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学習の支援と教育評価
理論と実践の協同
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年4月
- 書店発売日
- 2013年4月11日
- 登録日
- 2013年3月25日
- 最終更新日
- 2023年2月20日
書評掲載情報
2021-06-12 |
数学教育
7月号 評者: 荒木佳奈 氏 |
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紹介
ティーム・ティーチングの実践研究(「学習支援の課題と実践」「教育評価の課題と実践」)をベースとして,現在の学校現場における学習支援・学習評価のあり方を,研究者と実践者の両者が双方の視点から検討する。そして心理学の研究や理論と,学校現場での実践を,実際にどのようなかたちで結びつけることが出来るかを示す。
目次
はしがき
◆第Ⅰ部 学習の支援◆
第1章 記憶と知識【理論編】
◇1節 記憶の多様性
◇2節 人は何に注意を向けるのか
◇3節 反復練習の問題点
◇4節 記憶の定着を促す学習法
◇5節 認知的スキルの学習
◇6節 ウイリアム・ジェームスの言葉
●コラム1-1 意外と大切な具体例の選択
●コラム1-2 図表を使うときの注意点
●コラム1-3 知識はネットワークになっている
【実践編】
◇7節 児童生徒に身につけさせたい力,知識と技能
◇8節 記憶と知識を加味した教材研究の視点
◇9節 記憶と知識をふまえた指導のあり方
第2章 学習の転移【理論編】
◇1節 学習の転移―その重要さと難しさ
◇2節 転移を促す学習
◇3節 負の転移への対応
●コラム2-1 宿泊体験学習から日常生活への転移
●コラム2-2 数学は理屈か,暗記か?
●コラム2-3 2つの学習観
【実践編】
◇4節 生きる力と学習の転移
◇5節 転移を促す取り組み
◇6節 転移を意識した目標の設定と授業展開
◇7節 転移を意識した指導のあり方
第3章 協同学習【理論編】
◇1節 協同への期待
◇2節 協同の難しさ
◇3節 グループ学習と協同学習
◇4節 効果的な協同を促す条件
◇5節 協同学習の多様さと共通点
●コラム3-1 何でも多数決
●コラム3-2 カルロスからの手紙
●コラム3-3 協同が嫌われるとき
【実践編】
◇6節 協同し探究することが,思考力・判断力・表現力等をはぐくむ
◇7節 協同し探究する授業の実践
◇8節 協同学習が機能するための指導のあり方
第4章 メタ認知【理論編】
◇1節 メタ認知とは
◇2節 様々な学習場面とメタ認知
◇3節 メタ認知をはぐくむには
◇4節 メタ認知と自律的学習
●コラム4-1 役割分担と手がかりの利用で読解力を育成する
●コラム4-2 自分のつまずきをモニターする「つまずき発見チェックリスト」
【実践編】
◇5節 児童生徒に身につけさせたい力,メタ認知
◇6節 思考力・判断力・表現力等とメタ認知
◇7節 メタ認知をはぐくむ授業の実践
◇8節 教師自身がメタ認知を高める努力を,そして,授業の中で少しの工夫を
●コラム4-3 博物館長の教え「展示物を観覧者の立場から観よ」
◆第Ⅱ部 教育の評価―真正の評価を目指して―◆
第5章【理論編】 真正の評価とは何か
◇1節 エバリュエーションとアセスメント
◇2節 「真正の評価」の目指すところと,その問題点
●コラム5-1 重力に関する誤概念,素朴理論
第6章【理論編】教育評価に及ぼす観察者効果,実験者効果への配慮
◇1節 ホーソン効果と研究授業の関係
◇2節 クレヴァー・ハンスの事例とテストリテラシー
◇3節 ピグマリオン効果,ハロー効果などの履歴効果の問題
◇4節 教育心理学,臨床心理学的な観点からの提案
●コラム6-1 フレーム問題
第7章【理論編】 教育評価における統計学的知識の重要性
◇1節 教育者は回帰効果に注意する必要がある
◇2節 教育目標を設定する際の統計学的知識の重要性
◇3節 信頼性と妥当性
◇4節 まとめ―新しい評価に向けて
●コラム7-1 相関係数からみた回帰効果
●コラム7-2 重回帰分析の注意点
●コラム7-3 ハイ・ステイクスなテスト
●コラム7-4 評価者は何人ぐらいが適当か? 信頼性を向上させるために
●コラム7-5 信頼性と妥当性の関係
第8章【理論編】 ルーブリック作成のヒント―パフォーマンス評価とポートフォリオ評価
◇1節 はじめに
◇2節 「基準」と「規準」の違いについて
◇3節 ルーブリックの作成にあたっての注意点
◇4節 パフォーマンス評価について
◇5節 ポートフォリオ評価について
◇6節 まとめ
●コラム8-1 4つの尺度
●コラム8-2 内包と外延
●コラム8-3 オープンエンドな課題
●コラム8-4 1枚ポートフォリオ法
第9章【実践編】 これからの学習評価の考え方を授業に生かすために
◇1節 これからの学習評価
◇2節 これまでの学習評価についての経緯をふまえて
◇3節 学力の三要素と学習評価の四観点の概略
◇4節 評価計画の見直しによる授業改善の推進
第10章【実践編】 真正の評価による授業の改善・充実を目指して
◇1節 真正の評価を目指す試み
◇2節 テスト問題とその結果の活用
◇3節 パフォーマンス評価の試み
◇4節 妥当性・信頼性の向上に向けて
◇5節 真正の評価を指導に生かす
◆第Ⅲ部 理論と実践をつなぐために◆
第11章 実践から学ぶ
◇1節 惹きつけられる授業,学習者の立場に立った授業
◇2節 授業を観るポイント
第12章 理論から学ぶ
◇1節 理論や研究を専門書などで学ぶとき,どんな点に気をつけて読むことが必要だろうか
◇2節 理論と実践それぞれにはどういう独自性があるのか
◇3節 統計的な資料は,どう読み取ればよいのだろうか
第13章 仮説を立てる
◇1節 実践から研究仮説を立てるには,どう考えていけばよいか
◇2節 研究題目(研究仮説)を収斂させ,明確化するためのポイント
―筆者による院生指導を振り返って
第14章 理論を実践に活かす
◇1節 理論から考えるか,実践から考えるか―協同学習を例に
◇2節 理論と実践の両輪をつなげて回すために
◇3節 授業における個人差の問題
第15章 実践を検証する
◇1節 実践の有効性を検証するには,どういう方法があるだろうか
◇2節 質問紙を設計するときの留意点
◇3節 質問紙やテスト結果などの分析方法
◇4節 実践が主で検証は従
第16章 実践を報告する
◇1節 実践や実践研究の報告の仕方
◇2節 引用文献リストの作り方
附 録
文 献
人名索引
事項索引
上記内容は本書刊行時のものです。