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公認心理師標準テキスト 心理学的支援法 杉原 保史(編著) - 北大路書房
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公認心理師標準テキスト 心理学的支援法

発行:北大路書房
A5判
308ページ
並製
定価 2,700円+税
ISBN
978-4-7628-3056-3
Cコード
C3011
専門 単行本 心理(学)
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年3月20日
発売予定日
登録日
2019年2月8日
最終更新日
2019年3月12日
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紹介

心理学的支援の現在は,多種多様な学派によって構成されている。本書は,特定の学派に閉じこもらずバランスよく学ぶことを推奨し,各学派の理論と技法に作用する普遍的な治療原理を理解できるよう配慮。並列的な解説に留めず,有機的・立体的な学びを目指す。公認心理師のカリキュラム「心理学的支援法」に対応した教科書。

【主な目次】
第1章 心理学的支援とは
●第1部 心理療法の諸学派
第2章 心理力動論
第3章 行動論
第4章 システム論
●第2部 支援者に求められるあり方
第5章 心理学的支援における価値と倫理
第6章 援助的コミュニケーションのスキル
●第3部 心理学的支援の多様な技術
第7章 気づきを促進する
第8章 新しい体験を提供する
第9章 より適応的な行動の学習を促進する
第10章 関係者のシステムに働きかける支援のあり方
●第4部 心理学的支援の多様なモード
第11章 プレイセラピー
第12章 グループセラピー
●第5部 コミュニティへの支援
第13章 地域支援の意義
第14章 訪問による支援
第15章 心の健康教育

目次

まえがき

第1章 心理学的支援とは
1節 心理学的支援の定義
2節 心理学的支援における学派
3節 学派とのつきあい方
 1. 最強の学派を学ぶ?
 2. 好みの学派を学ぶ?
 3. 多様な学派をバランスよく学ぶ
4節 学派を超えて共通する治療要因
 1. フランクによる共通要因の研究
 2. 治療同盟
5節 クライエントに合わせた技法の選択
 1. 特定の診断に対するエビデンスを考慮する
 2. 対象者の価値観や文化的背景を考慮する
 3. 対象者の人格特徴に適合させる
 4. 対象者の変化のステージに適合させる
 5. その他
6節 心理学的支援の限界


第1部 心理療法の諸学派

第2章 心理力動論
1節 心理力動論の歴史
2節 心理力動論の特徴
 1.無意識の心の働き
 2.人格要因の注目と人格変容という目標
 3.洞察に向けた対話
 4.転移・逆転移への注目
3節 心理力動論の主要概念
 1.欲求(need)
 2.超自我(super-ego)
 3.自我(ego)
 4.防衛と人格のパターン
 5.対象
 6.対人関係
 7.自己
4節 心理力動論的支援の実際
 1.設定
 2.初期面接
 3.心理療法過程における話し合いの進め方
 4.転移・逆転移の扱い方
 5.ワークスルーと関係の質の変化
5節 児童,青年に対するアプローチ
 1.児童や青年に対するアプローチ
 2.親のガイダンスについて
6節 力動的心理療法の限界
 1.精神障害に対する配慮
 2.心的外傷ならびに環境上のストレスに対する配慮

第3章 行動論
1節 学習
2節 ピーターの事例
3節 行動論に基づく多様な支援法:ピーターの事例から
4節 行動論に基づく支援法の歴史
5節 行動論に基づく支援の要点

第4章 システム論
1節 原因と結果というものの見方・考え方
2節 システム論のものの見方・考え方
 1.システム(system)とは
 2.対象を環境との関係を考慮して理解する
 3.閉鎖システム(closed system)と開放システム(open system)
 4.直線的因果律と円環的因果律
 5.階層性(hierarchy)
3節 生物体システムの3属性
 1.構造
 2.機能
 3.発達(歴史)
4節 システム論の有効性と課題
 1.原因追及や犯人捜し・悪者探しをしない
 2.症状や問題を抱えた本人が来談しない場合
 3.システム論を取り入れた心理療法の効果
 4.統合的アプローチへの貢献
 5.浮気と暴力・虐待の問題:直線的因果律による理解と介入の必要性
 6.ジェンダー・バイアスの問題


第2部 支援者に求められるあり方

第5章 心理学的支援における価値と倫理
1節 心理学的支援と価値
 1.心理学的支援は何を目指して行われるのか?
 2.クライエントの自己決定とセラピストの中立的姿勢
 3.価値判断と受容的態度
2節 職業倫理
 1.職業倫理の実用的な側面
 2.職業倫理と法
 3.命令倫理と理想追求倫理
 4.倫理的に健全な実践のためのルール
3節 倫理的な意志決定のプロセス
 1.倫理的判断が問われる場面
 2.倫理的に疑問を感じる場面での判断過程
4節 倫理的に健全な実践と臨床的に効果的な実践

第6章 援助的コミュニケーションのスキル
1節 援助的コミュニケーションとは
 1.援助はすべてコミュニケーションの中で
 2.クライエントがはじめて来た場面を想像してみよう
2節 非言語的なコミュニケーション
 1.波長合わせ(ペーシング,チューニング)
 2.瞬間瞬間のトラッキング
 3.意図的ズラし
 4.スローダウン
3節 イメージや物を媒介としたコミュニケーション:分析的第三者から,イメージ療法まで
4節 危機的関係におけるコミュニケーション:セラピーの山場を越える
 1.セラピーに「危機」はつきもの
 2.転移・逆転移をふまえたコミュニケーション
 3.心理療法の中断と失敗に至るコミュニケーション:負の相補性
 4.具体的対応モデル:クライエントの怒りや性愛的感情表出にどう対応するか
5節 まとめ


第3部 心理学的支援の多様な技術

第7章 気づきを促進する
1節 力動的心理療法における気づき
2節 技法1:葛藤を明確化する
3節 技法2:支持と直面のバランスをとる
4節 技法3:面接場面で起こっていることをフィードバック
5節 技法4:セラピストの自己開示
 1.セラピストの内的体験をクライエントに開示する
 2. 自己開示技法の留意点
6節 セラピスト自身の気づきを高めるためのトレーニング法
 1.五感を使って面接の録音記録を振り返る
 2.スーパービジョンを録音する
7節 洞察は対象喪失である

第8章 新しい体験を提供する
1節 新しい体験をすること
2節 支援者との関係の中で新しい体験をする:修正感情体験
3節 新しい体験を促す個別具体的な介入技法
 1.主語をつけた現在形で表現をするワーク
 2.個人内の葛藤を対話させるエンプティ・チェアの技法
 3.未完了の体験のワーク
 4.身体を使ったワーク
 5.夢を素材にした体験的ワーク
 6.課題場面のシミュレーション
 7.ホームワークを活用した実生活での新しい体験の獲得
4節 まとめ

第9章 より適応的な行動の学習を促進する
1節 はじめに
2節 行動論的に見た心理支援
 1.行動論的なアセスメント
 2.行動療法の介入の実際
 3.事例の解説と介入の留意点
3節 認知論的に見た心理支援
 1.セッションの進め方(構造化)
 2.認知的アセスメント
 3.介入技法
 4.認知療法による介入の実際
 5.事例の解説と介入の留意点
4節 行動と認知の支援について振り返る

第10章 関係者のシステムに働きかける支援のあり方
1節 はじめに
2節 関係者を支援の対象とする必要性
3節 関係者を含んだ支援形式のいろいろ
4節 関係者の人間関係をシステムとして捉え支援する(システムズアプローチ)
 1.システムを見立てる3つの切り口(3属性)
 2. 一部は全体に影響し,そしてまた一部に影響する 
 3.システムの見立てとジョイニング
 4.内容(content)と文脈(context)
 5.システムズアプローチの実際
5節 解決を構築する(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)
6節 ストーリーの書き換えを支援する(ナラティヴ・セラピー)
7節 おわりに


第4部 心理学的支援の多様なモード

第11章 プレイセラピー
1節 はじめに
 1.大人の心理治療と子どもの心理治療の違い
 2.遊戯療法の適用年齢
 3.子どもの心理的不適応の特徴と遊戯療法の位置づけ
2節 遊戯療法の理論と歴史
 1.遊ぶことの治療的意味
 2.遊戯療法の歴史
3節 遊戯療法の実際
 1.遊戯療法の方法
 2.その他の遊戯療法
 3.遊戯療法の事例
 4.はじめて遊戯療法を行う場合の心がけ
 5.親から「なぜ遊ぶことが治療になるのですか」と聞かれたら
 6.思春期への対応

第12章 グループセラピー
1節 グループセラピーとは何か
 1.はじめに
 2.様々なグループセラピー
 3.グループサイコセラピーの変化の原理
2節 枠組みを作る:グループセラピーを始めるために
 1.グループを作る
 2.メンバーの選定と導入
3節 グループセラピーの技法
 1.グループセラピストの役割
 2.グループの発達
 3.グループのプロセス
 4.対象群による技法の修正
4節 グループセラピーの可能性と課題:終わりに


第5部 コミュニティへの支援

第13章 地域支援の意義
1節 コミュニティ心理学誕生の背景要因
2節 伝統的心理学的支援がもつ2つの制約
 1.支援が必要な人すべてに支援を提供できない
 2.支援の開始は早くない
3節 地域支援が重視する考え
 1.心理学的支援の利用しやすさと多様性
 2.予防の重視
 3.人が本来もっている強さとコンピテンスの重視
 4.環境要因の重視
 5.エンパワメント
 6.コミュニティ感覚
4節 地域支援の方法
 1.心理学的支援につなげること
 2.利用しやすい心理学的支援の提供体制
 3.ニーズに合った多様な心理学的支援方法の用意
 4.環境に働きかける
5節 地域支援の意義のまとめ

第14章 訪問による支援
1節 はじめに
2節 訪問による心理支援の心得
 1.訪問による支援の治療構造と心理師自身を守る枠組みについて
 2.訪問に行く際の心理師としての心構え
 3.多職種連携と守秘義務
3節 学校カウンセリングにおける訪問支援
 1.事例学習の素材:中学1年生の太郎君
 2.スクールカウンセラーの訪問支援の実際
4節 精神科医療領域における訪問カウンセリング
 1.事例学習の素材:24歳の花子さん
 2.病院臨床における訪問支援の役割
5節 保健分野における訪問相談
 1.事例学習の素材:23歳の愛さん
 2.保健領域における訪問の役割
6節 緊急事態における訪問相談
 1.事例学習の素材:33歳の五郎さん
 2.緊急支援の実際
7節 様々な訪問カウンセリングの可能性

第15章 心の健康教育
1節 はじめに
2節 心の健康,心の不健康とは
 1.常と異なること(異常)を排除する心理
 2.「心の病」の体験記録
3節 心理教育という支援
 1.心理教育とは
 2.教育領域で発展した心理教育プログラム
 3.医学・精神保健学領域で発展した心理教育プログラム
 4.二領域における心理教育プログラムの共通点
 5.心理教育アプローチの展望
4節 あらためて心の健康とは
 1.「心の健康」の定義から
 2.心の健康の具体的領域
5節 おわりに

column
no.1 保健医療分野の現場から
no.2 福祉分野の現場から
no.3 教育分野の現場から
no.4 司法・犯罪分野の現場から
no.5 産業・労働分野の現場から
no.6 心理的アセスメント現場から

引用文献
索  引

前書きなど

【執筆者一覧】
杉原 保史:第1章,第5章 ●編者
川畑 直人:第2章
大河内 浩人:第3章
野末 武義:第4章
福島 哲夫:第6章 ●編者
遠藤 裕乃:第7章
細越 寬樹:第8章
東 斉彰:第9章 ●編者
坂本 真佐哉:第10章
加藤 敬:第11章
西村 馨:第12章
丹羽 郁夫:第13章
東 千冬:第14章
平木 典子:第15章
渡辺 克徳:column1
遊佐 ちひろ:column2
塩崎 尚美:column3
辻 啓之:column4
松本 桂樹:column5
高田 夏子:column6

上記内容は本書刊行時のものです。