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多自然型川づくりを越えて 吉川 勝秀(著/文) - 学芸出版社
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多自然型川づくりを越えて (タシゼンガタカワヅクリヲコエテ)

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発行:学芸出版社
A5判
縦210mm
288ページ
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-7615-3153-9   COPY
ISBN 13
9784761531539   COPY
ISBN 10h
4-7615-3153-3   COPY
ISBN 10
4761531533   COPY
出版者記号
7615   COPY
Cコード
C0051  
0:一般 0:単行本 51:土木
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2007年4月
書店発売日
登録日
2019年4月26日
最終更新日
2019年4月26日
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紹介

治水も環境も共に満たす川づくりとして、多自然型工法は90年代に急速に普及した。15年を経て、生態系への理解、現場の技術者の育成、河川用地の確保等、課題は山積している。そこで本書は、実践を踏まえた多自然型川づくりの基本をまとめ、さらに、自然と共生し、都市・地域の軸となる「空間としての川づくり」を提案する。

目次

はじめに

第1章 多自然型川づくりをめぐる経過と展望

1)川づくり、河川整備の経過
(1)この100年の川をめぐる状況の推移
(2)この100年の川の変貌
(3) 20世紀後半の川の整備、河川管理の背景
(4)多自然型河川工法の導入前の先駆的取り組み
(5)河川法の改正

2)従来の川づくり、河川整備の基本事項
(1)河道の計画の視点(治水面からの視点)
(2)川の動態
(3)川づくり、河川整備の機会と河川管理

3)従来の多自然型川づくりの基本事項
(1)基本とされてきた事項
(2)実施段階での配慮、モニタリングと改善
(3)災害復旧・改良復旧工事での多自然型川づくり

4)多自然型川づくりの問題点と今後の展望
(1)多自然型川づくりの検証
(2)河川用地という本質的な課題
(3)多自然型川づくりを越えて

第2章 多自然型川づくりを越えて:自然河川工学からの展開

1)川の構造と河川生物の関係
(1)河川に生息する淡水魚類とその特徴
(2)河川形態と生息環境の分類
(3)河川内での魚類生息環境

2)多自然型川づくりの生態学的な問題点
(1)護岸
(2)魚類生息施設としての水制工
(3)正常流量と水深確保対策としての低々水路
(4)魚道の設置

3)自然河川工学論

4)自然河川工学の実践
(1)河道計画法線および断面形状の考え方
(2)護岸の考え方
(3)河川横断構造物(砂防施設、床止工、水制)の考え方
(4)魚道(自然河川に学ぶ魚道形式など)の考え方

5)自然河川工学の実践例
(1)河道法線と断面の工夫
(2)横断構造物と河川形態の創造
(3)砂防・治山施設の改良
(4)自然河川に学ぶ魚道計画
第3章 多自然型川づくりを越えて:空間デザインからの展開

1)いい川とは何か

2)河川の空間デザイン

3)川の自然回復と空間デザイン実践事例
(1)いたち川低水路整備
(2)いたち川ふるさとの川整備事業:稲荷森の水辺
(3)和泉川:東山の水辺・関ヶ原の水辺
第4章 多自然型川づくりを越えて:都市・地域、流域圏からの展開

1)自然的空間としての川の利用と活用

2)都市・地域の「空間としての川」の再生、利用
(1)都市軸としての河川空間
(2)親水空間としての再生
(3)都市再生の要としての川の再生
(4)今後の課題

3)渇水、洪水、水質対策
(1)激化する世界の水不足、洪水問題
(2)新たな洪水問題
(3)水資源問題

4)生物のすみ場としての河川
(1)エコロジカル・ネットワークの一員
(2)川の区画と生物のすみか
(3)水域と生態系のネットワークの保全
(4)流域でのネットワークの保全

5)自然と共生する流域圏・都市の再生
(1)水循環(系)と流域管理
(2)先進的な取り組みの事例
(3)自然と共生する流域圏・都市の再生シナリオ
(4)自然と共生する都市再生シナリオ
(5)国の取り組み

おわりに

著者プロフィール

吉川 勝秀  (ヨシカワ カツヒデ)  (著/文

日本大学教授(理工学部社会交通工学科)。慶應義塾大学大学院教授。京都大学客員教授。工学博士、技術士。
建設省土木研究所研究員、同河川局治水課長補佐・河川計画課建設専門官・流域治水調整官、下館工事事務所長、大臣官房政策課長補佐・環境安全技術調整官、大臣官房政策企画官、国土交通省政策評価企画官、同国土技術政策総合研究所環境研究部長等を経て退職。慶應義塾大学大学院教授および、リバーフロント整備センター部長兼任を経て現職。中央大学大学院・東京工業大学理工学部の各講師。NPO川での福祉・医療・教育研究所代表(理事長)。

妹尾 優二  (セオ ユウジ)  (著/文

流域生態研究所所長、㈱エコテック代表取締役。
1951年北海道余市郡赤井川村生まれ。 1970年現㈱ドーコンに入社、1991年に㈱エコテックを設立、また1993年に流域生態研究所を設立し、現職。
NPO法人水環境北海道副理事長。NPO法人田園生態系保全機構理事。NPO法人全国水環境交流会理事。北海道工業大学 非常勤講師。
主な著書に、『北海道に棲む魚たちの話』(㈱エコテック)、『川を覗く』(流域生態研究所)など。主な研究に、自然河川工学論(水の力を利用した河川工学)、カワヤツメの河川内における生態行動、イトウ・シシャモにおける生態行動と河川環境。また、希少野生動物指定候補種検討委員会委員、知床世界自然遺産候補地科学委員会特別委員、北海道政策評価委員会委員など、各委員を務める。

吉村 伸一  (ヨシムラ シンイチ)  (著/文

㈱吉村伸一流域計画室代表取締役。技術士。
1948年生まれ。室蘭工業大学土木工学科卒業。横浜市役所を経て98年「吉村伸一流域計画室」を設立。代表取締役。近自然河川工法の情報が日本に伝わる前から独自に横浜市内河川の自然回復を実践する。横浜市の「和泉川東山の水辺・関ヶ原の水辺」の計画・設計で土木学会デザイン賞最優秀賞受賞。最近の設計では400年前の水システムを復元する「石井樋地区歴史的水辺整備事業」(佐賀県・嘉瀬川)がある。主な著書(共著)に「自然環境復元の技術」(朝倉書店、1992)、「川・人・街-川を活かしたまちづくり」(山海堂、2001)など。よこはまかわを考える会会員、NPO法人全国水環境交流会アドバイザー、土木学会土木史研究編集小委員会委員。

上記内容は本書刊行時のものです。