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教育原論
巻次:1
- 初版年月日
- 2018年11月15日
- 書店発売日
- 2018年11月15日
- 登録日
- 2018年11月12日
- 最終更新日
- 2024年2月20日
紹介
歴史における教育という営為とそのなかで確立されてきた教育の原理・原則を、
また現代における教育の諸問題とその克服のために立ち返るべき教育の原理・原則を考察。
<「未来の教育を創る教職教養指針」シリーズ>
「現代日本の教師(研究を基盤にすえた高度な専門職をめざし日々研鑚と修養に励む
現職教師および教師志望学生たち)に寄せる教職教養指針」を志すテキスト。
【執筆者】
山?準二、寺崎弘昭、菅野文彦、須田将司、金子真理子、早坂めぐみ、前島康男、藤本典裕、光本 滋
目次
序 章 教育の目的と基本構造…山﨑 準二
1 教育という営為の構造
2 教育という営為の目的・形態・機能
3 教育基本法の「改正」とその後
4 本書『教育原論』の内容構成と教育諸問題
第Ⅰ部 現代社会に至るまでの教育の思想と実践の歴史
第1章 〈教育〉の生成とその構造…寺崎 弘昭
1 〈教育〉ということばの歴史的精製
2 “education”の訳語としての〈教育〉
3 近代〈学校〉=〈教育〉の発明
4 “education”の生成―歴史的地層の地滑りの予兆
5 《τροφη(トロフェー)=education(エデュカチオ)》の世界
6 《歓び》としての《營養》=《教育》
第2章 〈近代教授学〉の形成と展開…山﨑 準二
1 「近代教授学」の前史
2 「直観」と「メトーデ」:ペスタロッチ
3 「学問(科学)としての教育学」の体系的構築:ヘルバルト
4 教科教授論の整備と教師教育の実践:ディースターヴェーク
5 近代教授学の展開:公教育教授定型と世界新教育運動
第3章 〈新教育〉の興隆と展開…菅野 文彦
1 「新教育」とは
2 「新教育」の思想と運動
3 「新教育」把握の見直し
第4章 近代日本における〈国民教育制度〉の形成と展開…須田 将司
1 明治期の学校制度の整備と立身出世主義
2 義務教育制度の拡張
3 実業教育の振興と中等教育の拡大
4 高等教育の整備・拡充および社会教育の整備
5 大正初期における教育制度改革
6 昭和戦時下における皇国民錬成
7 戦後教育改革
第Ⅱ部 戦後日本社会における教育の諸問題と基本理念
第5章 学歴社会と〈教育の機会均等〉…金子 真理子・早坂 めぐみ
1 学歴社会と機会均等の複雑な関係
2 学歴社会の形成
3 教育における不平等
4 学歴意識の変容
5 「商品としての教育」はなぜ広がったのか
6 私たちが学歴社会のなかで向きあうべき問題
第6章 いじめ・登校拒否・不登校と子どもの〈学習・発達する権利〉…前島 康男
1 いじめ問題と「いじめ防止対策推進法」
2 登校拒否・不登校問題と教育機会確保法
3 子どもの〈学習・発達する権利〉
第7章 子どもの貧困と〈教育への権利〉…藤本 典裕
1 子どもの貧困対策
2 子どもの貧困
3 貧困の捉え方
4 貧困が子どもから奪うもの
5 教育費支出の現状
6 教育の公共的性格と教育保障義務
7 教育への権利と教育費負担―歴史的視点から―
8 公費負担の意味―借りの哲学
9 無償の範囲と考え方
10 学校・教職員として考えるべきこと
第8章 大学の自治・学問の自由と〈教育の自由〉…光本 滋
1 教育の中立性と教育の自由
2 大学・教師教育の自律性
3 教員養成系大学・学部のかかえる課題
4 大学で教師を養成すること/教師をめざし学ぶことの意味
終 章 これからの学校・教師の新たな課題…山﨑 準二
1 近未来の教育の姿と課題
2 現在進行形となっている「近未来の教育」
上記内容は本書刊行時のものです。