市の児童相談所設置準備にみる課題」甲南女子大学研究紀要Ⅰ(第55号)2019年
「児童福祉司養成に必要な実務の専門性とスキル:児童相談所スーパーバイザーの視点」金沢星稜大学人間科学研究(第11巻第2号)2018年

上記内容は本書刊行時のものです。