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子ども学がひらく子どもの未来
子どもを学び,子どもに学び,子どもと学ぶ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年3月20日
- 書店発売日
- 2019年3月27日
- 登録日
- 2019年2月14日
- 最終更新日
- 2019年3月26日
紹介
「子ども学」とは,自然科学・人文科学を横断し,学際的に子どもを捉える学問である。本書では,歴史・哲学/教育学・保育学/心理学/福祉学/保健・医療の5つの領域毎に,研究者たちが3つの重要テーマを選び,考察する。初学者にとっては,研究することを疑似体験しつつ,子どもの「育ちの広がり」を知ることができる絶好の入門書。
【主なもくじ】
●I部 子どもと歴史・海外の子ども
第1章 子どもの生活史と教育史
第2章 ドイツ新教育における「子どもから(vom Kinde aus)」の教育
第3章 W・クラフキのダイナミックな能力概念の検討─ドイツにおけるコンピテンシー以前の能力論─
●II部 子どもと教育・保育
第1章 遊びを通して育つ子ども
第2章 子どもの気質(行動様式)と保育─トマスとチェスの概念からの検討─
第3章 就学前の教育・保育における子どもの育ちと保育者─人間関係に視点を当てて─
●III部 子どもと心理
第1章 子どもとメディア
第2章 乳幼児期の社会性の発達
第3章 つながりから考える子どものトラウマ
●IV部 子どもと福祉
第1章 子どもの当事者性と発達支援─子どもの貧困を中心に─
第2章 児童福祉の変遷と支援
第3章 社会福祉にみる支援と介入
●V部 子どもと医療
第1章 子ども学と子ども虐待
第2章 現在およびこれからの小児医療の課題
第3章 だれひとり取り残さない小児保健
目次
まえがき
Ⅰ部 子どもと歴史・海外の子ども
第1章 子どもの生活史と教育史
はじめに
第1節 伝統社会における子どもの生活と教育
第2節 近代学校教育の発足と子どもの生活
第3節 戦間期の教育と子ども生活
第2章 ドイツ新教育における「子どもから(vom Kinde aus)」の教育
はじめに
第1節 子どもと教師の対話的関係の構築
第2節 子どもを主体とするカリキュラム構想
第3節 対話的な学びにおける教師の役割
おわりに
第3章 W・クラフキのダイナミックな能力概念の検討─ドイツにおけるコンピテンシー以前の能力論─
はじめに
第1節 クラフキの「ダイナミックな学力」定義
第2節 ドイツ語圏の評価における問題群:インゲンカンプによる能力の定義とともに
第3節 新しい学習文化と評価論の展開:クラフキの影響
第4節 ダイナミックな能力概念に対する批判
第5節 クラフキの能力概念の意義
おわりに
Ⅱ部 子どもと教育・保育
第1章 遊びを通して育つ子ども
はじめに
第1節 子どもの遊びと子どもらしさ
第2節 子どもの遊びを育む保育環境
第3節 子どもの発達における遊びの重要性
おわりに
第2章 子どもの気質(行動様式)と保育─トマスとチェスの概念からの検討─
はじめに
第1節 子どもの気質(行動様式)とは
第2節 トマスとチェスの気質研究とその他の先行研究
第3節 子どもの気質(行動様式)から保育への提言
第3章 就学前の教育・保育における子どもの育ちと保育者─人間関係に視点を当てて─
はじめに
第1節 就学前保育施設の中での子どもの生活
第2節 乳児保育での保育者と子どもの関わり
第3節 子どもの育ちを促す保育者の専門性
おわりに
Ⅲ部 子どもと心理
第1章 子どもとメディア
はじめに
第1節 子どもをとりまくメディア環境の変化
第2節 メディアが与える心理的影響
第3節 豊かなメディア環境の構築に向けて
おわりに
第2章 乳幼児期の社会性の発達
第1節 愛着関係の成立
第2節 友だちや保育者との関わり
第3節 乳・幼児期の対人関係と社会的適応
第3章 つながりから考える子どものトラウマ
はじめに
第1節 つながりはいかに育まれるか
第2節 つながりの断絶
第3節 トラウマ・インフォームドな環境がつくる子どもの安全・安心
おわりに
Ⅳ部 子どもと福祉
第1章 子どもの当事者性と発達支援─子どもの貧困を中心に─
はじめに
第1節 歴史に見る子どもの当事者性
第2節 格差社会と子どもの発達
第3節 社会的相続を見据えた子どもの発達支援
おわりに
第2章 児童福祉の変遷と支援
はじめに
第1節 社会的養護の動向
第2節 児童相談所改革
第3節 代替養育を必要とする子どもの支援
おわりに
第3章 社会福祉にみる支援と介入
はじめに
第1節 子ども福祉における支援と介入
第2節 児童相談所の子どもの支援と介入
第3節 一時保護所の子どもの支援と指導
おわりに
Ⅴ部 子どもと医療
第1章 子ども学と子ども虐待
はじめに
第1節 子ども虐待の理解
第2節 子ども虐待と医療
第3節 子ども学と子ども虐待:子どもに関わる職業人へ
第2章 現在およびこれからの小児医療の課題
はじめに
第1節 子どもの疾病構造の変化
第2節 現在の子どもの医療における課題
第3節 これからの子どもの医療にもとめられること
おわりに
第3章 だれひとり取り残さない小児保健
第1節 グローバルな潮流:持続可能な開発目標の理念
第2節 戦後日本の小児保健:輝かしい成果と未来への課題
第3節 小児保健の未来:世界に広がり,世界から学ぶ母子手帳
索引
前書きなど
◆執筆者一覧(執筆順)
*稲垣 由子 (甲南女子大学人間科学部総合子ども学科 教授):まえがき,V部第1章
*内藤 由佳子(甲南女子大学人間科学部総合こども学科 教授):I部第2章
*上田 淑子 (甲南女子大学人間科学部総合子ども学科 教授):II部第3章
軽部 勝一郎(甲南女子大学人間科学部総合子ども学科 准教授):I部第1章
伊藤 実歩子(立教大学文学部教育学科 教授):I部第3章
松井 愛奈 (甲南女子大学人間科学部総合子ども学科 准教授): II部第1章
戸松 玲子 (大阪青山大学健康科学部子ども教育学科 教授): II部第2章
森 津太子 (放送大学教養学部教養学科心理と教育コース 教授): III部第1章
畠山 美穂 (甲南女子大学人間科学部心理学科 准教授): III部第2章
酒井 佐枝子(大阪大学大学院連合小児発達学研究科小児発達学専攻 准教授): III部第3章
伊藤 篤 (甲南女子大学人間科学部総合子ども学科 教授): IV部第1章
川並 利治 (金沢星稜大学人間科学部こども学科 教授): IV部第2章
井上 景 (甲南女子大学人間科学部総合子ども学科 講師): IV部第3章
八木 麻理子(社会福祉法人芳友にこにこハウス医療福祉センター 診療部長): V部第2章
中村 安秀 (甲南女子大学看護リハビリテーション学部看護学科 教授): V部第3章
上記内容は本書刊行時のものです。