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歴史教科書にみるアメリカ
共生社会への道程 巻次:1
四六判
128ページ
定価
1,300円+税
- 初版年月日
- 2008年3月30日
- 書店発売日
- 2008年3月30日
- 登録日
- 2016年10月22日
- 最終更新日
- 2024年2月1日
紹介
歴史教育を、「歴史研究の成果を受け取った人びととのあいだで、
ある種の新しい社会関係が取り結ばれることを期待する営み」と定義。
アメリカの歴史教科書の内容を社会学的に論考し、その言説と期待されている社会関係の関係、
社会変動との関係を分析。
アメリカ社会内部の歴史教科書をめぐる議論にもふれる。
「多元性を称揚する一元性」などのアメリカ社会の問題を提起し、
メタ・ナショナルヒストリーの視点=歴史リテラシーの獲得への展望を示す。
目次
はじめに
第1章 1960年代の社会変革
1 「多文化社会」の創出
2 多文化教育の進展
第2章 1980年代からの文化戦争
1 社会変革の反作用
2 歴史教科書における文化戦争
第3章 1990年代の歴史教科書におけるアメリカ像
1 教科書の変貌
2 コロンブス到着以前のネイティブアメリカ人
3 アメリカ独立革命時のアフリカ系アメリカ人
4 1965年移民法とその社会的帰結
5 アメリカ像が再編されるということ
第4章 多元性を称揚する一元性の問題
1 歴史教科書のなかの日系アメリカ人
2 歴史叙述における、ナショナルな枠組みの意味
第5章 2000年代の歴史教科書にみる共生社会への志向
1 多文化共生社会を支える2つの力
2 同時多発テロ以後の、国家安全保障のための施策に関する記述
3 第二次世界大戦中の日系人に関する記述
4 多文化共生社会の根拠として掲げられる市民的自由
5 本書の方法についての補論
おわりに
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。