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証言・まちづくり 西村 幸夫(編著) - 学芸出版社
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証言・まちづくり (ショウゲンマチヅクリ)

工業・工学
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発行:学芸出版社
A5判
264ページ
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-7615-3194-2   COPY
ISBN 13
9784761531942   COPY
ISBN 10h
4-7615-3194-0   COPY
ISBN 10
4761531940   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2011年8月
書店発売日
登録日
2016年10月18日
最終更新日
2016年10月18日
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紹介

地域の中でささやかに、しかしまっとうに生きることと、世界の現代史の最先端を生きることとが共振し合うような、そんなまちづくりのトップランナーとして知られている人たちに、どうしてその世界に入っていくことになったのか、運動として広げる契機はどこにあったのかをお話いただき、リーダーシップの姿を明らかにした。

目次

まちづくりとリーダーシップ
―日本の「まちづくり」はどのような想いに支えられてきたか―  西村幸夫

市村次夫 -小布施-
産地から王国へ
  栗の町・小布施
  北斎と田んぼの中の美術館
  栗菓子屋の文化戦略
  町並み修景事業
  産地から王国へ
  イベントの展開
  セーラ・マリ・カミングス
  まちづくりの発想
  まちづくりのきっかけ
  町並みをコーディネート
  小布施のブランドづくり
  空間の快適性
  知的刺激を受けて豊かな生活を目指す

石田芳弘 -犬山-
城下町犬山 都市再生の視座
  地方自治体を取り巻く課題
  無愛不立(愛なくば立たず)
  都市計画道路の拡幅問題
  まちづくりの哲学
  祭りは最高のソフトウェア
  住民主導によるまちづくり検討会
  外の人の意見を聞く
  川を媒体とした交流
  まちづくりの歯車が回り出す
  歴史を見せることが観光
  町の歴史を読み解く

瀬戸 達 -大聖寺-
楽しく、無理をせず、こころと形に残るように
  小さな城下町大聖寺
  まちづくり活動のきっかけ
  一里塚の再生
  山の下寺院群の景観整備
  さまざまなまちづくり活動の展開
  NPO法人の設立
  全国町並みゼミの開催
  まちづくりの活動拠点の整備
  屋形船の運航
  まちづくりの失敗例
  町並み景観広場の整備
  もてなしトイレ案内処
  文化財レスキュー隊
  心のタッチパネル
  まちづくり活動はまず民間から
  まちづくりのサイクル
  大聖寺が大好き
  感じたものだけが心に残る
  町とうまく関わることが生きるすべとなる

笹原司朗 -長浜-
らしさを捨てろ 長浜の挑戦
  観光カリスマになって病気が治った
  戦国の通り道・長浜
  楽市楽座で栄えた長浜
  中心市街地の衰退
  株式会社黒壁の誕生
  「らしさ」を捨てろ
  ガラスの文化をまちづくりに
  口コミによる宣伝
  土産屋は入れない
  一千万人が交流する町へ
  まちを良くしないと自分の幸せはない
  村八分になる
  ガラス文化の発信と古い町並みの整備
  ガラス文化を学び続ける
  まちづくり役場
  ガラスを伝統に
  祈りのあるものが祭り
  まちづくりの核を見つける

川端五兵衞 -近江八幡-
死に甲斐のある終の栖のまちづくり
  商人の町・近江八幡
  ヘドロで埋まった八幡堀
  堀は埋めた瞬間から後悔が始まる
  堀再生のための四つの課題
  死に甲斐のある終の栖
  堀の再生に向けて
  官からのまちづくり
  景観に対する市民意識の五段階
  現風景から原風景へ
  リバーシブル・ディベロップメント
  八幡堀再生の裏話
  市民権を得た八幡堀清掃キャンペーン
  西の湖の保全、重要文化的景観へ
  末端行政から先端行政へ
  観光は終の栖の内覧会
  歴史を知る者は未来を透徹する
  熱い想いが新たな道を切り開く

高橋 徹 -伊勢河崎-
まちづくりは継続すると、ジャンプアップする時期が来る
  伊勢のまちづくり
  河川改修によって壊された町並み
  町並み保存活動のはじまり
  蔵の再生、町並みの保存
  行政との対立から協調、協働へ
  伊勢河崎蔵バンクの会発足
  NPO法人伊勢河崎まちづくり衆の設立
  住民主体の自治まちづくり
  伊勢の生活のサイクル
  まちづくりを継続する気持ちが大切
  勢田川の改修について
  空き蔵の仲人事業
  伊勢河崎商人館の管理運営
  伊勢河崎の暮らし体験
  天の時、地の利、人の輪でまちづくりが進む
  御木曳について
  外の人間だからしがらみがない
  NPO法人伊勢河崎まちづくり衆の活動について
  自立するまちづくり活動へ

中村英雄 -徳島-
できる人が、できる時に、できる事を
  徳島の真ん中・ひょうたん島
  ヘドロで汚れていた新町川
  上流をきれいに
  ひょうたん島周遊船の運航
  多彩なイベントの開催
  儲けようとしないから、皆が応援してくれる
  まずは自分たちが楽しむことから
  男のロマンより女の不満
  何のためにするかという大きな目標が大切
  川を媒体とした交流
  活動を続けるということの大切さ
  ビジョンを掲げ活動を続ける

溝口薫平 -由布院-
まちづくりは、企画力・調整力・伝達力が必要
  誰も名前を知らなかった温泉町
  まちづくりへの「想い」
  ゴルフ場の建設反対
  ドイツに学ぶ
  旅館ありきではなく、まず地域ありき
  由布院観光総合事務所の設置
  各旅館の情報を共有する
  由布院のイベントは手づくり
  確かなまちづくりへの挑戦
  二人のリーダーが町を育てる
  町長が保証人になってくれた
  地域を守る
  ナンバーワンよりオンリーワン
  由布院の景観と観光の問題について
  一つの旅館が地域を育てていく

あとがき  埒 正浩

著者プロフィール

西村 幸夫  (ニシムラ ユキオ)  (編著

1952年福岡県生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業、同大学院修了。マサチューセッツ工科大学客員研究員、東京大学助教授等を経て、1996年より東京大学教授。2011年より東京大学副学長。工学博士。著書に『都市保全計画』(東京大学出版会)、『西村幸夫風景論ノート』(鹿島出版会)、『環境保全と景観創造』(鹿島出版会)、『町並みまちづくり物語』(古今書院)など。

埒 正浩  (ラチ マサヒロ)  (編著

1960年石川県生まれ。東洋大学工学部卒業、金沢大学大学院博士課程修了。現在、㈱日本海コンサルタント常務取締役。博士(工学)、技術士。金沢大学非常勤講師、金沢工業大学非常勤講師、NPO法人歴町センター大聖寺理事などを務める。著書に『証言・町並み保存』(共編著、学芸出版社)、『日本の都市環境デザイン2』(共著、建築資料研究社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。