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精神療法における意味の問題
ロゴセラピー 魂の癒し
原書: Die Sinnfrage in der Psychotherapie
- 出版社在庫情報
- 絶版
- 初版年月日
- 2016年10月
- 書店発売日
- 2016年10月26日
- 登録日
- 2016年9月12日
- 最終更新日
- 2024年12月17日
書評掲載情報
2017-01-21 |
図書新聞
3288号/2017年1月28号 評者: 今井伸和 氏(熊本大学教育学部准教授) |
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紹介
生き方を考える哲学と,精神医学的治療手法の融和を成し遂げたロゴ(意味)セラピー。しかし,その意義について実践可能な形での紹介は未だ不十分な状況である。
本書では,「複層的なフランクル像」を求めて,成立史的な面で対照的な二つの大学講義(1977年のザルツブルク大学週間での連続講義と1946年の市民大学での講演),寄稿論文として書かれた「自伝的素描」(1982年),晩年の特別講演(1988年),S.フロイト没後25年にあたってフランクルが寄せた新聞記事(1964年)を収載。
なお,第1章「精神療法における意味の問題」(1977年)は本邦初訳。また,第2章「人生の意味と価値について」(1946年)は,できるだけ原文に忠実な形で訳出を心掛け,『それでも人生にイエスと言う』(春秋社)の新訳の試みでもある(*ただし今回翻訳権を取得した原書の編集では,講演の一部がカットされている)。
さらには,監訳者による解説――ロゴセラピーの治療の特徴,フランクル独自の精神医学用語,DSMとの診断基準比較等について――を付し,日本の精神医学の臨床現場における実践的理解を図る。
目次
フランツ・クロイツァーによる序文
第一章 精神療法における意味の問題
――「一九七七年ザルツブルク大学週間」で行われた三回の講義
第二章 人生の意味と価値について
―― 一九四六年、ウィーン=オッタークリング市民大学で行われた三回の講演
レオポルト・ラングハマーによる序言
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
第三章 自伝的素描
――ルートヴィヒ・J・ポングラーツ編 『自己像にみる精神療法』への寄稿
▼付録 学問と意味の欲求
文献
参考資料 精神分析の非神話化
――精神療法の現状――ジークムント・フロイト没後二十五年にあたって
監訳者あとがきと解説
人名索引
事項索引
上記内容は本書刊行時のものです。