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日本の交通バリアフリー 新田 保次(編著) - 学芸出版社
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日本の交通バリアフリー (ニホンノコウツウバリアフリー) 理解から実践へ

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発行:学芸出版社
B5判
縦260mm
176ページ
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-7615-3163-8   COPY
ISBN 13
9784761531638   COPY
ISBN 10h
4-7615-3163-0   COPY
ISBN 10
4761531630   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2008年3月
書店発売日
登録日
2019年4月22日
最終更新日
2019年4月22日
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紹介

バリアフリー新法の制定に伴い、円滑に移動できるために改善が必要となる施設等はますます広がっている。本書では、これまでのグッドプラクティスを、多数の図と写真によりビジュアルでわかりやすくまとめた。様々な課題をどう克服し整備を進めたか。基本構想から工事に至るまでを網羅。改善の現場で役立つ、実務者必携の書。

目次

はじめに

第1章 交通バリアフリーの理解
1 基礎的な事項
交通バリアフリーの考え方
ユニバーサルデザインの思想
交通バリアフリーにおけるアプローチ
2 計画・設計にあたり理解しておくべき事項
交通バリアフリーの計画にあたって
交通バリアフリーの設計にあたって
3 評価の視点とグッドプラクティス
交通バリアフリーの価値
評価の視点と考え方
グッドプラクティスにおける評価の視点

第2章 鉄道駅の移動円滑化整備
1 移動円滑化の計画技術
地下ピットが設置できない箇所へのエレベーター設置
柱の多い地下空間へのエレベーター設置
階高不足の地下空間へのエレベーター設置
島式狭小ホームへのエレベーター設置
2 移動経路の連続性確保
駅と駅との乗り換え経路の確保
隣接ビルとの接続と第二のバリアフリールート
自由通路・広場整備と一体となった動線確保
自由通路での動線確保
3 プラットホームの安全対策
可動式ホーム柵を全駅設置
可動式ホーム柵による安全対策の工夫
センサーによる安全管理システム
ホームと車両を結ぶ可動式ステップ
ホームと車両の両面からの段差・隙間解消
ホームからの避難用スロープ設置
地下駅狭小ホームの躯体拡幅による抜本改善
4 駅のアメニティ向上
「人間基準」を貫いた、駅のトータルデザインシステム
エレベーターとトイレのアメニティ向上

第3章 道路の移動円滑化整備

1 歩行者空間の確保
空間の見直しによる歩行空間の確保
わずかな空間も有効に利用
余裕ある空間にもう一工夫
2 歩道構造の改善
歩車道境界部の段差を改善する
横断・縦断勾配を改善する
3 自転車対策
歩行者、自転車、自動車を物理的に分離する
サイン等により歩行者、自転車空間の分離を啓発する
歩行者、自転車の通行空間を充実し、
にぎわいのある道路空間を目指す
歩道上の自転車等の駐車スペースの整備
4 視覚障害者誘導用ブロック
商店街のバリアフリー化
狭い歩道の視覚障がい者誘導用ブロックの整備
5 バス停
バスの正着性を改善する(単路部)
バスの正着性を改善する(ロータリー部)
積雪地でのバスシェルター

第4章 情報・サインと案内の工夫
1 情報・サイン整備
鉄道駅の情報・サイン整備
歩行者案内標識の設置
地下街の情報・サイン整備
2 ユニバーサルな視点によるサイン
一歩進んだ音による誘導―音環境デザイン
カラーユニバーサルデザイン
3 案内の工夫
駅のインフォメーションとコンシェルジェ
まちづくりボランティアによる移動支援
駅ボランティア事業
ボランティアによるバリアフリーマップの作成

第5章 大規模交通結節点におけるトータルデザイン
1 交通結節点の計画
大規模鉄道駅の改良計画
副都心の鉄道ターミナルでの乗り換え利便性確保
LRTとバスのスムーズな乗り換え
2 まちづくりへの展開
路面電車を中心としたバリアフリー化計画
まちの動線と港湾ターミナルの動線融合

第6章 支えあう地域の取り組み
1 参加と継続改善
市民と行政の協働による継続的な取り組み
子どもと考える「心のバリアフリー」
バリアフリーチェックシステム
大規模プロジェクトの参加とチェックのしくみ
2 啓発と体験型学習
交通バリアフリー教室
バリアフリー体験コース
3 地域との連携と人材育成
市民企画によるバリアフリー事業
ユニバーサルデザイン実践リーダー養成講座
リノベーションまちづくりデザイナーの養成

著者プロフィール

新田 保次  (ニッタ ヤスツグ)  (編著

岡山県生まれ。1975年大阪大学大学院工学研究科土木工学専攻修士課程修了。工学博士。大阪大学大学院工学研究科教授。『参加型・福祉の交通まちづくり』(学芸出版社)、『まちづくりのための交通戦略―パッケージアプローチのすすめ』(学芸出版社)、『新しい自治体の設計3 持続可能な地域社会のデザイン』(有斐閣)

鈴木 義康  (スズキ ヨシヤス)  (編著

愛知県生まれ。1991年岐阜大学大学院工学研究科建設工学専攻修士課程修了。技術士(総合技術監理部門、建設部門)。㈱日建設計総合研究所主任研究員。『風土工学への招待』(山海堂)、『参加型・福祉の交通まちづくり』(学芸出版社)

大島 明  (オオシマ アキラ)  (

北海道生まれ。1978年日本大学理工学部交通工学科卒業。技術士(総合技術監理部門、建設部門)。国際航業㈱技術・営業推進本部から(財)日本情報処理開発協会データベース振興センターに出向中。『住民参加のみちづくり』(学芸出版社)、『参加型・福祉の交通まちづくり』(学芸出版社)

北川 博巳  (キタガワ ヒロシ)  (

富山県生まれ。1993年神戸大学大学院工学研究科土木工学専攻修士課程修了。博士(工学)。兵庫県立福祉のまちづくり工学研究所主任研究員兼研究第一課長。『都市交通のユニバーサルデザイン』(学芸出版社)、『参加型・福祉の交通まちづくり』(学芸出版社)

九後 順子  (クゴ ジュンコ)  (

奈良県生まれ。1989年京都大学工学部建築学第二教室卒業。一級建築士、技術士(建設部門)。㈱アーバン・エース都市土木部次長。『バリアフリーの視点から自転車マナーを考える本』((財)千里国際情報事業財団)

石塚 裕子  (イシヅカ ユウコ)  (

兵庫県生まれ。1993年関西大学土木工学科卒業。技術士(建設部門)。八千代エンジニヤリング㈱大阪支店社会計画部主幹。『参加型・福祉の交通まちづくり』(学芸出版社)

高橋 富美  (タカハシ フミ)  (

鳥取県生まれ。1997年大阪府立大学大学院農学研究科農業工学専攻修士課程修了。技術士(建設部門)。㈱建設技術研究所主幹。「継続的な市民参加による交通バリアフリー事業計画の作成―大阪府吹田市」『土木計画学研究・講演集』Vol. 31

猪井 博登  (イノイ ヒロト)  (

大阪府生まれ。2001年大阪大学大学院工学研究科土木工学専攻博士前期課程修了。博士(工学)。大阪大学大学院工学研究科助教。「Capability Approachを考慮したコミュニティバスの効果評価に関する研究」『土木計画学研究・論文集』Vol. 21

上記内容は本書刊行時のものです。