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メンタライジング・アプローチ入門 上地 雄一郎 (著) - 北大路書房
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メンタライジング・アプローチ入門 愛着理論を生かす心理療法

発行:北大路書房
A5判
320ページ
並製
価格 3,600円+税
ISBN
978-4-7628-2909-3
Cコード
C3011
専門 単行本 心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2015年11月
書店発売日
登録日
2015年10月2日
最終更新日
2020年2月18日
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重版情報

2刷 出来予定日: 2020-02-28
「メンタライゼーションに基づく治療(MBT)」の創始者ベイトマン,フォナギー両氏,2020年3月来日予定! 

紹介

自分と他者の精神状態を推察する心的行為であるメンタライジング。メンタライジングの視点を心理療法に生かしたい臨床家のために,基礎的知見からそれを用いた介入・応答の実際までを平易に解説。心の理論やナラティヴなどの類似概念との関係についても整理し,関連領域である愛着理論・愛着研究についても詳説。

◆主な目次
推薦のことば
第1章 導入
第2章 メンタライジングとは何か
第3章 臨床のための愛着理論
第4章 メンタライジングの発達
第5章 メンタライジング的応答法
第6章 境界性パーソナリティ障害への対応-MBT入門-
第7章 自己愛の障害への対応モデル-大学生の事例による試論-
付録 母親面接への応用

目次

推薦のことば

第1章 導入
 1.本書のねらい
 2.メンタライジング・アプローチの主要特徴
  (1)愛着理論と精神分析を統合したアプローチです
  (2)「いま・ここ」での交流を重視するアプローチです
  (3)ナラティヴに注目するアプローチです
  (4)汎用的アプローチです
  (5)他の立場の心理療法に上乗せすることができます
 3.本書の概要

第2章 メンタライジングとは何か
 1.メンタライジングの定義
 2.メンタライジング概念の起源と系譜
  (1)精神分析
  (2)心の理論と自閉症研究
  (3)境界性パーソナリティ障害とメンタライゼーション
  (4)愛着の世代間伝達と養育者の内省機能
 3.メンタライジングの特質と次元
  (1)ナラティヴと主体性
  (2)メンタライジングの次元
  (3)メンタライジングの時間軸と範囲
  (4)情動のメンタライジング
 4.類似の概念との比較
  (1)内省機能
  (2)心理-志向性
  (3)メタ認知
  (4)マインドフルネス
  (5)心の理論と関連する概念
  (6)共感
  (7)未構成の経験(D. B. Stern)
 5.まとめ

第3章 臨床のための愛着理論
 1.愛着の定義
  (1)絆としての愛着
  (2)愛着行動と愛着システム
  (3)愛着の発達段階
  (4)愛着と情動調整
  (5)愛着と温かさ・愛情
  (6)愛着という訳語
 2.Bowlbyの立場
  (1)はじめに
  (2)Bowlbyの方法
 3.愛着理論の誕生
  (1)Bowlbyのミッション
  (2)分離体験がもたらすもの
  (3)愛情の絆の一次性
  (4)独自の視点の主張
 4.愛着理論の発展:Ainsworthの貢献
  (1)愛着における安定性とパターン
  (2)愛着パターンと恥
  (3)愛着の安定性に影響するもの:気質と状況
 5.表象モデルの導入:内的作業モデル
 6.その後の愛着研究におけるトピック
  (1)無秩序-無方向型の発見
  (2)成人期の愛着
  (3)愛着の持続性と世代間伝達
  (4)愛着類型化の問題点
 7.まとめ

第4章 メンタライジングの発達
 1.養育者の応答の随伴性および有標性
 2.精神状態を認識する枠組みの発達
  (1)目的論的理解
  (2)精神主義的理解
  (3)表象的理解
 3.愛着とメンタライジングの関連についての実証研究
 4.愛着トラウマとメンタライジングの機能不全
 5.メンタライジングの以前のモード
  (1)心的等価モード(psychic equivalence model)
  (2)ふりをするモード(pretend mode)
  (3)目的論的モード(teleological mode)
 6.まとめ

第5章 メンタライジング的応答法
Ⅰ 基本的な前提と姿勢
 1.メンタライジング・アプローチの特徴と目的
 2.安定した愛着を背景にして面接を進める
 3.メンタライジング的姿勢と無知の姿勢
 4.無意識ではなく意識・前意識を対象にする
 5.現在(いま・ここ)または近い過去を対象にする
 6.情動喚起のレベルを調節する
 7.応答の原則を固定的に捉えない

Ⅱ 応答の指針
 1.面接目標の定めなおし
 2.精神状態の焦点化と探索
 3.メンタライズされていない体験への焦点合わせと自己開示の活用
 4.クライエントのメンタライジング(ナラティヴ)の尊重
 5.精神状態についての随伴的応答と有標的応答
 6.代替的見方の模索と提供
 7.応答における諸注意
  (1)簡潔で的を射た応答を心がけること
  (2)メンタライジングを損なう言い回しに注意すること
  (3)受身的にならず,積極的であること
  (4)バランスを大切にすること
  (5)普通でいて,常識を使用すること
  (6)クライエントに合わせた支持的応答
 8.ふりをするモードでの語りの同定
 9.面接関係の危機(メンタライジング不全)への対応
 10.転移のメンタライジング

Ⅲ まとめ
  メンタライジングを促進するセラピストの介入の特徴
  メンタライジングを衰退させるセラピストの介入の特徴


第6章 境界性パーソナリティ障害への対応-MBT入門-

Ⅰ BPDの成因と治療

 1.BPDの病理と成因
 2.従来の治療と医原性の害
 3.MBTの概要

Ⅱ 査定(アセスメント)の問題

Ⅲ セラピストの姿勢と介入法

 1.セラピストの態度
 2.無知の姿勢
 3.セラピストの心
 4.本来性
 5.基本的介入法
 (1)介入の全般的特徴  / (2)主要な一連の介入法
 6.患者に合わせた介入
 7.自傷行為への対応
 8.セラピストの失敗
 9.逆転移
 10.まとめ


第7章 自己愛の障害への対応モデル-大学生の事例による試論-
 1.自己愛性パーソナリティ障害の概念的系譜
  (1)NPDについてのKernbergの見解
  (2)NPDについてのKohutの見解
  (3)KohutとKernbergの見解における重なり
  (4)NPDの2類型論
 2.自己愛の障害における本質的問題
  (1)自己充足性あるいは愛着回避
  (2)非本来的自己へのこだわり
  (3)自己愛的脆弱性
 3.自己愛の障害に対する心理療法
  (1)自己充足的あり方(愛着回避)への挑戦
  (2)自己愛的脆弱性への対応
  (3)非本来的自己との取り組みと本来的自己の回復
 4.まとめ


付録 母親面接への応用
 1.母親に安心基地を提供すること
 2.母親をメンタライジングに引き込むこと
 3.消極的ではなく,積極的であること
 4.非メンタライジング・モードへの対応
  (1)心的等価モードへの対応
  (2)ふりをするモードへの対応
 5.面接者のメンタライジング不全に気づき,対応すること
 6.メンタライジングのパートナーとしての母親


引用文献
人名索引
事項索引
あとがき

上記内容は本書刊行時のものです。