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犯罪の生物学
遺伝・進化・環境・倫理
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2009年8月
- 書店発売日
- 2009年8月24日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2017年4月10日
重版情報
2刷 | 出来予定日: 2017-04-13 |
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行動遺伝学,進化理論,生物学的特徴,分子遺伝学等の面から多岐にわたり紹介。 |
紹介
犯罪は社会学的な要因によって発生するものであり,生物学的な要因に着目することは不必要かつ不道徳であるという思い込みに長らく支配されていた。本書は近年急速に発展している生物学的犯罪学の成果を,行動遺伝学,進化理論,犯罪性向の生物学的特徴,分子遺伝学,環境の影響等の面から,多岐にわたって紹介。
目次
序文
著者の覚書
第1章 生物学と犯罪の序論
犯罪原因の異質性
犯罪に関する2つの生物学的視座
生物学的分析のレベル
環境的要因
第2章 犯罪性向の遺伝
一卵性双生児と犯罪
遺伝率係数の解釈の仕方
行動特徴に対する遺伝の影響を推測する
行動遺伝研究デザインにおける遺伝の影響と環境の影響の推定
Mednickによる犯罪に関する養子研究
発達的視点
精神障害と犯罪性
結論
第3章 犯罪を進化から見る
人間行動と進化に関するものの見方
雌雄淘汰と犯罪における性差
生活史,性的選択,年齢-犯罪曲線
血縁淘汰と犯罪
個人差と進化
進化の視座:結論
第4章 体は語る? 生物学的特徴と犯罪性向
犯罪性向の生理学的根拠の知見
犯罪の生物学的検査についての結論
第5章 犯罪遺伝子? 分子遺伝学と犯罪性向
分子遺伝学への導入
遺伝子と行動特性の決定
行動特性に関する遺伝子の発見方法
犯罪性向に関係する特定遺伝子
結論:遺伝子から犯罪性向へ
第6章 遺伝学の知見に照らして環境的影響を考える
社会階級と犯罪
友人グループ,ギャング,犯罪
遺伝子型と環境の交互作用
犯罪率の歴史的変化
結論
第7章 将来のために:刑事司法政策と倫理的懸念に対する意味
医療モデル 対 刑事司法モデル
将来の特徴を予測するための生物学的マーカーの利用
優生学の名において
刑事司法システムは,なぜ科学に基づいていないのか
結論
Column 2.1 子どもがもっとも攻撃的なのはいつか
Column 2.2 精神病と無差別殺人者
Column 3.1 男性の攻撃性は,世代を経てどれだけ強くなるか
Column 5.1 遺伝子からたんぱく質へ
Column 5.2 法医学的分析(Forensic Analysis)
Column 5.3 伝達不平衡テスト
上記内容は本書刊行時のものです。