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福祉転用による建築・地域のリノベーション 森 一彦(著/文 | 編集) - 学芸出版社
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福祉転用による建築・地域のリノベーション (フクシテンヨウニヨルケンチクチイキノリノベーション) 成功事例で読みとく企画・設計・運営 (セイコウジレイデヨミトクキカクセッケイウンエイ)

工業・工学
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発行:学芸出版社
A4判
152ページ
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-7615-3238-3   COPY
ISBN 13
9784761532383   COPY
ISBN 10h
4-7615-3238-6   COPY
ISBN 10
4761532386   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年2月7日
最終更新日
2018年2月21日
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紹介

空き家・空きビル活用の際、法規・制度・経営の壁をいかに乗り越えたか。建築設計の知恵と工夫を示し、設計事務所の仕事を広げる本。企画・設計から運営まで10ステップに整理。実践事例から成功の鍵を読み解く。更に技術・制度、地域との関わりをまとめ、海外での考え方も紹介。「福祉転用を始める人への10のアドバイス」を示す

目次

はじめに 福祉転用のすすめ
1章 福祉転用実現のための10のステップ
1-1 福祉転用のプロセスを知る
1-2 地域に必要な福祉サービスを検討する
1-3 関連する制度を読み解く
1-4 実現に向けた体制をつくる
1-5 適切な空き家・空きビルを探す
1-6 既存建物の空間を調べ、転用後の利用を想定する
1-7 既存建物と立地の価値を活かす
1-8 予算にあった改修手法を選択する
1-9 利用者の特性に配慮した改修を行う
1-10 福祉転用の地域への波及効果を考える
コラム1 「ひらかれる建築」と福祉転用
2章 成功事例で読みとく福祉転用の工夫
子ども
1 鷹巣児童クラブ 最小限の改修で民家空間を使いこなす
2 ソフィア東生駒こども園分園 駅前の飲食店店舗をもう一つの拠点に
3 グローバルキッズ港南保育園 オフィスビルへの保育所の転用挿入
4 グローバルキッズ飯田橋園 オフィスビルの一棟転用
5 こそだてビレッジ 駅前立地ビルを活かした「働く」と「育てる」の共存
6 ペアレンティングホーム阿佐ヶ谷 大きな住宅で子育ても仕事も楽しく両立するシェアハウス
高齢者
7 サテライト松島 町家所有者の要望に丁寧に応えることで実現
8 タガヤセ大蔵 木造賃貸アパートでの不動産事業とのコラボレーション
9 ゆいま~る高島平 団地再生手法としての分散型サ高住
10 ハーモニーあかさか 「公営住宅の福祉転用」住戸を活用した高齢者グループホーム
11 コーシャハイム千歳烏山住棟改善モデル事業 コンパクトな住戸動線を実現した高齢者住宅
障害者
12 まめべや ビルの1室を改装した児童デイサービス
13 音・on 工場を転用した障害者施設による地域コミュニティー活性化
14 せきまえハウス 既存住宅を活用した障害者グループホーム
15 地域住民活性化ステーション結 寿司屋を寿司屋兼グループホームに改修し事業を複合化
16 千葉子ども発達センター 住民の記憶に残る小学校校舎を利用
複合
17 地域生活支援・交流ハウスふらっと 事務所兼住宅を転用し共生ケアを実現
18 みんなのおうち太白だんだん 事務所兼倉庫を共生型福祉施設に
19 北広島団地地域交流ホームふれて スーパー銭湯を住民活動の拠点の場に
20 倶知安複合施設つくしんぼ 駅に近い診療所を転用し公益的な場をつくる
コラム2 空間デザインと事業性検討を同時に行い最適解を導く
3章 福祉転用と地域のリノベーション
3-1 福祉転用事業の枠組み 地域のリノベーション
3-2 福祉転用の現状とニーズ
  1 空き家の増加と福祉転用の意味
  2 自治体と消防署の福祉転用への意識
3-3 法律と制度の考え方
  1 福祉転用における法適合義務
  2 福祉転用を促進する法的緩和の動き
  3 用途地域による福祉関連施設の立地制限
  4 公営住宅における目的外使用の緩和
  5 福祉転用におけるその他の課題
3-4 不動産と福祉の未来 タガヤセ大蔵の実践から見えてきたこと
3-5 空き家を活用した多世代交流の場づくり 地域参加のプラットフォームの形成過程
3-6 福祉転用がつくるまちの居場所 ケアがおりなす地域共生
  1 三草二木西圓寺
  2 居場所─誰にとっても必要なもの
  3 コミュニティケアという考え方
  4 西圓寺から学ぶべき点
3-7 福祉転用による歴史的建造物の継承
  1 古民家の福祉転用という道
  2 古民家活用の課題と展望
3-8 福祉転用による地域の「小さな文化」の再生
  1 地域資源の福祉転用と地域文化
  2 「ユニバーサルスペース夢喰夢叶」にみる文化的実践
コラム3 リファイニング建築から考えるこれからの既存ストックの利活用
4章 海外に学ぶ福祉転用の考え方
4-1 イギリスにおけるリノベーションの計画手法
  1 新築・改修時の計画許可方法の違い
  2 住宅のシェアハウスへの柔軟な転用
  3 用途変更時の行政との協議
  4 ソーシャルミックスの取り組み
  5 イギリスから学ぶ点
4-2 イギリスの福祉転用を支える組織
  1 福祉転用を支える制度
  2 戸建住宅を転用した高齢者住宅の支援組織
4-3 オーストラリアにおける福祉転用
  1 オーストラリアの高齢者福祉
  2 建物にかかわる規制
  3 地域居住のための福祉転用事例
  4 入所施設への福祉転用事例
  5 オーストラリアから学ぶ点
4-4 フィンランドにおける福祉転用と地域居住
  1 フィンランドの建築遺産保護
  2 精神障害者の社会生活を支える地域居住
  3 精神障害者施設への福祉転用事例
  4 フィンランドから学ぶ点
4-5 スウェーデンにおける福祉転用
  1 スウェーデンの制度について
  2 高齢者住宅への転用事例
  3 スウェーデンから学ぶこと
コラム4 ヨーロッパにおける不動産の価値向上への一考
5章 福祉転用を始める人への10のアドバイス
概念
  1 新しい価値観を持つ
実践手法
  2 「福祉」を再定義する
  3 新たな空間をデザインする
  4 多様な人を組織する
  5 コストと価値をマネジメントする
  6 「まち経営」の手段とする
生活の風景
  7 ケアを日常にする
  8 生活文化を継承する
  9 多様な役割をつくる
制度
  10 地域の価値を創造する
活動記録
索引
おわりに

著者プロフィール

森 一彦  (モリ カズヒコ)  (著/文 | 編集

大阪市立大学大学院生活科学研究科教授。
1956年岐阜県生まれ。1982年豊橋技術科学大学大学院建設工学専攻修了。一級建築士、博士(工学)。1999年大阪市立大学大学院生活科学研究科助教授、2004年より現職 。著書に『Aging in Place 超高齢社会の居住デザイン』(編著、学芸出版社)、『空き家・空きビルの福祉転用─地域資源のコンバージョン』(共著、学芸出版社)ほか。人間環境学会賞、日本都市住宅学会賞業績賞、大阪市立大学優秀教育賞など受賞。
専門:建築計画、福祉環境デザイン学。

加藤 悠介  (カトウ ユウスケ)  (著/文 | 編集

金城学院大学生活環境学部環境デザイン学科准教授。
1979年生まれ。大阪市立大学大学院生活科学研究科博士課程単位取得退学。一級建築士、博士(学術)。豊田工業高等専門学校助教などを経て、2015年より現職。著書に『実践事例から読み解くサービス付き高齢者向け住宅』(共著、中央法規)、『利用者本位の建築デザイン─事例でわかる住宅・地域施設・病院・学校』(共著、彰国社)、『空き家・空きビルの福祉転用』(共著)など。
専門:建築計画、福祉環境学

松原 茂樹  (マツバラ シゲキ)  (著/文 | 編集

大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻准教授。
1976年生まれ。大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(工学)、一級建築士。2006年より現職。著書に『まちの居場所』(共著、東洋書店)、『利用者本位の建築デザイン』(共著)、『空き家・空きビルの福祉転用』(共著)など。
専門:建築計画、環境行動学

山田 あすか  (ヤマダ アスカ)  (著/文 | 編集

東京電機大学未来科学部建築学科准教授。
東京都立大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程修了、博士(工学)、一級建築士。2006年立命館大学理工学部建築都市デザイン学科講師、2009年より現職。著書に『建築設計テキスト 高齢者施設/保育施設』(共著、彰国社)、『こどもの環境づくり事典』(共著、青弓社)、『空き家・空きビルの福祉転用』(共著)など。
専門:建築計画、環境行動学

松田 雄二  (マツダ ユウジ)  (著/文 | 編集

東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授。
1977年生まれ、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。一級建築士、博士(工学)。2008年東京理科大学理工学部建築学科助教、2012年お茶の水女子大学大学院准教授、2015年より現職。著書に『利用者本位の建築デザイン』(共著)、『空き家・空きビルの福祉転用』(共著)など。
専門:建築計画学

藤田 大輔  (フジタ ダイスケ)  (著/文

福井工業大学環境情報学部デザイン学科講師。
1975年生まれ。東海大学大学院工学研究科博士前期課程修了。修士(工学)。著書に『設計に活かす建築計画』(共著、学芸出版社)、『建築設計テキスト 保育施設』(共著、彰国社)、『空き家・空きビルの福祉転用』(共著)、設計作品に「木もれ陽保育園」「ささべ認定こども園」(いずれも協働)など。
専門:建築計画、子どもの遊び環境

北野 綾乃  (キタノ アヤノ)  (著/文

株式会社岡村製作所。
東京電機大学大学院未来科学研究科建築学専攻博士前期課程修了、修士(工学)、二級建築士。2017年より現職。
専門:建築計画

秋山 怜史  (アキヤマ サトシ)  (著/文

一級建築士事務所秋山立花代表。
1981年茨城県東海村生まれ。東京都立大学工学部建築学科卒業。一級建築士。2008年より現職。2014年より横浜国立大学非常勤講師。2015年? 2016年神奈川県地方創生推進会議委員。「社会と人生に新しい選択肢を提案する」ことを理念とし、建築設計とともに、社会に選択肢を増やしていく活動を行う。
専門:建築意匠設計

八角 隆介  (ハッカク リュウスケ)  (著/文

東京電機大学大学院未来科学研究科建築学専攻博士前期課程在学。
2016年東京電機大学未来科学部建築学科卒業。
専門:建築計画

山田 信博  (ヤマダ ノブヒロ)  (著/文

札幌市立大学デザイン研究科准教授。
大阪市立大学大学院生活科学研究科後期博士課程修了、一級建築士、博士(学術)。2014年度日本建築学会奨励賞受賞。藤の家建築設計事務所勤務後、山田信博建築設計事務所設立。専門:建築計画学

古澤 大輔  (フルサワ ダイスケ)  (著/文

建築家。
1976 年東京都生まれ。2000年東京都立大学建築学科卒業。
2002 年同大学院修了後、メジロスタジオ設立。2013年メジロスタジオをリライトデベロップメント(現・リライト_D)へ組織改編。2013年より日本大学理工学部専任助教。主な作品に2014年「中央線高架下プロジェクト」、2011年「アーツ千代田3331」。2012年日本建築学会作品選奨、2011年SD レビュー朝倉賞など受賞。

二井 るり子  (ニイ ルリコ)  (著/文

株式会社二井清治建築研究所副所長。
1957年生まれ。奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程社会生活環境学専攻修了。博士(生活環境学)。1982年大阪府上級行政職、1991年よりプラネットワーク代表、2008年より現職。著書に『知的障害のある人のためのバリアフリーデザイン』(共著、彰国社)、『医療福祉施設のインテリアデザイン』(共著、彰国社)など。
専門:福祉施設の建築計画

高草 大次郎  (タカクサ ダイジロウ)  (著/文

一級建築士事務所ar-co.代表。
1972年生まれ。大阪大学工学部建築工学科卒。2000年高草大次郎建築設計事務所設立。2015年一級建築士事務所ar-co.に改組。障害者デーセンター「モモの家」、障害者グループホーム「ことのは」でグッドデザイン賞受賞。数多くの福祉施設を設計。
専門:障害者、高齢者のための福祉施設の設計

江 文菁  (コウ ブンセイ)  (著/文

株式会社佐藤総合計画設計室所属。
2014年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。日本学術振興会特別研究員を経て、2015年より現職。著書に『利用者本位の建築デザイン』(共著)など。

吉村 英祐  (ヨシムラ ヒデマサ)  (著/文

大阪工業大学工学部建築学科教授。
1955年生まれ。1980年大阪大学大学院博士前期課程修了。一級建築士、博士(工学)。小河建築設計事務所を経て1983年大阪大学助手、1993年同助教授、2007年より現職。2007年日本建築学会賞(論文)受賞。著書に『建築計画1・2』(共著、鹿島出版会)、『建築計画基礎』(共著、学芸出版社)ほか多数。
専門:建築人間工学、建築安全計画

安藤 勝信  (アンドウ カツノブ)  (著/文

株式会社アンディート代表取締役。
1975年東京都世田谷区生まれ。ファイナンシャルプランナー。家族の不動産事業を継承し?アンディートを設立。所有者として古い建物を新しい価値に再生し、住まい手の愛着や地域のつながりを育んでいる。築30年の木賃を福祉×リノベーションで再生した「タガヤセ大蔵プロジェクト」(世田谷らしい空き家等地域貢献活用モデル事業)など。千葉県いすみ市との二地域居住を実践中。
専門:不動産&プロパティマネジメント

大原 一興  (オオハラ カズオキ)  (著/文

横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授。
1958年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程単位取得退学。一級建築士、工学博士。著書に『生活視点の高齢者施設』(編著、中央法規)、『居住福祉学』(分担、有斐閣)、『住みつなぎのススメ』(共著、萌文社)など。
専門:建築計画・都市計画、居住環境老年学、博物館学

横手 義洋  (ヨコテ ヨシヒロ)  (著/文

東京電機大学未来科学部建築学科教授。
1970年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。2002年東京大学助手、2011年より現職。著書に『イタリア建築の中世主義』(単著、中央公論美術出版)、『近代建築史』(共著、市ヶ谷出版)など。
専門:建築史

橘 弘志  (タチバナ ヒロシ)  (著/文

実践女子大学生活科学部教授。
1965年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程中途退学。一級建築士、博士(工学)。1995年早稲田大学人間科学部助手、1998年千葉大学工学部助手、2002年実践女子大学生活科学部助教授、2011年より現職。著書に『こどもの環境づくり事典』(共著)、『まちの居場所』(共著)など
専門:環境行動論、福祉住環境論

三浦 研  (ミウラ ケン)  (著/文

京都大学大学院工学研究科建築学専攻教授。
1970年生まれ。博士(工学)。1997年日本学術振興会特別研究員、1998年京都大学大学院工学研究科助手、2005年大阪市立大学准教授、2013年同教授、2016年より現職。2004年日本建築学会奨励賞、2012年住総研研究選奨を受賞。編著に『小規模多機能ホーム読本』(ミネルヴァ書房)、『空き家・空きビルの福祉転用』(共著)など。
専門:建築計画

西野 亜希子  (ニシノ アキコ)  (著/文

東京大学高齢社会総合研究機構特任助教。
2010年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。2010年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻特任研究員、2014年より現職。2016年日本建築学会奨励賞を受賞。著書に『東大がつくった高齢社会の教科書』(共著、東京大学出版会)『利用者本位の建築デザイン』(共著)。
専門:建築計画、住宅改修

厳 爽  (ヤン シュアン)  (著/文

宮城学院女子大学生活科学部教授。
1970年生まれ、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士後期課程修了、博士(工学)。2003年宮城学院女子大学准教授、2011年より現職。著書に『建築のサプリメント』(共著、彰国社)、『建築大百科』(共著、朝倉書店)、『空き家・空きビルの福祉転用』(共著)など
専門:医療福祉施設の建築計画、環境行動学

松村 秀一  (マツムラ シュウイチ)  (著/文

東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授

宮部 浩幸  (ミヤベ ヒロユキ)  (著/文

SPEAC/近畿大学建築学部建築学科准教授

青木 茂  (アオキ シゲル)  (著/文

青木茂建築工房代表

田中 康治  (タナカ コウジ)  (著/文

CFA代表取締役社長

上記内容は本書刊行時のものです。