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メタ認知で〈学ぶ力〉を高める 三宮 真智子(著) - 北大路書房
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メタ認知で〈学ぶ力〉を高める 認知心理学が解き明かす効果的学習法

発行:北大路書房
A5判
176ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-7628-3037-2
Cコード
C1011
教養 単行本 心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年9月
書店発売日
登録日
2018年7月20日
最終更新日
2018年8月30日
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書評掲載情報

2018-11-28 教育学術新聞  2018年11月28日号

紹介

自律的な学習者を目指すために重要なキーワードとなる「メタ認知」。第1部ではその概念について,第2部ではよりよい学習法や教授法における科学的根拠について,読み切り形式で平易に解説。生涯学習が求められる現代において,単なるノウハウではなく,臨機応変に活用できる学習方略をあらゆる学習者に提供する。

目次

もくじ


 はじめに


第1部 メタ認知を理解するための20のトピック
Topic 1 認知とは何か,メタとはどういう意味か
Topic 2 メタ認知とは何か
Topic 3 メタ認知的知識とは何か
Topic 4 メタ認知的活動とは何か
Topic 5 メタ認知という言葉が使われるようになった背景
Topic 6 記憶についてのメタ認知(メタ記憶)の発達
Topic 7 理解についてのメタ認知(メタ理解)の発達
Topic 8 「視点取得」とメタ認知
Topic 9 「心の理論」とメタ認知
Topic 10 学習に困難を抱える子どもの支援とメタ認知
Topic 11 協同学習における他者とのやりとりとメタ認知
Topic 12 学習における加齢の影響とメタ認知
Topic 13 メタ認知が働かなくなる場合
Topic 14 「不明確な問題」が要求するメタ認知
Topic 15 メタ認知を司る脳の部位
Topic 16 自己調整学習とメタ認知
Topic 17 頭のよさ(知能)とメタ認知 
Topic 18 意欲(動機づけ)とメタ認知
Topic 19 感情とメタ認知
Topic 20 メタ認知の問題点・留意点


第2部 メタ認知的知識を学習と教育に活かす 
Section 1 意識・注意・知覚編
〇睡眠をとることが頭の働きをよくする
〇睡眠中にも学習は進む
〇意識せずに学習できることがある
〇学習やテストに適した緊張感(覚醒レベル)がある
〇カフェインの覚醒効果を濫用することは危険
〇音楽で覚醒レベルをコントロールできる
〇注意を向けなければ,見れども見えず聞けども聞こえず
〇頭を休めている間に解決策がひらめく
〇努力せずに長時間,没頭できる状態がある
〇ノートの情報をグループ化しておくとすばやく関連づけられる
〇アンダーラインの活用で重要な点が一目でわかる

Section 2 知識獲得・理解編
〇一度に記憶できる範囲は限られている
〇最初と最後に学習したことは忘れにくい
〇情報を目立たせると記憶に残りやすくなる
〇知識はネットワークの形で蓄えられている
〇覚えたい内容に対して深いレベルの処理をすると忘れにくい
〇自分に関連づけると覚えやすい(精緻化1)
〇自分で考えたことや自分で選んだことは覚えやすい(精緻化2)
〇テキストの内容をイラストで表すと覚えやすい(精緻化3)
〇語呂合わせをすると数字を覚えやすい(精緻化4)
〇バラバラの記号や単語などはストーリーにすると覚えやすい(精緻化5)
〇環境手がかりを利用すると覚えたことを思い出しやすい
〇視覚情報を言語化すると記憶が歪む場合がある
〇コンセプトマップを描くことが理解・記憶を促す
〇これから学ぶ内容のテーマや要約を先に見ておくと理解しやすくなる
〇テキスト学習には,「SQ3R法」を取り入れると理解・記憶を促す
〇テキストを読みながら聞かされると理解・記憶が妨げられる場合がある
〇習熟度が低い場合には,パフォーマンスの自己評価はあてにならない
〇テストは記憶の定着を促す

Section 3 思考・判断・問題解決編
〇思い込みが創造的問題解決を妨げる
〇習熟による「慣れ」がよりよい問題解決を妨げることがある
○命題論理では「真か偽か」の判断をまちがえやすい
〇三段論法では結論のもっともらしさに惑わされる
〇事例の思い出しやすさに惑わされる
〇最初に目に飛び込んだ数字に惑わされる
〇「偶然」には気づきにくい
〇仮説は修正されにくい
〇カバーストーリーに惑わされると問題の本質が見えなくなる
〇質問の仕方が答を誘導する
〇代表値の用い方で判断が変わってくる
〇因果推理は短絡的になりやすい
〇アイデアの量と質とは比例する
〇「創造性は特殊な才能」という考えが創造的思考を邪魔する
〇粘り強く考えると,よいアイデアが出る
〇アイデアをどんどん外化することが発想を促す

Section 4 意欲・感情編
〇「この学習は自分に役立つ」ととらえることが意欲を高める
〇「自分にはできる」と考えると,やる気が出る
〇難しすぎず易しすぎない課題には最もやる気が出る
〇外発から内発へと,意欲(動機づけ)には段階がある
〇がんばってもうまくいかないことを何度も経験するとやる気を失う
〇好きで学習していることにご褒美を出されると,逆にやる気がなくなる
〇学習の成果は自分次第であると考えると学習意欲が高まる
〇自分で選べるという感覚がやる気を高める
〇評価ばかりを気にすると学習における新たな挑戦意欲が低下する
〇過度にがんばりすぎると,その後しばらく自制心が働かなくなる
〇自分が学習の主体だと感じれば学習者は能動的になる
〇多少苦手な科目も頻繁に接していると親しみが湧く
〇気分がよいと発想が豊かになる
〇テスト不安はテスト成績を低下させる
○楽観的な気持ちで臨むと学習もうまくいく
〇ネガティブな感情は書き出すことで和らぐ

Section 5 他者との協働・コミュニケーション編
〇他者に教える(説明する)ことは理解を促進する
〇他者との自由なやりとりは創造的思考を促す
〇あいづちとうなずきがアイデアを引き出す
〇他者の考えに触れることが発想力を高める
〇頻繁な発話交替が問題解決のアイデアを出しやすくする
〇個人思考と協同思考をうまく使い分けることが大切
〇討論は複眼的なものの見方を助ける
〇討論でものごとを決める場合,思慮が浅くなることがある
〇討論では同調圧力が生じることがある
〇グループワークで社会的手抜きが生じることがある

Section 6 行動・環境・時間管理編
〇自分で自分を条件づけて学習行動を引き出すことができる
〇他の人が学ぶ様子を見ることは学習行動を促す
〇大変そうな学習も少しずつに分ければ楽にできる
〇とりあえず学習を始めれば,そのまま続けられる
〇作業机や周辺が散らかっていると作業効率が落ちる
〇物理的な学習環境が学習効率を左右する
〇学習計画がうまくいくためには,すべきことと所要時間の可視化が必要
〇環境を変えれば学習行動が変わる


引用文献
索引

上記内容は本書刊行時のものです。