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現代版 社会人のための精神保健福祉士(PSW)
あなたがソーシャルワークを学ぶことへの誘い
- 初版年月日
- 2020年3月30日
- 書店発売日
- 2020年3月30日
- 登録日
- 2020年2月17日
- 最終更新日
- 2020年3月20日
紹介
社会人としての経験、ストレングス(強み・長所)を活かし、
精神保健福祉士(PSW)になることの魅力と可能性を紹介。
また、精神保健福祉士を目指す方が、誠実な学びを積み重ねるとともに、
精神保健福祉の課題のある本人や家族に対して、真摯に取り組むためにはどのようにしたらよいのか、
その問いに答えていく。
資格等の解説だけでなく、精神保健福祉士たちの経験談や、精神障害のある本人や家族のコラムも掲載。
【執筆者】
青木聖久、田中和彦、牛塲裕治、知名純子、北岡祐子、堀尾志津香、松岡信一郎、三品竜浩、金井 緑、
高橋陽介、高木善史、山田妙韶、小沼聖治、洗 成子、田村綾子、寺島 徹、林 果奈、市川岳仁、赤岩 綾、
河野裕子、黒岩幸子
目次
はじめに
第一章 精神保健福祉士が対象とする人
Ⅰ 精神疾患と精神障害
1 見た目と経験則
2 精神疾患及び精神障害の法的定義
3 精神障害による特性と人としての共通性
Ⅱ もうひとりの当事者
1 当事者とは誰か
2 精神障害のある人の家族の実際と思い
3 家族会が果たす機能と役割
Ⅲ 生きがいと生きづらさ
1 チャレンジする
2 働くことと日常生活との関係
3 誰もが自らの人生の主人公
コラム PSWからのメッセージ① 精神保健福祉士の魅力と可能性
~出会いが人を変える 自分が変わる 社会が変わる~
コラム PSWからのメッセージ② 多様な経験を生かして
コラム 精神・発達障害のある人の家族① 「だいじょうぶ」を届ける支援
コラム 精神・発達障害のある人の家族② 精神保健福祉士に挑む社会人に期待する
第二章 ソーシャルワーカーとしての精神保健福祉士とは
Ⅰ ソーシャルワークのグローバル定義と精神保健福祉士
1 ソーシャルワークとは何か
2 ソーシャルワークのグローバル定義
3 ソーシャルワークのグローバル定義から見た精神保健福祉士
Ⅱ ソーシャルワークの必要性
1 わが国における精神障害者処遇の歴史とその影響
2 メンタルヘルス課題とソーシャルワークの必要性
コラム PSWからのメッセージ③ 『旅の途中に』
コラム PSWからのメッセージ④ 人権制限を解くためのスペシャリスト
コラム 精神・発達障害のある人① 精神保健福祉で働くことをめざす人への手紙
コラム 精神・発達障害のある人の家族③ 回復に響いたソーシャルワーカーの言葉
Ⅲ 精神保健福祉士とは何か
1 精神保健福祉士という資格の成り立ちと背景
2 精神保健福祉士としての視点と専門性
第三章 精神保健福祉士の活躍の現場
Ⅰ 精神科医療現場の精神保健福祉実践
精神科病院の精神保健福祉士実践
1 はじめに
2 精神科病院における精神保健福祉士の業務
3 生活歴の聞き取りの大切さ
4 社会復帰・地域移行への取り組みから学んだ当事者の視点の大切さ
5 病院のなかから地域でのネットワークづくり
6 おわりに~大切に思うこと~
精神科診療所の精神保健福祉実践
1 はじめに
2 精神科診療所の役割
3 診療所におけるPSWの役割
4 実践のなかで考えたこと
5 おわりに
Ⅱ 地域生活支援における精神保健福祉実践
就労支援現場での精神保健福祉実践
1 はじめに
2 PSWとしての歩み
3 精神保健福祉士としての就労支援
4 就労支援から学んだこと
5 おわりに
地域生活支援現場における精神保健福祉実践
1 はじめに
2 精神保健福祉士になった理由
3 ソーシャルワーカーになろうと思った経緯
4 さまざまな現場における精神保健福祉士
5 地域生活支援現場での精神保健福祉実践で見えてきたこと
6 リアルな地域生活支援現場での精神保健福祉実践
7 ソーシャルワーク実践で大切にしていること
8 ソーシャルワーク実践で最も意識していること
9 ソーシャルワーク実践する上で実際に行っていること
10 最後に
行政機関での精神保健福祉実践について
1 はじめに
2 和歌山市保健所での精神保健福祉実践
3 和歌山市保健所が大切にしてきた取り組み
4 さまざまなかかわりのなかで
5 地域住民(生活者)としての視点
6 住民とともに地域づくりを行っていく取り組み
Ⅲ 広がるメンタルヘルス問題と精神保健福祉実践
司法福祉分野での精神保健福祉実践
1 はじめに
2 社会復帰調整官と医療観察法
3 司法福祉分野のソーシャルワークの存在意義
4 求められる専門性とは
5 社会統制機能と強制性への自覚
6 おわりに
認知症支援分野での精神保健福祉実践
1 はじめに
2 現在の職場に至るまで
3 診療所での実践
4 事例紹介
5 関係機関、地域との連携、関係性作り
変化の「兆し」を探していく―依存症支援分野でのソーシャルワーク支援―
1 依存症の治療
2 アルコール病棟担当になった際の戸惑い
3 苦労を乗り切るためのつながり、研鑽のサイクル
4 依存症支援におけるソーシャルワークの意味
災害とわたし
1 災害支援分野の概要
2 災害時こころのケアとDPATについて
3 災害がもたらす被災者の心理状態の変化と対処
4 災害支援分野でのソーシャルワーク実践
コラム PSWからのメッセージ⑤ 社会経験という財産を活かして
コラム 精神・発達障害のある人② 「人生の経験が生かされる仕事」
コラム 精神・発達障害のある人③
第四章 社会人学生としての精神保健福祉士をめざす
Ⅰ 今までの人生経験とソーシャルワークを学ぶ意味
1 経験による力と怖さ
2 価値・知識・技術が織りなす循環的相互作用
3 人生経験とソーシャルワークの結実
Ⅱ 精神保健福祉士になるには
1 精神保健福祉士と学問基盤
2 精神保健福祉士への学びのプロセス
Ⅲ 精神保健福祉援助実習とわたし
1 精神保健福祉士の現在
2 精神保健福祉援助実習の概要
3 精神保健福祉援助実習の施設
4 実習のための事前学習
5 実習中の巡回指導とさまざまなサポート
6 実習後の学習
コラム PSWからのメッセージ⑥ 社会人経験者へのエール~実習生との出会いを通して~
コラム 精神・発達障害のある人④ ピアワーカーとして働く精神保健福祉士からのエール
コラム 精神・発達障害のある人の家族④ これから精神保健福祉士になる人に期待すること
第五章 精神保健福祉士としてスタートを切ったあと
Ⅰ 質の向上は責務
1 「有資格」世代としての問い
2 精神保健福祉士はなぜ質の向上が必要なのか
3 本物の精神保健福祉士をめざす道
4 専門職として成長し続けるために
Ⅱ 職能団体が果たす研鑽体系
1 職能団体の役割
2 プロフェッショナルとしての成長を目指す
3 自分の業務の根拠を語る(言語化する力)
4 研鑽の積み上げ方
5 生涯研修制度について
Ⅲ 精神保健福祉士の成長におけるスーパービジョンの必要性
1 スーパービジョンの意義と目的
2 スーパービジョンの方法
3 スーパービジョンの受け方
4 まとめ
コラム PSWからのメッセージ⑦ 「スタートは少しの興味から」
コラム 精神・発達障害のある人⑤ 与えられた現況に抗わない生き方
コラム 精神・発達障害のある人の家族⑤ PSWに助けられて
第六章 社会人である私がソーシャルワークを学ぶ意味
社会保険労務士の私がソーシャルワークを学ぶ意味
1 社労士としての私
2 PSWとの出会い
3 学びの期間
4 価値の体現
5 ソーシャルワークアイデンティティ
看護師の私がソーシャルワークを学ぶ意味
1 はじめに
2 充実感とやりきれなさのなかで
3 運命的な出会い
4 発想の転換と覚悟
5 ソーシャルワークの歩みがくれたもの
体験者の私がソーシャルワークを学ぶ意味
1 薬物依存
2 ダルクとの出会い
3 セルフヘルプ(自助)がどう役に立ったか
4 当事者性の限界 ピアの旬
5 学びのきっかけと過程、その苦労と喜び。そして気づき
6 ワーカーとしての実践 当事者から援助者へ
7 地域における取組み
8 まとめ
当事者家族の私がソーシャルワークを学ぶ意味
1 それは四〇年前に始まった
2 きょうだいのために
3 きょうだいとしての自分に直面
4 無理に気持ちを変えなくてもよい
5 家族の私がソーシャルワークを学ぶ意味
6 公認会計士・税理士・精神保健福祉士として
医療ソーシャルワーカーの私がさらにソーシャルワークを学ぶ意味
1 ソーシャルワーカーと名乗れなかった頃
2 出会い
3 精神保健福祉士をめざしたい
4 二度目の挑戦
5 経験を横に置けなかった実習
6 学びに貪欲であれ
高齢者福祉分野にいた私がさらにソーシャルワークを学ぶ意味
1 本当に就きたい仕事
2 ソーシャルワーカーとしての目覚め
3 学びによって得られるもの
4 温度差という、もう一つの課題
5 再び無知への挑戦
コラム PSWからのメッセージ⑧ これから精神保健福祉士をめざす社会人の皆様へ
コラム 精神・発達障害のある人⑥ 自分を信じ、共に希望を信じて
コラム 精神・発達障害のある人の家族⑥ 発達障害がある子の母になって
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。