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図説 わかる土質力学 菊本 統(著/文) - 学芸出版社
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図説 わかる土質力学 (ズセツワカルドシツリキガク)

工業・工学
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発行:学芸出版社
B5変型判
208ページ
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-7615-3221-5   COPY
ISBN 13
9784761532215   COPY
ISBN 10h
4-7615-3221-1   COPY
ISBN 10
4761532211   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0051  
0:一般 0:単行本 51:土木
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2015年10月27日
最終更新日
2015年11月25日
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紹介

初学者が躓きやすい土質力学を、豊富なイラスト図解や写真と細やかなポイント解説で、親しみやすくまとめた入門書。土の性質から透水、圧密、せん断、さらには土圧理論や支持力理論、斜面安定までを網羅。「なぜそうなるのか」、一つずつ順を追って土の力や動きの正体を紐解くことで丁寧かつ体系的に学びきることができる。

目次

はじめに

第1講 イントロダクション:土とは
1・1  土とは何か
1・2 土はどのように生まれるのか
1・3 土は何でできているのか:粒子を形づくる物質
1・4 土の知識と土質力学、そして地盤工学

第2講 土の基本的性質と状態
2・1  粒径とその分布を知る:粒度
2・2 土の構成を表わす諸指標
2・3 密度と単位体積重量
2・4 相対的な密度を表わす指標

第3講 土の工学的分類
3・1  土の流動性を表わすコンシステンシー限界(アッターベルグ限界)
3・2 コンシステンシー限界の求め方
3・3 コンシステンシー限界・塑性指数の工学的意義と利用
3・4 地盤工学会による土の工学的分類

第4講 土が地盤になるには:締固めと圧密
4・1  締固めと圧密
4・2 粒からマス(塊)へ:土質力学での「地盤」の見方
4・3 土の締固め特性
4・4 締固められた土の力学的特徴
4・5 締固め度と実務における締固め

第5講 土の中の水環境
5・1  土の中を流れる水の圧力:間隙水圧
5・2 力のつり合いを満たす全応力、飽和土を変形させる有効応力
5・3 水と空気が混在する土:不飽和土
5・4 水柱の高さに置き換えた水のエネルギー:水頭

第6講 浸透現象とダルシーの法則
6・1  全水頭が低いほうへと流れる「ダルシーの法則」
6・2 成層地盤中の浸透と透水係数
6・3 試験室での透水係数の測り方
6・4 現地での透水係数の測り方

第7講 多次元の浸透現象と浸透破壊
7・1  二次元・三次元の浸透現象の考え方
7・2 互いに直交する流線と等ポテンシャル線
7・3 飽和土の浸透現象を支配する連続式
7・4 流線網(フローネット)による解析
7・5 上向きの浸透流による砂質地盤の破壊

第8講 土の圧密と体積変化
8・1  圧密現象とその原理
8・2 一次元(K0)圧密の考え方
8・3 土の圧縮曲線の特徴:正規圧密と過圧密
8・4 土の圧縮しやすさの表わし方:圧縮性
8・5 土の圧縮曲線の特徴

第9講 圧密排水過程:圧密方程式とその利用
9・1  圧密はどのように進むのか
9・2 圧密過程を式で表わす:圧密方程式の導出
9・3 圧密方程式の解
9・4 地盤全体としての圧密の進行

第10講 地盤沈下とその予測
10・1  地盤沈下の原因とメカニズム
10・2 最終地盤沈下量の計算
10・3 地盤沈下量の時間変化の計算
10・4 圧密係数の性質について:定数? それとも変数?
10・5 圧密促進による地盤沈下対策:バーチカルドレーンと事前載荷
10・6 地盤の長期沈下:二次圧密

第11講 土のせん断と破壊
11・1  せん断と破壊
11・2 物体の摩擦とすべり
11・3 土の摩擦現象

第12講 多次元の応力とひずみ、土の破壊規準
12・1  地盤内の多次元の応力の表わし方
12・2 多次元の応力の性質
12・3 モール・クーロンの破壊規準
12・4 せん断における間隙水のはたらき:間隙水圧と有効応力

第13講 土のせん断試験
13・1  土の変形と剛性
13・2 土のさまざまなせん断試験
13・3 三軸圧縮試験の概要

第14講 排水条件とせん断強さ
14・1  長期・短期安定問題と排水条件
14・2 圧密排水(CD)三軸圧縮試験
14・3 非圧密非排水(UU)三軸圧縮試験と一軸圧縮試験
14・4 圧密非排水(CU、C?U)三軸圧縮試験とせん断強さ

第15講 地盤の中の応力:地中応力
15・1  静止状態(K0条件)での地中応力
15・2 載荷による地盤内の付加応力
15・3 付加応力の代表的な弾性解:ブーシネスクの解

第16講 土からかかる力(1):ランキンの土圧理論
16・1  主働状態と受働状態
16・2 ランキンの主働土圧係数と受働土圧係数
16・3 ランキンの土圧理論の適用:砂地盤の場合
16・4 ランキンの土圧理論の適用:飽和粘土地盤の場合

第17講 土からかかる力(2):クーロンの土圧理論
17・1  クーロンの主働土圧係数
17・2 クーロンの受働土圧係数
17・3 地震時土圧を求める:物部・岡部の土圧式

第18講 土を支える構造物:抗土圧構造物
18・1  いろいろな擁壁
18・2 重力式擁壁の安定性
18・3 土留め壁の安定性

第19講 土に力を伝える構造物:基礎
19・1  浅い基礎と深い基礎
19・2 浅い基礎に対する地盤のせん断破壊
19・3 浅い基礎の即時沈下

第20講 浅い基礎を土が支える力:支持力理論
20・1  浅い基礎に対する地盤の支持機構
20・2 極限支持力を求めるためのモデル化:支持力理論
20・3 極限支持力を計算するテルツァーギの支持力公式
20・4 さまざまな条件下での支持力公式の利用

第21講 深い基礎を土が支える力:杭基礎
21・1  杭基礎の施工方法と支持形式
21・2 単杭の極限鉛直支持力の算定方法
21・3 群杭効果とネガティブ・フリクション
21・4 杭の水平支持力:バネによるモデル化

第22講 斜面崩壊と無限斜面の安定解析
22・1  斜面崩壊の種類
22・2 斜面安定解析の概要
22・3 無限斜面の安定解析

第23講 有限斜面の安定解析と斜面防災
23・1 有限斜面の破壊形態
23・2 円弧滑りによる斜面安定解析
23・3 分割法による斜面安定解析
23・4 斜面災害の対策

第24講 地震と液状化
24・1 液状化のメカニズム
24・2 液状化の予測
24・3 液状化への備えと対策

   出典 引用/参考図書
   索引

著者プロフィール

菊本 統  (キクモト マモル)  (著/文

菊本 統(キクモトマモル) 横浜国立大学准教授。1977年山口県宇部市生まれ。京都大学大学院工学研究科土木工学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。日本学術振興会特別研究員(PD)等を経て、2012年より現職。

西村 聡  (ニシムラ サトシ)  (著/文

西村 聡(ニシムラサトシ) 北海道大学大学院工学研究院准教授。1978年埼玉県上福岡市生まれ。東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻修士課程修了、英国インペリアルカレッジ土木環境工学科博士課程修了。PhD。インペリアルカレッジ研究員、港湾空港技術研究所研究官を経て、2010年より現職。

早野 公敏  (ハヤノ キミトシ)  (著/文

早野公敏(ハヤノキミトシ) 横浜国立大学教授。1970年神奈川県横浜市生まれ。東京大学大学院工学系研究科社会基盤工学専攻博士後期課程中退。博士(工学)。港湾空港技術研究所主任研究官、横浜国立大学准教授等を経て、2014年より現職。

上記内容は本書刊行時のものです。