版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
心理的エンパワーメントと組織の再活性化 當間 政義(著/文) - 学文社  (GAKUBUNSHA)
..

心理的エンパワーメントと組織の再活性化 (シンリテキエンパワーメントトソシキノサイカッセイカ)

ビジネス
このエントリーをはてなブックマークに追加
A5判
216ページ
定価 3,700円+税
ISBN
978-4-7620-3230-1   COPY
ISBN 13
9784762032301   COPY
ISBN 10h
4-7620-3230-1   COPY
ISBN 10
4762032301   COPY
出版者記号
7620   COPY
Cコード
C3034  
3:専門 0:単行本 34:経営
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年2月28日
書店発売日
登録日
2023年2月8日
最終更新日
2023年3月8日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

国際的な環境変化や競争の激化、技術進歩の加速化は、日本企業にも変化を迫り続けている。
日本型経営の行き詰まりが感じられるなか、長期的な視点における競争優位を構築するために組織を
再活性化するためには、一体どのような方法が必要なのか。
組織の再活性化を20年にわたって研究してきた著者が、現代のマネジメントのあり方に一石を投じる。

本書はまず、組織を構成する人材とマネジャーの関係が重要であると指摘。
そのうえで再活性化の方法のなかでも2つの視点について理論の考察を行った後、
大企業へのアンケート調査のデータを用いて統計学的に検証する。

1つはマネジャーによるリーダーシップの発揮の視点。
もう1つは組織メンバーの心理的エンパワーメントの視点。

2つの視点のモデル化を通じ、心理的エンパワーメントの重要性を確認。
2000年代と2020年代の環境変化がもたらした、モデルの時代による差異も検証する。

詳細な統計データの検証によって明らかになる、日本のこれからのマネジメント方法を考える1冊。

目次

序 章 有効なモデルからみる組織の再活性化
 0-1 本書の研究の背景と目的
 0-2 本書の構成

第1章 組織の再活性化とマネジメント
 1-1 はじめに
 1-2 組織の活性化が論じられる背景
  (1) 持続的競争優位と組織の再活性化 / (2) 一次的な競争優位の持続化の視点
  / (3) 戦略創造の構築の視点 / (4) 組織メンバーの個人的能力の発揮の視点から
 1-3 競争優位の源泉としての組織能力
  (1) 組織能力の意味 / (2) 現代的な意味での組織能力
  / (3) 長期的な視点に立つ持続的な競争優位の源泉としての組織能力
  / (4) 組織能力にみる基本的要素と組織の再活性化 / (5) 経営課題にみる組織の再活性化の意義
 1-4 組織の再活性化における人材の重要性
  (1) 人事管理の視点から / (2) 人的資源管理の視点から
  / (3) 人材のマネジメント理論の概念的枠組みと問題点
  / (4) 採用計画・教育訓練・人事評価制度(年俸制) / (5) 組織の再活性化と組織の中の人間像
 1-5 小括

第2章 組織の再活性化におけるリーダーシップの視点
 2-1 はじめに
 2-2 マネジャーのリーダーシップ
  (1) マネジャーの役割機能 / (2) マネジャーの役割におけるリーダーシップの位置づけ
  / (3) 個人的関係としてのリーダーシップとその4つのアプローチ
 2-3 マネジャーのリーダーシップの諸次元
 2-4 小括

第3章 組織の再活性化における人材の心理的エンパワーメントの視点
 3-1 はじめに
 3-2 エンパワーメントの語源
 3-3 エンパワーメント概念の歴史的展開
 3-4 エンパワーメント概念と経営課題の諸関係
  (1) 経営課題とエンパワーメント概念の親和性 / (2) リエンジニアリングとエンパワーメント
  / (3) 組織のフラット化におけるエンパワーメント
 3-5 経営戦略における今日的課題 
  (1) 戦略創造とエンパワーメント / (2) 戦略形成における2つの類型―計画的戦略と創発的戦略―
  / (3) 創発的戦略の重要性
 3-6 創造的学習とエンパワーメント  
  (1) 適応的学習と創造的学習 / (2) エンパワーメントによる創造的学習から組織学習へ
 3-7 エンパワーメント概念とは―2つのエンパワーメント観―  
  (1) 関係概念としてのエンパワーメント / (2) 動機づけ概念としてのエンパワーメント
 3-8 心理的エンパワーメント観の重要性
  (1) 経営学におけるエンパワーメントの位置づけ / (2) 心理的エンパワーメントへの着眼点
  / (3) 心理的エンパワーメント理論の重要性
 3-9 組織メンバーの心理的エンパワーメントの諸次元
 3-10 小括

第4章 組織の再活性化のモデルの提示
 4-1 はじめに
 4-2 理論編における組織の活性化の結論
 4-3 組織の再活性化のモデル
 4-4 組織の再活性化の諸次元
 4-5 小 括

第5章 組織の再活性化モデルの分析Ⅰ
 5-1 はじめに
 5-2 調査の概要
  (1) 調査対象 / (2) 調査方法 / (3) 調査期間 / (4) 調査回収状況
 5-3 説明変数の質問項目の提示と因子抽出
  (1) 説明変数の質問項目 / (2) 説明変数の特定(因子抽出)
 5-4 目的変数の特定―因子分析の結果―
  (1) 目的変数(組織の再活性化)の質問項目 / (2) 目的変数の特定(因子抽出)
 5-5 小括

第6章 組織の再活性化モデルの検証Ⅰ
 6-1 はじめに
  (1) 変数間の関係
 6-2 相関分析による検証結果
  (1) 仮説の分析結果1―マネジャーのリーダーシップ行動と組織の再活性化―
  / (2) 仮説の分析結果2―組織メンバーの心理的エンパワーメントと組織の再活性化―
 6-3 相関分析の結果の考察
  (1) 平均・標準偏差・分散 / (2) 推定される革新性 / (3) 推定される人間関係の満足
 6-4 組織の再活性化モデルの検証の考察
 6-5 小 括

第7章 組織の再活性化モデルの分析Ⅱ―Web 調査を中心として―
 7-1 はじめに
 7-2 Web調査の概要
 7-3 説明変数の質問項目の提示と因子抽出
  (1) 説明変数の質問項目 / (2) 説明変数における因子抽出
 7-4 目的変数の特定―因子分析の結果―
  (1) 目的変数(組織の再活性化)の質問項目 / (2) 目的変数における因子抽出
 7-5 小 括

第8章 組織の再活性化モデルの検証Ⅱ―Web調査を中心として―
 8-1 はじめに
 8-2 組織の活性化モデルの検証
  (1) 変数間の関係
 8-3 相関分析による検証結果
  (1) 仮説の分析結果1―マネジャーのリーダーシップ行動と組織の活性化―
  / (2) 仮説の分析結果2―心理的エンパワーメントと組織の再活性化―
 8-4 相関分析の結果の考察
  (1) 平均・標準偏差・分散 / (2) 推定される革新性 / (3) 推定される人事評価
  / (4) 推定されるチームワーク
 8-5 組織の再活性化モデルの検証の考察
 8-6 小 括

第9章 組織の再活性化の現代的意義を探る
 9-1 本書における組織の再活性化モデルの示唆―検証結果を踏まえて―
  (1) 本研究モデルにおける因子分析結果の比較 / (2) 本研究モデルにおける相関分析結果の比較
 9-2 本書における組織の再活性化モデルの着想に関する現代的意義1
  (1) 人間行動の動因に基づくモチベーションの史的変遷
  / (2) 本書が着目するモチベーションについての検証
 9-3 本書における着想に関する現代的意義2  
  (1) 組織における現代的状況―捉え方の過ちと伸張― / (2) 能力の基本要素における現代的状況の変化
 9-4 小 括

結 章 組織の再活性化の課題と展望
 10-1 はじめに
 10-2 組織の再活性化研究から得られた知見
 10-3 今後の課題

引用・参考文献
資料 質問票
人名索引
事項索引

著者プロフィール

當間 政義  (トウマ マサヨシ)  (著/文

(とうま まさよし)和光大学大学院社会文化研究科・経済経営学部経営学科教授。

上記内容は本書刊行時のものです。