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対人社会心理学の研究レシピ 大坊 郁夫(監修) - 北大路書房
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対人社会心理学の研究レシピ (タイジンシャカイシンリガクノケンキュウレシピ) 実験実習の基礎から研究作法まで (ジッケンジッシュウノキソカラケンキュウサホウマデ)

哲学・宗教
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発行:北大路書房
B5判
336ページ
並製
価格 3,400円+税
ISBN
978-4-7628-2918-5   COPY
ISBN 13
9784762829185   COPY
ISBN 10h
4-7628-2918-8   COPY
ISBN 10
4762829188   COPY
出版者記号
7628   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年2月
書店発売日
登録日
2015年12月28日
最終更新日
2016年2月22日
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紹介

具体的な実験・実習・調査を教える際の指導用マニュアルという性格と,学生の卒業論文や院生の研究展開を構想する際にも参考になるという,2つの性格をもつ研究作法書。社会における個人や対人関係の心理過程についての基本となる研究トレーニングを行い,多様な研究方法をしっかりと身につけるための秘訣が満載。

◆執筆者一覧
大坊郁夫  東京未来大学モチベーション行動科学部 監修,第Ⅴ部Preview,第1章,第18章
谷口淳一  帝塚山大学心理学部 編集,第Ⅰ部Preview,第2章
金政祐司  追手門学院大学心理学部 編集,第Ⅱ部Preview,第6章
木村昌紀  神戸女学院大学人間科学部 編集,第Ⅲ部Preview,第10章
石盛真徳  追手門学院大学経営学部 編集,第Ⅳ部Preview,第15章
太幡直也  愛知学院大学総合政策学部 第3章
上出寛子  東北大学電気通信研究所 第4章,第16章
小林知博  神戸女学院大学人間科学部 第5章
日向野智子 東京未来大学こども心理学部 第7章
栗林克匡  北星学園大学社会福祉学部 第8章
五十嵐 祐 名古屋大学大学院教育発達科学研究科 第9章
横山ひとみ 東京農工大学大学院工学研究院 第11章
吉澤寛之  岐阜大学大学院教育学研究科 第12章
磯友輝子  東京未来大学モチベーション行動科学部 第13章
後藤 学  株式会社原子力安全システム研究所 第13章
村山 綾  日本学術振興会・関西学院大学文学部 第14章
毛 新華  神戸学院大学人文学部 第17章
清水裕士  関西学院大学社会学部 第19章
藤原 健  大阪経済大学人間科学部 第20章

目次

目 次


巻頭言
まえがき

第1章 研究するということ
1 対人社会心理学研究の特徴
 1.研究の課題
 2.研究における価値
 3.対象の特徴
 4.研究の社会性
2 研究展開の段階
 1.関心をもつ
 2.推測する
 3.設計する
 4.仮説を立てる
 5.研究法を選ぶ
 6.データを得る
 7.分析する
 8.成果を発表する


■第Ⅰ部 自己を捉える
 Preview:自己の研究

第2章 対人的自己:自己呈示を測定する
1 自己呈示の研究
 1.自己呈示とは
 2.自己呈示をどのように測定するのか?
 3.どのような自己呈示をするかに影響する要因
 4.自己呈示のジレンマ状況
 5.どういうときに自己呈示するのか?
 6.自己呈示の個人差
2 将来の相互作用の期待が自己呈示に与える影響を調べる実験(実習)
 1.実験の目的
 2.実験の準備と実施方法
 3.結果の整理
 4.考察の視点

第3章 自己への注意
1 導 入
2 実習(研究)方法
 1.方法の概要
 2.実施方法
 3.結果
 4.先行研究の結果
 5.考察

第4章 自己とwell-being
1 問題設定
2 方法の概要
 1.実験の流れ
 2.実習課題の方法
 3.分析
 4.考察課題

第5章 自己概念と自己評価:自己評価をさまざまな側面から検討する
1 導 入:問題設定
 1.自己概念
 2.自己評価
 3.自己高揚傾向・幸福感の文化差
 4.文化的自己観
 5.自己意識
2 実 習
 1.方法の概要
 2.パターンの選択と質問紙に入れる項目
 3.実施方法
 4.結果の分析
 5.考察の視点


■第Ⅱ部 関係する人々
 Preview:対人関係の研究

第6章 親密な対人関係の測定
1 親密な対人関係を捉えるために
 1.親密な対人関係をどう捉えるか
 2.友人と恋人への「好き」は異なるのか
 3.激しい愛と穏やかな愛
 4.愛の三角理論
 5.愛の3要素と他の親密な関係の特質との関連
2 愛の3要素と親密な異性関係の特質との関連についての調査(実習)
 1.調査目的
 2.質問紙の構成と実施方法
 3.データの分析と結果の整理
 4.考察

第7章 友人関係の測定:友人関係への自己開示における理想と現実のズレが苦手意識に及ぼす影響
1 友人関係の研究
 1.青年期にとっての友人関係
 2.友人関係の親密化にかかわる自己開示
 3.親密な友人関係の分類
 4.現代青年における自己開示の傾向
 5.現代青年における友人関係の特徴
 6.本実習の目的
2 実 習
 1.調査票の構成
 2.調査実施とその注意点
 3.分析手順と結果の読み取り
 4.考察

第8章 親密な関係の成立:大学生の恋愛における告白
1 恋愛における告白の研究
 1.告白とは
 2.告白の状況
 3.告白の効果
 4.告白の成否
 5.告白の個人差
2 恋愛における告白に関する調査(実習)
 1.調査の目的
 2.質問紙の作成と実施方法
 3.結果の整理
 4.SPSSによる分析手順の例
 5.考察の視点

第9章 オンラインとオフラインの対人関係
1 社会関係資本としての社会的ネットワーク
 1.オンラインとオフラインの対人関係
 2.社会関係資本論
 3.オンラインとオフラインの社会的ネットワークと社会関係資本
2 社会関係資本としての社会的ネットワークと自尊心との関連(実習)
 1.調査目的
 2.質問紙の構成と実施方法
 3.データの分析と結果の整理
 4.考察


■第Ⅲ部 コミュニケーション
 Preview:対人コミュニケーションの研究

第10章 対人コミュニケーション・チャネルの理解
1 対人コミュニケーション・チャネル
 1.対人コミュニケーション・チャネルとは何か
 2.聞き手の反応が話し手に及ぼす影響
2 聞き手の豊かな反応が話し手に及ぼす影響を調べる実験(実習)
 1.実習概要
 2.仮説
 3.方法
 4.結果の整理
 5.SPSSによる分析手順例
 6.考察

第11章 メッセージを伝える:記号化と解読
1 メッセージの送受信
 1.メッセージの記号化と解読
 2.説得における対人コミュニケーション・チャネルの役割
 3.非言語的コミュニケーションの効果
2 非言語的コミュニケーションが対人印象,態度変化に及ぼす影響を調べる提示実験(実習)
 1.実験の目的
 2.実験前に行うこと
 3.事前調査
 4.本実験
 5.結果の整理
 6.考察の視点

第12章 向社会的行動
1 向社会的行動の研究
 1.向社会的行動とは
 2.向社会的行動が生じる過程
 3.向社会的行動の規定因
 4.向社会的行動の規定因の整理
 5.向社会的行動と社会的迷惑行為との関連
2 向社会的行動と社会的迷惑行為における合意性推定を調べる調査(実習)
 1.調査の目的
 2.調査の準備と実施方法
 3.データの分析と結果の整理
 4.考察の視点

第13章 社会的スキル・トレーニング
1 社会的スキル・トレーニングとは
 1.導入
 2.社会的スキル・トレーニング研究の歴史
2 社会的スキル・トレーニング実習の実施
 1.実習概要(内容と手順)
 2.実習プログラム
 3.社会的スキル・トレーニング実習後のまとめ


■第Ⅳ部 集団と文化
 Preview:集団・文化の研究

第14章 情報共有と集団内葛藤
1 導 入
 1.2種類の集団内葛藤と集団への影響
 2.葛藤への対処行動
 3.関係葛藤に敏感な日本人
 4.葛藤を生じさせうる状況要因:情報の共有化
 5.情報共有を促進するためには
 6.実習:情報共有課題を用いた話し合い
2 実習(研究)方法,実施方法,手順
 1.方法の概要
 2.実習の手続き
 3.結果(結果の求め方,分析法)
 4.考察

第15章 文化とフィールド研究:写真投影法による身近な環境・空間の理解
1 導 入:質的研究としての写真投影法
 1.心理学における質的研究
 2.写真投影法とは
2 実習方法
 1.手続き
 2.考察課題

第16章 表情と文化
1 問題設定
2 実験
 1.実験の流れ
 2.実習課題の方法
 3.分析
 4.考察課題

第17章 文化理解と適応
1 導入
 1.問題設定
 2.異文化トレーニング研究の小史
 3.異文化コミュニケーション能力の測定
 4.本実習の目的
2 実習(研究)方法:実施方法,手順
 1.方法の概要:実験の流れ
 2.実習課題の方法
 3.結果の求め方,分析法
 4.考察


■第Ⅴ部 研究の作法
 Preview:研究の達人になる

第18章 研究の方法と結果を活かす
1 研究方法を活用する
 1.観察法
 2.実験法
 3.調査法
 4.面接法
 5.実践的な研究方法
2 研究成果の表現方法
 1.研究の実施方法
 2.対象者の属性
 3.分析方法
 4.研究実施の倫理問題
 5.論文等記述方法
 6.結果を活かす

第19章 統計パッケージの利用:Rの基礎的な使い方
1 導入
 1.Rのインストール
 2.Rを使う前に
 3.Rの基本操作
2 Rの実践
 1.データを読み込む
 2.データの変換や編集
 3.分析
 4.エディタについて
 5.その他のソフトウェア

第20章 結果を表す,発表する
1 論文・レポート作成における心得
 1.最低限の心得:体裁を整えよう
 2.論理的な文章を書くために
 3.心理学の論文・レポートを書く際のポイント
2 実際に論文・レポートを書くために
 1.文章を作成する
 2.アカデミック・スタイルの表を作る方法
 3.グラフを作成する


引用参考文献
索引
編者あとがき

著者プロフィール

大坊 郁夫  (ダイボウ イクオ)  (監修

大坊郁夫(だいぼう・いくお)

1947年 北海道岩見沢市に生まれる
1973年 北海道大学大学院文学研究科博士課程退学
現 在  東京未来大学学長,同モチベーション行動科学部教授,大阪大学名誉教授
[主著]
『わたしそしてわれわれ ミレニアムバージョン』(編著) 北大路書房 2003年
『しぐさのコミュニケーション――人は親しみをどう伝え合うか』 サイエンス社 1997年
『幸福を目指す対人社会心理学――対人コミュニケーションと対人関係の科学』(編著) ナカニシヤ出版 2012年

谷口 淳一  (タニグチ ジュンイチ)  (

谷口淳一(たにぐち・じゅんいち)
1975年 大阪府豊中市に生まれる
2004年 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学
現 在  帝塚山大学心理学部准教授 博士(人間科学)
[主著・論文]
『幸福を目指す対人社会心理学』(分担執筆) ナカニシヤ出版 2012年
『史上最強よくわかる恋愛心理学』(共著) ナツメ社 2010年
「恋人関係における自己呈示は自己確証的か自己高揚的か」 社会心理学研究,24巻,11-22.2008年

金政 祐司  (カネマサ ユウジ)  (

金政祐司(かねまさ・ゆうじ)
1973年 大阪府羽曳野市に生まれる
2004年 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程退学
現 在  追手門学院大学心理学部教授 博士(人間科学)
[主著・論文]
『他人の心理学』(監修) ナツメ社 2015年
「自己ならびに他者への信念や期待が社会へのイメージならびに将来への時間的展望に及ぼす影響」 社会心理学研究,30巻,108-120.2014年

木村 昌紀  (キムラ マサノリ)  (

木村昌紀(きむら・まさのり)
1978年 大阪府堺市に生まれる
2007年 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了
現 在  神戸女学院大学人間科学部講師 博士(人間科学)
[論文] 
「対人コミュニケーションの観察に基づく親密性の推論」 心理学研究,86巻,91-101.2015年
「関係に対する展望が対人コミュニケーションに及ぼす影響――関係継続の予期と関係継続の意思の観点から」 実験社会心理学研究,51巻,69-78.2012年
「社会的スキルとしての対人コミュニケーション認知メカニズムの検討」 社会心理学研究,26巻,13-24.2010年

石盛 真徳  (イシモリ マサノリ)  (

石盛真徳(いしもり・まさのり)
1973年 岐阜県高山市に生まれる
2001年 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得満期退学
現 在  追手門学院大学経営学部准教授 博士(人間科学)
[主著・論文]
『コミュニティ意識と地域情報化の社会心理学』 ナカニシヤ出版 2010年
「写真による高齢者の地域生活把握の試み――写真-ナラティブ誘出法(PEN-A: Photo Eliciting Narrative Approach)による写真とナラティブの内容分析を中心として」(共著) コミュニティ心理学研究,18巻,42-57.2014年

上記内容は本書刊行時のものです。