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21世紀の家族づくり
- 初版年月日
- 2019年1月23日
- 書店発売日
- 2019年1月23日
- 登録日
- 2018年12月14日
- 最終更新日
- 2019年1月16日
紹介
ニュートラルな視点から家族をとらえなおし、あたらしい時代の「家族」について考える。
「家族とは多様なものであり、しかも常に変化しつつある」という認識を踏まえ、21世紀の家族について、執筆者達の専門的視点からの新しいとらえ方を提示。また、21世紀の家族をめぐる諸現象についてわかりやすく解説する。「家族」について学び、考える方が、自己の家族観を持ち、実践を行うためにかかせない1冊。
<執筆者> 南山浩二・魚住明代・伊佐智子・蓼沼康子・加藤朋江・堀千鶴子
目次
Part I 家族への新しい視点
第1章 社会変動と家族
第2章 家族とライフコースの視点
第3章家族は「やすらぎの場」といえるのか?-夫婦間の役割分担に焦点をあてて―
第4章 ジェンダーから見た家族
第5章 家族と生殖をめぐる技術
第6章 家族とウエルネス・ライフ
第7章 家族の変容と社会保障
Part II 家族の危機と再生
第8章 未婚化・少子化と子ども
第9章 ワーク・ライフ・バランスと家族
第10章 ドメスティック・バイオレンスと家族
第11章 ひとり親家族の生活困難
第12章 オルタナティブ・ファミリー
第13章 家族文化と子どもの社会化
第14章 災害と家族
第15章 がん患者家族とグリーフ
目次
Part Ⅰ 家族への新しい視点
第1章 社会変動と家族
家族とは/家族類型/家族史の区分と家制度/少子化の意味/
少子化の中の家族/核家族化の実態/近代家族/近代家族からの脱却/
未婚化と単身世帯の増加/家族の機能変化/ 家族機能は縮小したか?/
制度の制約/経済社会の制約/個人の選択と家族
第2章 家族とライフコースの視点
ライフコースとは/ライフコースの記述/ライフコ-ス研究の基本仮定/
ライフコースの観察/ライフコースの構成要素/
ライフコースの社会学のために/家族とライフコースの新たな視点/
ライフプランとライフコース
第3章家族は「やすらぎの場」といえるのか?-夫婦間の役割分担に焦点をあてて―
「やすらぎの場」としての家族?/家族の多様化現象と家族研究/
ストレスの社会学/ストレス生成装置としての<近代家族>/
家族をつくることの意味―結婚がもたらすもの―/
夫婦間におけるコミュニケーションと調整の必要性/
ストレスへの対処―家族内外の資源の動員/
まとめにかえてー自己選択機会の増大と家族のゆくえ
第4章 ジェンダーから見た家族
戦後の家族とジェンダー役割/母性と近代家族/フェミニズムと家族/
家族の時間とジェンダー役割
第5章 家族と生殖をめぐる技術
生殖と家族―自らの不思議な体験を通して―/リプロダクティブ・ヘルス/ライツ/
リプロダクティブ・ヘルス/ライツと人口問題/
生まないという選択 ―避妊と人工妊娠中絶―/人工生殖技術/
人工生殖技術により生じている問題の概観/第三者がかかわる生殖技術と家族関係の複雑化/
子供の出自を知る権利/同性カップル,非婚女性の不妊治療/死後生殖という問題
命を選別する技術 ―着床前診断,出生前診断―/おわりに -あらためて生殖とは何か―/
高齢社会を迎えて -子どもをもつとはどういう意味か―
第6章 家族とウエルネス・ライフ
健康寿命の伸長/セルフケア意識の向上と地域の取り組み
/格差社会とウエルネス/家族支援とは/家族のウエルネス・ライフ/
第7章 家族の変容と社会保障
高齢化のインパクト/家族と社会保障の論点/生活保護と家族/
年金と家族/年金型福祉社会の破綻/「家族の失敗」論/家族主義/介護保険と家族/21世紀の社会保障
家族の変化と社会保障/社会保障制度史からみえてくること/
Part Ⅱ 家族の危機と再生
第8章 未婚化・少子化と子ども
「いつの間に……」/未婚化/少子化/未婚化と少子化をめぐる議論/
少子社会と子ども/
第9章 ワーク・ライフ・バランスと家族
ワーク・ライフ・バランスとは何か/日本における経緯/家族の現在/働き方と家族/
第10章 ドメスティック・バイオレンスと家族
ドメスティック・バイオレンスからみえる家族/ドメスティック・バイオレンスの類型と内容
/ドメスティック・バイオレンスからみえる家族/家族における愛情と暴力
第11章 ひとり親家族の生活困難
ひとり親家族への着目/新たな用語の登場―「ひとり親家族」「非婚」
/ひとり親家族の状況/ケアの観点による近代家族の問い直し
第12章 オルタナティブ・ファミリー
パートナー関係の多様化/親子の関係―血縁・非血縁の親子―/
居住関係―誰と住まうのか―/家族とは
第13章 家族文化と子どもの社会化
子どもの社会化/子どもと家族の歴史/家族文化の多様性/子どもの社会化の現在
第14章 災害と家族
震災までと震災の直後/チェルノブイリの記憶/
放射性物質に対する考えの相違/移住の実際/新しいネットワークの構築/
移住の決め手となったもの/移住したことに伴う悩み
第15章 がん患者家族とグリーフ
大量死時代/サイコオンコロジー/緩和ケア/
クオリティ・オブ・ライフとクオリティ・オブ・デス/
第二の患者論/がん患者家族の心の問題/グリーフ/グリーフケア/グリーフワーク/
死別へのサポート/自助グループ/自助グループでの留意点/がん患者家族への心理的援助のために
上記内容は本書刊行時のものです。