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心理学からみた食べる行動
基礎から臨床までを科学する
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年6月
- 書店発売日
- 2017年6月28日
- 登録日
- 2017年5月19日
- 最終更新日
- 2017年7月6日
書評掲載情報
2018-02-13 | 日本歯科新聞 |
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重版情報
2刷 | 出来予定日: 2021-06-16 |
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人は十分な量のスープを飲んだように‘見える’時,スープを飲み終わる。食行動のコントロールを左右する心理学的メカニズムとは? |
紹介
人は十分な量のスープを飲んだように‘見える’時,スープを飲み終わる。
食行動のコントロールを左右する心理学的メカニズムとは?
私たちはなぜ食べるのか。どうして食べ過ぎてしまうのか。この領域の重要な研究を厳選し,実験の内容や手続きにも踏み込みながら,食行動のコントロールにおける「心理学的メカニズム」を解説する。また,偏食や肥満,糖尿病の問題,摂食障害を取りあげ,科学的な根拠に基づいた食行動の異常の理解とそれに対する介入方法を紹介する。
◆主なもくじ
はじめに
●第Ⅰ部 基礎
第1章 食行動の生理的基礎
第2章 食行動への学習の影響
第3章 食行動のセッション内変動
第4章 食行動と環境要因
第5章 食行動と認知
第6章 食行動と社会的要因
第7章 食行動と態度・感情の要因
第8章 食べ物の購入
第9章 食物渇望
●第Ⅱ部 臨床
第10章 偏食
第11章 肥満とダイエット
第12章 2型の糖尿病
第13章 摂食障害
あとがき~「食べる行動」に関する科学の「来し方,行く末」~
◆執筆者一覧(執筆順)
青山 謙二郎 同志社大学心理学部心理学科 はじめに,第2章,第3章1・2節,第4章,第5章2節,第9章2節
畑 敏道 同志社大学心理学部心理学科 第1章
高木 悠哉 奈良学園大学人間教育学部 第3章3・4節
残華 雅子 同志社大学大学院心理学研究科博士課程 第5章1節
福田 実奈 同志社大学大学院心理学研究科博士課程 第5章3節
山﨑 真理子 鹿児島大学法文学部人文学科 第6章,第8章
山中 祥子 池坊短期大学環境文化学科 第7章
小松 さくら 中央大学研究開発機構 助教 第9章1節・3節・4節
大屋 藍子 神戸学院大学人文学部人間心理学科 第10章1~3節,第12章
武藤 崇 同志社大学心理学部心理学科 第10章4節,第11章1節・5節,第13章,あとがき
万福 尚紀 同志社大学大学院心理学研究科博士課程 第11章2節・3節
目次
はじめに
第Ⅰ部 基礎
第1章 食行動の生理的基礎
1. 摂食を短期的にコントロールする末梢の要因
2. 摂食を長期的にコントロールする末梢の要因
3.中枢による摂食のコントロール
第2章 食行動への学習の影響
1.学習とは何か
2.食事の開始に関する学習の影響
3.食事の終了に関する学習の影響
4.学習による生理的要因の調整
5.好き嫌いの学習
第3章 食行動のセッション内変動
1.食べるペースの変化をどのように記述するか
2.セッション内変動の動物を対象とした実験
3.セッション内変動の人間を対象とした研究
4.人間のセッション内減少を変化させる要因の効果
第4章 食行動と環境要因
1.食器の大きさと形状の要因
2.摂食量の見えが摂食量に及ぼす効果
3.物理的環境と摂食量
4.食べ物の要因
第5章 食行動と認知
1.記憶と摂食量
2.期待と味覚
3.コーヒーとアルコールの認知機能への影響
第6章 食行動と社会的要因
1.食行動におけるモデルの効果
2.抑制的規範説の観点から
3.食行動の社会的促進
第7章 食行動と態度・感情の要因
1.態度の要因
2.感情の要因
第8章 食べ物の購入
1.食と消費者行動
2.食品の購買を左右する諸要因を考える
3.消費者行動研究の実際
第9章 食物渇望
1.食物渇望とは何か
2.動物モデルによる食物渇望の研究
3.人間における食物渇望の研究
4.日本人に特有な食物渇望:ごはん渇望
第Ⅱ部 臨床
第10章 偏食
1.偏食とは何か
2.強化スケジュールと変化抵抗
3.偏食の改善に対する応用行動分析
4.臨床例:自閉スペクトラム症幼児の偏食改善に対する母親への介入
~「食事準備・料理工夫」行動の拡大による効果~
第11章 肥満とダイエット
1.肥満とダイエットの関係
2. マインドフル・イーティングとその効果
3. ゆっくり食べることが摂食量に与える影響に関する研究動向
4.より包括的な「生活全体」に対する視点への転換
5.臨床例:肥満に対するACT(脱ダイエット・プログラム)
第12章 2型の糖尿病
1.2型の糖尿病とは何か
2.2型の糖尿病に対する有効な介入方法(展望)
3.2型の糖尿病に対する行動分析学的病理モデル
4.臨床例:2型の糖尿病に対するACT
第13章 摂食障害
1.摂食障害とは何か
2.摂食障害に対する有効な介入方法
3.摂食障害の治療・援助に対する新たな展開:機能的次元アプローチ
4.臨床例:過食性(むちゃ食い)障害に対するACT
あとがき~「食べる行動」に関する科学の「来し方,行く末」~
上記内容は本書刊行時のものです。