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緑のデザイン 住まいと引き立てあう設計手法 園三(著/文) - 学芸出版社
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緑のデザイン 住まいと引き立てあう設計手法

発行:学芸出版社
B5変型判
192ページ
定価 3,200円+税
ISBN
9784761532635
Cコード
C0052
一般 単行本 建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年9月25日
書店発売日
登録日
2020年7月25日
最終更新日
2020年8月21日
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紹介

室内外の連続性・境界・奥行きを際立たせる木の選び方。緑の構図や木洩れ日で人をもてなす豊かな動線とシークエンス。下草や低木で馴染ませるまち並みとの接点。香りや味わい、音や足触りで愉しませる暮らしのシーン。自在なバリエーションで場の価値を引き出す庭づくりの設計アプローチと実践にもとづく技術を豊富に収録。

目次

はじめに

第1部 建物と引き立てあう緑の設計

● 1 ● スケールを操る
1 傾斜地に立体的な散策体験をつくる HX-villa
・景色を豊かにする道路境界沿いの植栽帯
・斜面地を活かした雑木の庭
・建築の開口に合わせてモミジの景色をつくる
・テラスにつなげる庭の余韻
・斜面を切り取りリビング・ダイニングを拡張する

2 平屋に効く見え隠れのシークエンス 岐阜の家
・大判の鉄平石を用いた外玄関への階段アプローチ
・人を迎え入れるもてなしの空間
・サプライズのシダレウメ
・プライバシーを守り奥行きをつくるスダジイ
・芝生とタマリュウは鉄板で見切る
・山野の景色を切り取る小さな中庭

3 1本の木を選び抜く“疎”の景 N Residence
・1本のケヤキで魅せる
・樹形へのこだわり
・ヒメシャラと水盤の潤い
・小さな中庭に合わせたスリムなアセビ

4 小さな木立で誘う切妻屋根へのアプローチ I Residence
・奥へ誘い込む彩り豊かなアプローチ
・まちの並木を借景としてつなぐ
・日陰を逆手に取った引き算の空間
・森の中のような入浴時間

5 野趣あふれる軒と枝の取り合い T Residence
・重厚な軒の水平性、軽快な枝の垂直性
・野趣に富む路地奥の狭小空間
・樹形を引き立てる背景としてのデッキ
・植栽帯と樹形のバランス

6 石と鉄で修景する段差と動線 玄以の家
・段差を活かしたシークエンスと回遊動線
・壁越しに公私の景色をつなぐ
・地に馴染む時間を見せる
・見切りのつくりかた、飛び石のしつらえ
・雨水さえも景色にする

7 木々のレイヤーで奥行を増幅させる F Residence
・中庭のレイヤーで奥行を出す
・室内に飛び込むような樹形
・和の要素をできるだけ自然に溶け込ませる
・着座の目線を帯状の緑地で彩る

8 景色の断片を散りばめて暮らしを彩る 平屋建てのコートハウス
・袖壁を挟み2方向から楽しめる景色
・動きのある樹形を活かす
・常緑樹越しの採光がつくる落ち着き
・ステンレス板でシャープに見切る山野の景色
・背景を整え木々を引き立てる塀
・まち並みに寄与するサクラの庭

9 高木の列植で厚みのある陰影をつくる 名古屋の家
・建築の重厚感に負けない緑
・木洩れ日を拡散させる水盤
・鉢植えを見切ってつくる景色
・無機質なコンクリートの印象を和らげる


● 2 ● 体験を落とし込む 
10 細道空間を活かした緑のトンネル 石畳のある家
・足触りを楽しめる石畳
・木の懐をくぐりぬける細道空間

11 下草を密植して瑞々しさを可視化する 楓の庭
・開放的な“疎”の庭
・和室の景をつくる“密”の庭
・庭の背景となる板塀と簾
・「不等辺三角形」による作庭と修景

12 五感をともなう空間体験を点在させる 春日井の家
・暮らしを彩る四つの庭
・緑の目隠しでプライベートを保つ
・庭の主役は大きな既存木
・食卓が楽しく・美味しくなる庭
・古いブロック塀はツルで緑化

13 キッチンガーデンには余白と高さをつくる 別棟のある家
・ドライな植生に仕上げる
・キッチンガーデンには背丈のある植木を
・インドアグリーンとプライベートガーデン

14 居室に馴染むワッフル状のインナーガーデン 羽根北の家
・室内に溶け込む植栽
・躍動的な緑

15 3坪の空間に設える茶事動線 ガエまちや
・梯子で茶室に上がる露地の庭
・混植したコケの変化を楽しむ

16 花見座敷をはめ込む滞留のデザイン 長良川の二世帯住宅
・浮遊感のある花見座敷
・風情ある溶岩石の築山
・駐車スペースを兼ねるファサード
・明暗のあるくの字のアプローチ
・水の景色、タケの景色、山野の景色


● 3 ● ロケーションに寄り添う 
17 既存庭の引き算でつなぐ内外の抜け 刈谷の家
既存庭の森を最大限に生かす
・通り土間へ抜けるアプローチ
・裏庭からの視線の抜けを連続させる
・見える景色を適切に間引く

18 地元の植生を引き継ぐという選択 つくばの家
・成長する緑のトンネル
・四季を彩る大きなモミジ
・地元の木を使うという選択
・階段室の景
・視線を覆い隠すケヤキ

19 通りや家人の記憶を起点に修景する M Residence
・既存樹木の残し方
・水音の風情を引き立てる修景
・和の景色と素材の取り合わせ

20 異国情緒を愉しませるディテール 岡崎の家
・石のペイブメントと下草の賑やかな列植
・南国の植生を楽しむ仕掛け

21 住まいの履歴と風情を組み合わせる 理科まちや
・元住人の履歴を引き継ぐ石畳
・既存庭を利用しながら景色を再構築する
・植物の成長のコントロールで蘇る景色


● 4 ● まちにひらく 
22 公私のバッファーとなる緑 O-clinic/O-house
・来院者を出迎える躍動感ある緑
・ デッキに広がる伸びやかな木々の枝ぶり

23 木立に佇める通りの顔をつくる TG Residence
・まちを豊かにする駐車場の緑地帯
・木陰が主役のしっとりした雑木の庭
・季節の花を楽しむ
・小さな開口部から緑を感じさせる

24 まちの森に育つ原っぱの庭 志賀の光路
・庭が延長した芝生の駐車スペース
・開口の少なさを利点と捉える

column1  商店街の小さな森 Yanagase forest project
column2   リハビリのための緑道 近石病院

第2部 作庭の進め方

1 敷地と建築を読む
・庭だけでは完結しない
・現地調査のポイント
・庭主との対話

2 木を選ぶ
・その場にふさわしい木を考え抜く
・木に立つ瀬を与える
・役割の見極め方
・木の育った環境を想像しよう
・庭の主役になる樹木
・ファサードを彩る
・“隠す”から“楽しむ”への価値転換

3 移ろう景色をつくる
・自然を切り取ったかのような居心地
・木洩れ日の美しさ

4 素材の選び方
・低木・下草類
・グランドカバープランツ
・石の選び方
・植物以外のグランドカバー

5 事例で読む木の役割
・緑でつなぐ立体的な回遊動線:ガレリア織部
・庭ができるまで(1) 土入れと景石据え付け
・庭ができるまで(2) 木を植える

全物件植物リスト
おわりに

著者プロフィール

園三  (エンゾウ)  (著/文

(本名:田畑了・たばたさとる)
株式会社園三代表取締役。京都芸術大学通信教育部ランドスケープデザインコース非常勤講師、武庫川女子大学建築学科・大学院非常勤講師。1975年岐阜市生まれ、京都芸術短期大学(現 京都芸術大学)ランドスケープデザインコース専攻科修了後、岐阜の造園会社に就職。2005年、現事務所を設立。イタリア・コモで行われる国際ガーデンショーOrticolario2016にて金賞を含む3賞を同時受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。